FC2ブログ

2019-10

妖怪アパートの幽雅な日常 ラスベガス外伝(香月日輪)





(2013年読書感想69冊目)


香月日輪 著
おすすめ度★★★☆☆(なんてことはない平和な話でした。)


時とともに、変わらないものなど何もない。妖怪アパートだって、例外じゃない。 (p186) 


香月日輪の大ヒットYA小説、「妖怪アパートの幽雅な日常」シリーズの番外編。
古本屋と世界旅行に出かけた夕士。ラスベガスで担任の先生、千晶と合流し、忘れられない年の瀬を迎えることになる外伝のほか、妖怪アパートの住民のその後がよく分かる、ファン待望の番外編!

何というか、すごく平和な話です。大きな事件が起こるわけでもない、起こるとしてもそれは小さな事件で、何というかこのシリーズは本当に、「日常」を描いたシリーズなんだなあと改めて思いました。
日常の中における「気づき」みたいなものがすごく大切で、それを大事にしていこうと思えるお話です。

妖怪アパートのその後の様子は、なんだかいなくなってしまう人が多くて、すごく寂しかったです。
でも、別れがあれば出会いもあるように、いつか第二の夕士君が現れて、夕士君が画家や詩人の立場になっていくのかなと思えるような話でした。

正直、このシリーズを読むと思うところが、いいことも悪いこともたくさんありました。
心にすとんと落ちることもあれば、鼻につくところもあって……。
でも、妖怪アパートというものに出会えてよかったなと思っています。
この本は、一応作中に出てきた人物たちのその後が分かる感じで、本当に最後の一冊なんだなあって思いました。

短い話、なんてことはない日常ですが、そういったものが本当大事なんだなあと思います。
しかし夕士くんは本当恵まれすぎ! いつまでも自分が特別だということを忘れないでほしいなって思いました。まあ、感受性が素直なので、読んでて嫌な感じは受けないのですが。
妖怪アパートの漫画も出てるそうですね。それも読みたいような、もう妖怪アパートはこれ以上いいような、やっぱりいろいろな思いのこもったシリーズなのでした。
でも、とても面白かったです。

スポンサーサイト



妖怪アパートの幽雅な日常 10(香月日輪)

 
妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA!ENTERTAINMENT)
妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA!ENTERTAINMENT)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 998
  • 発売日: 2009/03/11



香月日輪 著
おすすめ度★★★★☆(あっさりでしたが最後まで読めてよかった!

君が、自分で選んだ運命をどう背負っていくか……ずっと見ていくよ」(p144)

妖怪アパート最終巻。ついにここまで来ましたね。
でもなんというか、ちょっとあっさりした感じの一冊でした。確かに物語は終わって、盛り上がりもあったのですが、なんだか物足りない……。そう思ってしまうのは、私が夕士君や長谷の人生をもっと見てみたいと思っているからかも知れません。

今回の見どころは、長谷のおじいさんの幽霊というか念とのバトルと、クリのその後でしょうか。クリ、よかったね!
クリとシロのその後は、副読本か何かで描かれていたりするのでしょうか。ちょっと気になります。

それにしても夕士君は怒涛の人生だなあと再確認でした。
大学進学を決めたらまさかの長期入院。その後は世界旅行か……。なんだか波乱万丈だけどわくわくですね。

とにかく、妖怪アパートというシリーズに出会えてよかったと、そう思えるシリーズでした。
児童書だからって読まないのはもったいないです。気になった方はぜひ読んでみてください。

この最終巻まで読んで、彼らの物語を見届けられて、よかったです。
作者の別のシリーズも読みたくなってしまいました。今度読んでみようかな。
おすすめのシリーズです。
すごく満足なんだけど、本編がけっこうあっさりしすぎてたのがちょっと肩すかしでした。でも、楽しめたのでいいですけど。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

妖怪アパートの幽雅な日常 9(香月日輪)

妖怪アパートの幽雅な日常(9) (YA! ENTERTAINMENT)
妖怪アパートの幽雅な日常(9) (YA! ENTERTAINMENT)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 998
  • 発売日: 2008/10/10

香月日輪 著
お勧め度★★★☆☆(3・5くらい。次の巻の橋渡し的な1冊です)

こんな静かな夜は、みんなが優しい気持ちでいられればいいと思う心に、
『生身の人間を救うのは、やっぱり生身の人間でないと』
という詩人の言葉が、繰り返し繰り返し響いていた。

妖怪アパート9冊目。10巻で終わるので、ラスト直前ですね。
今回のお話は二学期の文化祭と、学校の裏サイトなどに書かれた悪質な悪口についての問題2つがメインとなっています。
うーん、とにかく続きが気になる! ラスト一冊、これからどうなるのか本当に楽しみな終わり方になっています。

最後のひきが強烈だっただけに、なんだかラストに向けての1冊であって、この巻自体の内容はちょっと薄めかもしれません。
でも、文化祭の様子などは読んでいて本当に楽しかったですし、ワクワクしました。まだ卒業していないのに、やたらとみんな卒業を意識していて、なんだか気分は卒業式!? って感じでもありました。
千晶先生の過去もちょっとだけわかって、なるほどなー、という感じ。
ほんとう、千晶先生は存在感がありますね。逆に青木先生は、すっかり存在感が薄くなってしまって……。まあ、いいのですが。

作者の主義主張が激しいシリーズでもありますが、まあ、100言う中の一つでもとどけばいいんじゃないのかなあと思いながら読んでいます。作中でもそう言っていたしね。

とにかく最後の1冊がとても楽しみな一冊です。早く読みたい!
次が最後。みんながどのような未来にたどりつくのか、心して読みたいと思います。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

妖怪アパートの幽雅な日常 8

妖怪アパートの幽雅な日常(8) (YA!ENTERTAINMENT)
妖怪アパートの幽雅な日常(8) (YA!ENTERTAINMENT)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 998
  • 発売日: 2008/01/11

香月日輪 著
お勧め度★★★★☆(久しぶりに面白かった気がする!)


「俺たちは、自分ができることしかできない。それは、特別な力を持っているお前でも同じなんだ。その結果、救えない者がいたとしても、俺たちができることは……それを“受け入れる”ことだけだ」(p193)

妖怪アパート8冊目。久しぶりの妖怪アパートです。
3年生になった夕士。春の遠足を終え、大学進学のために夏の講習に追われる日々。しかし、夏休みに息抜きで街に出かけたら、千晶先生や田代と一緒にとんでもない事件に巻き込まれ……!? どうなる夕士の夏休み!

というようなお話です。
いやー、こう言っては何ですが、久しぶりに心から面白かったような気がします! 最初のほうは、ああ、この話も何もなく終わるのかな……、なんて思っていたのですが、後半で起きる事件がハラハラドキドキでした。
夕士君もこの出来事をきっかけに、また一つ成長できたように感じます。

正直、この話を読んでると心にグサグサ来ます。読みたくないなあ、と思ってしまうことも多いし、説教臭くてたまに偏っているので、読むのが嫌になることも多いです。
でも、面白い! 本は面白く読んだ者勝ちだなあと改めて思いました。

説教臭いところとかは、自分が受け入れることができるところだけ受け入れたらいいのかなあと思います。

それにしても、千晶先生は本当にすごい先生だなあ。どんな修羅場をくぐってきたのか気になります。明らかになることは、ないんだろうなあ……。
でも、千晶先生と夕士君が、ちょっと「萌え」の方向に走っているのが気になるといえば気になります。児童書でそれはいいのか? いや、むしろヤングアダルトだからなのか? 児童書っていう垣根も、最近は低くなっているのかもしれません。そして、夕士君の夏休みは毎年大変だなあ。

でも、久しぶりに素直に面白いと思える妖怪アパートでした。お勧めです。
残りは二冊。こちらも楽しみに読みたいと思います。


にほんブログ村 グルメブログへ
にほんブログ村

妖怪アパートの幽雅な日常 7

妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA!ENTERTAINMENT)
妖怪アパートの幽雅な日常(7) (YA!ENTERTAINMENT)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 998
  • 発売日: 2007/10/18

香月日輪 著
お勧め度★★★☆☆(3・5位。あっさりと読めます)

「昔の人が書いた妖怪の本とかも好きよ。どうでもいい妖怪の記述とか、ためにならない幽霊の知識とか。そういうのも必要よねー」
と言う秋音ちゃんに、今度は詩人がうなずいた。
「生活に必要なことだけじゃ、人間は成り立たないからネー」

妖怪アパート7冊目。
今回の話は3年生の卒業&秋音ちゃんがアパートを出ていく感じの話&まり子さんの過去が明らかに! の巻。
今回のテーマはずばり「性」でしたね。のっけからセックスセックス連呼するので若干引きましたが、確かに思春期の学生には避けて通れない話題。難しい話題だと思います。

まあ、ちょっと説教くさかったり、偏った部分もあるのですが、その中のどれか一つでも心に響けばいいんじゃないかなあと思います。こういうところがこの本の魅力の一つだと思うので。
3年生の卒業式では、思わず自分の学生時代を思い返してしまったり。学生時代は確かにくだらない思い出が多かったなあ。

最後の夕士君の決断もよかったです。うん、私はそれでもいいと思うって思いました。今回のお話は、全てこの夕士君の最後の決断のためにあったのだなあと思いました。

まり子さんの過去と夕士君とのやり取りは……、いろいろ考えさせられるところがあったなあ。
うん、夕士君と同じ年ごろのころにこの本読んでたら、もっと響いていたのかもなあ、と思います。

それにしても秋音ちゃんがアパートを出ていったのはさみしい限りですね! またこの後もちょっとずつでいいので出てきてくれることを願います。
そして、るり子さんのお料理が相変わらず季節感にあふれていて素晴らしいです! るり子さんのお料理、本当食べてみたいです!

春は出会いと別れの季節。この後の展開も楽しみに読みたいと思います。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

マユリ

Author:マユリ
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ(タブ)

カテゴリ

未分類 (6)
紅茶・お茶・珈琲 (9)
海外ファンタジー (202)
ハイ・ファンタジー (105)
エブリディ・マジック (50)
アーバン・ファンタジー (22)
アニマル・ファンタジー (9)
ヒストリカル・ファンタジー (16)
国内ファンタジー (70)
異世界ファンタジー (58)
日常の不思議 (11)
神話・伝説・童話 (31)
神話 (4)
伝説 (9)
童話 (18)
ロマンス (14)
SF (29)
少女小説 (76)
ラノベ (26)
BL・JUNE・少年もの (20)
BL (14)
JUNE (3)
少年物 (3)
ミステリ・ホラー (38)
ミステリ (31)
ホラー (7)
古典・文学 (8)
現代小説 (7)
ヤング・アダルト・児童書 (114)
YA (58)
高学年 (29)
低学年 (27)
絵本 (34)
戯曲・詩 (4)
幻想・耽美小説 (7)
ハードボイルド (1)
伝奇 (2)
歴史・時代物 (4)
ノヴェライズ (4)
漫画 (5)
日記 (2)
このブログについて (1)
未選択 (2)
キャラクター文芸 (3)
エッセイ (1)

タグ

美青年 王子 美少年 王女 魔法使い 妖精 異世界 騎士 吸血鬼 双子 学校 海賊 ドラゴン 兄妹 女王 吟遊詩人 アーサー王伝説 中華風 三角関係 身分違い 兄弟 巫女 西洋風 人狼 姉妹 エリザベス朝 本・図書館 ケルト  妖怪 近未来 おすすめ 姉弟 切ない 神父・シスター 人造人間 天使 幼馴染 ユニコーン ヴィクトリア朝 お店物 RPG小説 軍人 和風 人魚 食べ物系 学園 中世 人形 ホームズ 

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

訪問者様