FC2ブログ

2019-12

風夢緋伝/名木田恵子 著


。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・



(2017年読書感想13冊目)


名木田恵子さんといえば教科書で赤い実はじけたを読んだくらいで、その時深く印象に残ってはいたけれど、まさか買って読む日が来るとは思いませんでした。
この本も、あらすじを読むと和製トワイライト、一人の女性を巡って三角関係になるのもトワイライトと同じなのですが、読んだ感想はトワイライトとは全然ちがかったなという事です。個人的にはとても楽しく読めました。
何というか和の要素のスパイスがとてもよく作用してて、輪廻転生の和風の恋愛ものが好きな方なんかにはお勧めかなあと思います。
ただ何点か言いたいことがあるとしたら、
鬼神の花嫁みたいなニュアンスの立ち位置なのに、主人公のヒロインの年齢設定が14歳になる直前の13歳ってなんだか危険な香りがする……って思ったのと、ヒーロー役の稀人の良さがあまり伝わってこない……稀人より祷の方が断然いいと思うのですがっ、と思ってずっと読んでました。
ヒロインのお兄ちゃんポジで、ラスボス、最後は美味しいところを持っていく、とかいいと思うのですが、私の好みがバレ過ぎる萌えだと思います。
お話もスピード感があってとっても面白かったです。
しかし、結局トンペイ君や片野先生は何の末裔だったのかとか、親友のあおいちゃんはどうなるんだrとか、真夜ちゃんもその後気になるとか、細かいところが結構回収されずに終わってて、少し気になりました。残念。
主人公とヒーローが甘いのは、もう本当に甘いのですが、ときめき要素よりはそれとはまた別種のドキドキ感が勝りました。どういう風になるのだろう、というような。
さらりと読めるのに不思議な余韻のある作品で、読んででよかったなあと思いました。
さらりと和風要素のロマンスが読みたい方はぜひ。
しかし美貌の鬼と書かれた稀人よりも、文章からは祷の方が美少年感が伝わってきました。そういう所はちょっと残念かも。

この本の概要


著者 名木田 恵子
本(作者)の国籍 日本
訳者 
イラスト 友風子
出版社  ポプラ社
レーベル TEENS’ ENTERTAINMENT
ジャンル ロマンス
ページ数 237ページ
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? ノンシリーズ
なぜこの本を読んだか。急に読みたくなって。
本の入手方法 ネット書店にて購入。

   

収録作品



受賞・ノミネート情報など

不明

内容

14歳の誕生日を目前にひかえたある夜、千風のまえにあらわれた、美しい鬼の少年。彼のことを知っていることは感じるのに、何も思い出せない……。心のざわめきとともに、すこしずつ千風のなかでめざめていく、大きな力。それは300年前の千風のもつ、切ない記憶と結びついていた――。
ロマンスの名手・名木田恵子が放つ、巡りゆく魂と愛の物語!


。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・・



スポンサーサイト



お面屋たまよし(石川宏千花)

お面屋たまよし (YA!ENTERTAINMENT)
お面屋たまよし (YA!ENTERTAINMENT)
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2012/10/19



(2014年読書感想21冊目)


石川宏千花 著 平沢下戸 絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。面白いんだけど、伸びしろに期待!)


「……昔、まだ面作師をしていたころに、ふと思ったことがある。なんたって妖面なんてものをこの世に生み出す必要があるんだろうってな……おめえたちは、なんでだと思う?」
(中略)
「それを知るために、面作師の見習いたちは妖面を売って歩くんじゃないのか?」(p77)



「ユリエルとグレン」などの著作を発表した石川宏千花さんの、YA向け作品。こちらは舞台は和風で、ファンタジー物となっています。
「ユリエルとグレン」がすごく好きで、こちらも評価がよかったので期待して読んでみました。
面白くて考えさせられるところもある、まさしくYA向けの本なのですが、個人的にはこれからの伸びしろに期待なシリーズといったところ。
この作家さん、すごく面白い話を描かれるし、力のある作家さんだと思います。でもこの「たまよし」はなんかもう一歩、味がほしいかなという印象です。
甘楽と太楽という二人の少年見習い面作師がメインキャラなのですが、この2人の書き分けがあまりなってない印象で、読んでて主役としての存在感に薄かったです。
でも、他のキャラクターたちはとってもキュート! 特に天狗たちがとっても個性的で表情豊かで、きゅんきゅんしながら読んでいました。私は最初に出てきた迅雷と、穏さまがとっても好きです。親馬鹿可愛いです。

お話も、ほんのりダークな感じで、面をつけた人々がうまくいく場合も行かない場合もあって、このダークなところがなかなか好みでした。
続編もあるらしく、読んでみたいなと思わせるシリーズです。
ただ、本当に面白いい話とは思うのですが、なんだか物足りないんですよね。本当、次作に期待な一作です。
読みやすくて若い子にも受けそうなので、もっと作家さんもシリーズも著名になってくれるといいな。
続きも読みます!

獣の奏者1 闘蛇編(上橋菜穂子)

獣の奏者 I 闘蛇編
獣の奏者 I 闘蛇編
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2006/11/21



(2013年感想15冊目)


上橋菜穂子 著  浅野隆広 表紙絵
おすすめ度★★★★★(面白かった! 先が気になってたまりません。)


闘蛇はなぜ、あのように在り、人はなぜ、このように在るのだろう。
答えなぞ、ないかもしれないそんな問いが、心の中で疼いていた。そういう問の答えを、見つけたかった。(p226)



上橋菜穂子さんの「獣の奏者シリーズの一作目の感想です。守人シリーズも好きなのですが、こっちも気になり読書しました。アニメにもなりましたね。ちょっとだけ見たことがあります。

獣ノ医術師である母が厳罰に処され死んだ夜から、少女エリンの運命は思いもよらぬ方向へと流れ始めた。エリンは流れ着いた先でジョウンという男に養われ、そこで自然に対する好奇心を育んでいき……。
といったようなお話でしょうか。

とにかく、面白かったです!
終わり方も、こんなところで終わるのか、と先が気になってたまりません。続きの本借りてこなかったことを後悔です。
上橋さんの、読んでいて映像が頭の中に浮かぶ筆致はさすがとしか言い様がありません。そのためかもう本当、ページをめくる手が止まらないのです。これはアニメになるのも頷く本ですね。

エリンの心の成長を静かに優しく描き出す様子が、たまらなくあたたかいです。ジョウンとの交流は、エリンにとってもかけがえのないものとなっていくんだろうなあ。
とにかく、エリンという素敵な少女に出会って、その行き着く先が気になって仕方ありません。
政治も絡みそうな世界の中で、これからエリンがどう生きていくのか、見守って行きたいと思います。

一巻だったからか、エリンの周辺以外の偉い人たちが顔見せ程度の登場だったのが、残念といえば残念かなあ。真王や大公側の人間にも、魅力的な人物が多そうで、今から活躍が楽しみです。

本当、すごく骨太な奥行のある世界観を感じるので、これからの世界の広がりに期待です。
とにかく、面白くて読みやすくて、世界にどっぷり浸れること間違いなしのファンタジーです。これからの長い旅が、むしろ楽しみでなりません。おすすめ。


天山の巫女ソニン1 黄金の燕

天山の巫女ソニン 1 黄金の燕
天山の巫女ソニン 1 黄金の燕
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2006/06/13

菅野雪虫 著
お勧め度★★★☆☆(3・5くらい。なかなかおもしろく、安心して読めますが、ちょっと物足りないかも)


「ソニンは王子であって王子ではないものに選ばれたのだのだと、わたしは思っています」
「それが、あなたの言う運命ですか?」(p154)

菅野雪虫さんのシリーズものファンタジー、「天山の巫女ソニン」シリーズの第一巻。
以前読んだ羽州ものがたりがよかったので、こちらも読んでみました。

生まれたときに才能を見出され、天山で巫女として育ったソニン。12年後、しかしそれは見込み違いという判断をされ、再び地上に戻ります。そうして家族と暮らしていると、都の王子に出会い、侍女に望まれて……。
ソニンは陰謀に巻き込まれていくのです。

というような話。

まず、文体がですます調であることにびっくりした! それを知らなくて読んだから、最初は慣れるまで時間がかかりました。でも、慣れてくると独特の優しい筆致が好きになれた1冊です。まるで昔話を読んでるような……。味気ない言い方をすれば、小学生の教科書を読んでるような気分ともいえますが、とにかくそんな感じです。
もともとこの話のもとになったお話は「ソニンと燕になった王子」だそうです。本当、おとぎ話みたいな題名ですよね。だから読み進めるにつれて、このですます調の文体が逆に良いなあと思いました。

お話は、安心して読める王道な感じのお話でした。だいたい、落ちこぼれと言われた主人公が本当におちこぼれだった作品ってあるんだろうか……。まあそこは皆さんの期待を裏切らない感じになっています。

面白く、すらすらよめるのですが、やっぱり話の展開が早すぎるかなあというのが残念です。明らかになっていない謎もありますし。なぜソニンが王子の言葉がわかるのか、とか。天山の門が開くのと同じ原理なのかなあ。

シリーズものということで、今回はほんの顔見せ程度といった感じでしょうか。クワン王子や、イウォン王子の兄王子たちにも注目していきたいですね。
でも、一番好きな登場人物はミンだったりします。

王子が燕になって、それを探しにソニンが旅するシーンなんかは、ちょっと幻想的で、ファンタジーって感じがしました。お気に入りです。

読みやすくて面白い。児童書には欠かせないものを持っている作家さんだと思いますが、いつか大人向きの作品も読んでみたいなあと思わせる作家さんです。
次の巻にも期待です。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

羽州ものがたり

羽州ものがたり (カドカワ銀のさじシリーズ)
羽州ものがたり (カドカワ銀のさじシリーズ)
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 価格: ¥ 1,680
  • 発売日: 2011/01/29

菅野雪虫 著 遠野志帆 表紙絵
お勧め度★★★★☆(なかなか好き。読みやすくて読後感も良いです)

「俺には春風さまみたいな親もない。ムメのように考えるのも苦手だ。誰かに、正しいことを教えて欲しかったんだ。どうすればいいか、言って欲しかったんだ!」
そう言うと、カラスは崩れるように草むらにうずくまり、声をあげて泣き出した。(p286)

初作家さんです。そうして私にしては珍しく歴史物というか時代小説です。表紙の美しさにやられてしまいました。遠野さんの絵、好きだなあ。
舞台は平安時代の元慶年代。羽州(出羽国。今の秋田~山形県のあたり)の村長の娘、ムメが都からやってきた貴族の息子、春名丸と出会うことから始まります。
実際に史実に残る元慶の乱を、民衆たちの視点から書いた物語です。

といってもこの本を読むまで、お恥ずかしながら、元慶の乱も知らなかったし、羽州がどこかもあやふやにしか分からなかったりしたのですが。でもだからこそ楽しかったというか、読後に興味を持てた一冊でした。登場人物の何人かは実際に史実に名を残す人なので、読後にそれについて調べたりして楽しむのも、なかなか味わえない楽しみでした。

お話としては、まあ可もなく不可もなくという感じですが、読みやすい文章と全体に漂う雰囲気、そうして読後感がいいので、楽しく読むことができる1冊です。
まあ、歴史上の事件を扱うには、ちょっと分量不足で、もっと書きこんでほしかったかなあ、とは思いますが。逆にその読みやすさがいいのかも知れません。

ムメ、カラス、春名丸という3人の登場人物(少女1人に男性2人)の間で育まれる友情が、見ていて気持ちいいです。恋愛に発展する前の、あるとしたらこの物語のあと恋愛に発展するような、そんな一番みずみずしい時間を切り取っています。
最初は春名丸がヒーロー役なのかと思ったらそれはカラスで、カラスがあんなことになってしまうのでドキドキした1冊でした。裏表紙のカラスが恰好いいです。春名丸は、元服したあとがなかなか格好良かった!
いろいろとドキドキしたのですが、最後にもう一声! というかもう一波乱欲しかったような気もします。ドキドキしたのにそのドキドキが昇華されない感じでした……。

そして何より、春風さままいいなあ。もうこの話は春風さまが主役じゃないかとか思ってしまうくらい存在感が輝いている。春風さまがムメやカラスを呼ぶ時の、「羽州の私の娘(息子)」という言い方には、ムメたちと同じく胸がいっぱいになりました。

それでもやっぱり、1冊完結なのがちょっともったいないかなあ。同じ作者様で、シリーズものがあるらしいので、そちらも読んでみたいです。

ヤング・アダルトの方が、平安時代あたりの歴史に興味を持つのにはお勧めの1冊だと思います。と言いつつ私もこの話、好きです。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

マユリ

Author:マユリ
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ(タブ)

カテゴリ

未分類 (6)
紅茶・お茶・珈琲 (9)
海外ファンタジー (202)
ハイ・ファンタジー (105)
エブリディ・マジック (50)
アーバン・ファンタジー (22)
アニマル・ファンタジー (9)
ヒストリカル・ファンタジー (16)
国内ファンタジー (70)
異世界ファンタジー (58)
日常の不思議 (11)
神話・伝説・童話 (31)
神話 (4)
伝説 (9)
童話 (18)
ロマンス (14)
SF (29)
少女小説 (76)
ラノベ (26)
BL・JUNE・少年もの (20)
BL (14)
JUNE (3)
少年物 (3)
ミステリ・ホラー (38)
ミステリ (31)
ホラー (7)
古典・文学 (8)
現代小説 (7)
ヤング・アダルト・児童書 (114)
YA (58)
高学年 (29)
低学年 (27)
絵本 (34)
戯曲・詩 (4)
幻想・耽美小説 (7)
ハードボイルド (1)
伝奇 (2)
歴史・時代物 (4)
ノヴェライズ (4)
漫画 (5)
日記 (2)
このブログについて (1)
未選択 (2)
キャラクター文芸 (3)
エッセイ (1)

タグ

美青年 王子 美少年 王女 魔法使い 妖精 異世界 騎士 吸血鬼 双子 学校 海賊 ドラゴン 兄妹 女王 吟遊詩人 アーサー王伝説 中華風 三角関係 身分違い 兄弟 巫女 西洋風 人狼 姉妹 エリザベス朝 本・図書館 ケルト  妖怪 近未来 おすすめ 姉弟 切ない 神父・シスター 人造人間 天使 幼馴染 ユニコーン ヴィクトリア朝 お店物 RPG小説 軍人 和風 人魚 食べ物系 学園 中世 人形 ホームズ 

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

訪問者様