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2019-11

青の王/廣嶋玲子 著



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(2017年読書感想27冊目)

あらすじがドストライクだから買いました。今年四月に横浜で開催されたHALコンでもお見かけしたけれど、まさかこんなに面白いとは。もっと早く読んでいればよかったです。
逃亡奴隷の少年、美しく謎めいた記憶喪失の少女、子供たちを助ける、翼船に乗る女稲妻狩人。幸いの虫アッハーム。
こうやって、書いているだけでドキドキワクワクできる、そんなイメージの奔流が物語に溢れ、この物語を愛おしいものにしています。橋さんの挿絵も素晴らしい。本当に、この方の察し絵もそれだけで魔法の様だ。
様々な出会いから成り立つ物語がファンタジーの醍醐味だと私は考えているのですが、だとしたらこの本はなんと魅力的なファンタジー物語であることでしょうか。
圧倒的な色彩と展開の波が気持ち良いです。登場人物が良くも悪くも凄くジブリ的な印象。陰謀と冒険に満ち溢れながらも、王道で、安心して読めるのにハラハラする物語展開には何度も手に汗握りました。本当に巧いです。
ジブリがお好きな方ならお好きなはず。間違いなくお勧めです。
そういいつつ、私はあまりジブリを知らないのですが、そんな私でもとても面白く読めるあたり、総てのファンタジーファンに捧げる素晴らしい一冊と言えるでしょう。
とにかく面白い。日本のファンタジーの土壌は、熱く厚くなってきている。
そんなことを確信させられた一冊でした。



この本の概要


著者 廣嶋玲子
本(作者)の国籍 日本
訳者 
イラスト 橋賢亀
出版社  東京創元社
レーベル
ジャンル 異世界ファンタジー
ページ数 318P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? 単巻
なぜこの本を読んだか。あらすじが超絶的に好みだったから。
本の入手方法 書店にて購入

   

収録作品




内容

砂漠に咲く奇跡の都ナルマーン。王宮の上空では翼をもつ魔族が飛び交い、豊かな水をたたえた池の中には魚や竜の姿をした魔族が泳ぐ。ナルマーンの王は神に選ばれ、魔族を操る力を授けられたのだ…。そんなナルマーンに住む孤児の少年ハルーンが出会ったのは、不思議な塔に閉じ込められたひとりの少女だった。ハルーンは、自分の名前も知らないというその謎めいた少女を助けて塔を脱出する。だが彼らのあとを、魔族が、そしてナルマーン軍が追いかけてきたのだ!

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『デ・コスタ家の優雅な獣』/喜多みどり 著




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(2015年読書感想44冊目)

喜多みどり 著 
カズアキ イラスト   
おすすめ度★★★☆☆(私のツボではありませんでしたが、好きな人は好きだと思います。)


この本の概要

日本の作家、喜多みどりさんの著作。レーベルは角川ビーンズ文庫。
「デ・コスタ家の優雅な獣」シリーズの第一作目になります。読んだのはキンドルの無料配信版。


本のあらすじ

親戚をたらいまわしにされた末、孤児院に預けられていた大人しく引っ込み思案なロージーをある日迎えにきた「従兄」を名乗る3兄弟
彼らは裏社会を牛耳る異能の力を持った一族で、血を残すためにロージーに結婚を迫るが!?


この本の読みどころ


主人公ロザベラと個性豊かな三兄弟


大人しく、引っ込み思案で、すぐに最悪の事態を考えてしまう少女、ロザベラのもとに新しく現れた3人の従兄たち。
穏やかに見えるが冷酷で策略家の長男エミリオ。
無愛想で人を寄せ付けないが本当は優しい次男のノア。
やんちゃで子供っぽく、感情的になりやすい3男のダリオ。
この3人の個性豊かな兄弟の中で、ロザベラと愛情を育むのは誰? というドキドキ感はなかなかで、少女小説にはあまり見かけない、シリアスでハードヴぉいるドなマフィアものということも泡さて、好きな人にはたまらなさ位世界観だと思います。


感想


昨今の少女小説の流れを逆行するように、非常にシリアスな異能マフィアものとなっているこのシリーズ。今ではなかなか見かけない硬派な雰囲気が魅力だし、個性豊かな三兄弟も楽しいです。
好きな人は好きだと思うのですが、わたしには合わなかったかな、という印象です。私が少女小説を読むときに、こういった要素をあまり求めていないからでしょう。
沢山張り巡らされた伏線にも、あまり興味を惹かれるものがなかったりして、たぶん自分では好んで続きを読むような小説ではないかな、という印象です。
異能もの、マフィア、シリアス、三兄弟×従妹
といったキーワードに惹かれるものがある人は読んでもいいかなという感じ。
3兄弟のキャラクターは素敵だと思いました。


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女装王子の深遠にして優雅なたくらみ(一石月下)

女装王子の深遠にして優雅なたくらみ (富士見L文庫)女装王子の深遠にして優雅なたくらみ (富士見L文庫)
(2015/01/10)
一石月下

商品詳細を見る



(2015年読書感想6冊目)

一石月下 著 双葉はづき 表紙絵  
おすすめ度★★★✩✩(3・5位。最初はどうかな? って思ったけれど、結構好きかも!)

おそらくこれからも彼は、人に厄介な人物だと言われ続けるのだろう。親しみと、ときどき呆れを込められて。(p321)
―地の文章よりー


残念な美形女装王子の巻き起こす、ドタバタ宮廷コメディ


富士見L文庫の2015年一月の刊行書の中の一冊。表紙とあらすじに惹かれて、「でも面白いのかなー??」と少しドキドキ(躊躇)しながら購入。富士見L文庫はラノベと一般書の中間くらいを目指しているそうですが、これは完全に挿絵がないだけでラノベだよね!? ついでに言うと設定とか糖度とかは少女小説だよね!?ろ突っ込みたくなってしまう一冊です。
なんというか設定が少女小説。超絶美形の残念すぎるハチャメチャな女装王子とルイーゼと、ルイーゼと同じくらいの美貌を持つ貴公子オレス。もうこの設定からして少女小説。ビーンズとかで出せばいいのに、このレーベルで出したから挿絵がないのがぎゃくに残念です。双葉はづきさんの表紙のルイーゼは絶品。

作者のデビュー作だそうで、面白いかどうかは本当に未知数でした。
最初はこのハイテンションなノリと随所に挟まれるあまり上品と言えないギャグに戸惑い、不安になりましたが、小説としてはなかなかな面白かったです。いつの間にやら、ルイーゼのテンションに引き込まれ、また彼の残念なだけじゃない人柄にも惹き込まれ、気づけば先が気になってページをめくる手が止まりませんでした。
お話の筋とかもどちらかというと在り来りなんだけど、これはキャラクターとノリで読ませる小説ですね。
そのキャラクターも、登場する人数は少なめですが、なかなかに濃くていい感じです。
なによりルイーゼとオレスの距離感にキュンとしてしまいました。少女小説が好きな方におすすめの一冊です。

最初は読んでて戸惑ったけど、妙な中毒性があって、読み終わったら、続きが読みたいなぁと、少しの抵抗とともに思ってしまいうような、そんな一冊です。
なので、続きが読みたい一冊です。続編が出ますように。
世界観でいえば西洋風の異世界ファンタジーになるのでしょう。世界観も魔法と科学みたいなのが融合してて、なかなかに興味深かったです。
読もうかも寄っている方は、とりあえず読んでみてはいかがでしょうか??


夜に彷徨うもの(下)(ロブ・サーマン)

夜に彷徨うもの〈下〉 (C・NOVELSファンタジア)
夜に彷徨うもの〈下〉 (C・NOVELSファンタジア)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/05




(2014年読書感想24冊目)


原題 Nightlife
ロブ・サーマン 著 原島文世 訳 和紗 表紙絵
おすすめ度★★★☆☆(面白いんだけど構成が微妙だったかな??)


「つかまえたぞ、キャル。やっと手に入れた」
微塵の迷いもない、確信に満ちた声だった。
「必ず取り戻してやる。約束だ」(p107)



ニューヨークを舞台に人ならざるものが暗躍し、それに対峙する兄弟の絆を描くアーバン・ファンタジー小説の人気シリーズ、「夜に彷徨うもの」の感想です。
上巻は何とも気になるところで終わったため、下巻に一気に突入しました。下巻は下巻で、ちょっと意外な展開となり、なかなか面白かったです。
主人公キャルのヒロイン化というか、精神乗っ取りがあるのですが、これが面白いのと同時に、主人公の一人称ものとしてはなかなかに致命的かなと思いました。面白かったのですが、ダークリングの一人称が思いのほか長く、ちょっと苦痛でもありました。
これ、一人称に拘らず、ニコとかロビン視点の話も読みたかったんだけどなあ……。
でも、皮肉に溢れるキャラクター同士のやりとりは魅力的ですし、何よりキャラクターも魅力的です。この作者は、キャラクター造詣がうまいですね。
そんな中わたしが一押しで好きなのは、人間なのに誰よりも人外なキャパシティを持つニコお兄様ですね!
キャルとニコの兄弟の絆がこの本の一番の見どころだと思うのですが、二人の絆を感じさせるシーンはたまらなくよかったです。
あと、上巻で名前がちょっと出てきたラファティも登場。想像してたのとキャラクターが違いましたよ……。でもラファティ好きです。
今後は、キャルとニコ、ロビン、そしてニコとロマンスを育むことになるらしいプロミスを主軸に話が展開する模様みたいです。ニコとプロミスのロマンスはちょっと気になるから、続きも読もうかな。
とにかく、総合して突っ込みどころもありましたが、面白かったです。それにしてもロビンはニコが好きなんだろうか……。Cノヴェルスの翻訳ファンタジー物って同性愛とかそういうネタが多いですね。まあそれでも、そんなファンタジーやCノヴェルスが好きなのですが。
兄弟物が好きな方には間違いなくお勧めのシリーズです!

夜に彷徨うもの〈上〉(ロブ・サーマン)

夜に彷徨うもの〈上〉 (C・NOVELSファンタジア)
夜に彷徨うもの〈上〉 (C・NOVELSファンタジア)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/05




(2014年読書感想23冊目)


原題 Nightlife
ロブ・サーマン 著 原島文世 訳 和紗 表紙絵
おすすめ度★★★★☆(面白かった! 語り口やキャラクターが素敵です!)


「アホか、ニコ。そんなに暇なら、なにか趣味でも始めろよ」
「俺の趣味は、おまえを生かしておくことだ。どう見ても、本人にその気はないようだからな」(p18)



図書館で見かけた時から表紙絵に惹かれて、ずっと読もう読もうと思ってた本を今になって読書です。
この本、なんとなくずっとハードボイルドなのかな? って思ってたのですが、Cノベルスから出てるだけあってバリバリのファンタジー小説でした。ニューヨークを舞台にしたアーバン・ファンタジーってやつです。こういうの大好き!
人間の母親と魔物の父の間に生まれたキャリバン(キャル)
母親からも疎まれたキャルを唯一認め守ってくれるのは、異父兄のニコだけ。
2人は父の眷属から逃げる逃亡生活を送っていた。束の間の平和はしかし、あっという間に不穏なものへと変わっていくのだった! ってお話です。

これは面白かったです! なぜもっと早く読まなかったんだろう。
主人公キャルの一人称で物語が進みますが、この語り口がいい感じに軽妙で、皮肉に溢れ、格好良く面白いです。
キャラクターも魅力的で、私はキャルの兄のニコが好きです。
弟を護ることが趣味の、博識で冷静で禁欲的な三つ編みの兄貴! 正直こんな兄、いるわけないよ! と思うのですが、この2人の行き過ぎた兄弟愛にときめきながら読んでいました。

しかし作者のロブ・サーマンは、こちらの斜め上を行くグロテスクな発想力が本当に素敵です。普通、エルフがあそこまでグロテスクな種族にはならないよ……。

魔物に妖精や吸血姫も出てきて、パラノーマルもの好きにもたまりません。
向こうでは中高生に人気のシリーズだそうですが、それもよくわかる気がします。
キャラクターが魅力的で恰好よく、これは好きな人はとことんはまるだろうな。

上下巻ですが、物語の引きも絶妙です!
キャルが空白の2年間に失った記憶とはいったい何なのか!? 続きも読むしかない!
基本的に男性キャラメインの物語ですが、たまに出てくる女性陣が可愛かったり色っぽかったり美しかったり、私は正直女性キャラが好きです。
続きも読みたいと思います。
ニューヨークの夜を生きる兄弟物がお好きな方には、間違いなくお勧めの一冊です。

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