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2019-08

『秘密同盟アライアンス(上): パラディンの予言篇』/マーク・フロスト 著




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(2015年読書感想55冊目)

マーク・フロスト 著 
大谷真弓 訳
サマミヤアカザ イラスト
   
おすすめ度★★★★✩(魅了的な登場人物たちに日本人好みのストーリーで、とても面白かったです!)


この本の概要

アメリカの映画監督、脚本家、プロデューサーのマーク・フロストさんが小説を執筆したのが本作。ホラー系の映画を作られてる方なのでしょうか。たしかに怖い描写は恐怖心を煽られました。
秘密同盟アライアンスという突っ込みどころ満載な題名が付いていますが、原題シリーズ名は、翻訳すると、パラディンの予言シリーズで、第二巻のタイトルが、アライアンス(同盟)となる様です。
今年発売の完結編は、ローグ(悪党)のようですね。パラディンの逆??

本のあらすじ

両親の愛情をいっぱいに受けて育った育った少年、ウィルは、うっかりテストでとてもいい成績をとってしまったことから、両親は何かおかしくなって、変な男たちがあたりをうろつくようになった。ウィルは生き延びるため、「統合学習センター」に入学するのだが……。


この本の読みどころ


視覚に訴える文章、魅力的な登場人物たち


上にも書いたとおり、作者のフロストさんは映画畑出身の方で、小説はまだそんな書いていないはず。
そのためか、文章はあまりうまくない(翻訳のせいもあるかも知れないのですが……)ように感じるのですが、とにかくキャラクターが魅力的。
センターに入学し始め、ルームメイトたちが出るころには、すっかり物語の虜になってしまいました。
普通に見えて負けん気が強くスパイスの効いた切り返しをするウィル。
ショートケーキのような美少女、優しくていい子なブルック
いたずら好きで子供みたいなスポーツマン、ニック。
エジプトの女王のように神秘的なエリース。
妖精のように小柄で、丁寧に喋る社交的なアジェイ。
それぞれタイプの違う五人のキャラクターは、物語を読み進めるには十分な魅力となっています。


感想

キャラクターも良いのですが、この本のいいところは、おそらく100はあるのだろう父さんの決めたルールだと思います。作中に太字で出てきます。これがなかなかいい味出していて、読んでいて楽しかったです。特に「時間通りにいけないのなら、早くいけ」これは正しくな、と思ってしまいました。
しかし本当にキャラクターが魅力的で、どの子が一番好きとかないくらいどのメインキャラクターも可愛く思えてしまいます。
いろいろな思惑や勢力の存在を匂わせながら、何もわからない状態でウィルと同じように読者である私たちも物語に向かっていくのですが、下巻ではいろいろありそうで、読み進めるのが楽しみです。

それにしてもこの本、ファンタジー小説なのかな? と思ったら、SF文庫から出ていて驚きました。ファンタジックなSFとでも言うのかな?
しかし、最初ニックとデイヴがごちゃごちゃになっていたのは秘密です。デイヴの所属する場所の思惑も気になるな。

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綾崎 隼

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(2014年読書感想58冊目)

綾崎隼 著  ワカマツカオリ イラスト
おすすめ度★★★★☆(面白かった! ラノベなんだけどラノベとは一線を画す感じ。)

「……だとしたら、そいつは困ったな」

喜怒哀楽のすべてを排除した眼差しのまま、
「ここは何処までも、俺の望んだ未来じゃない」
棘のない声で、麗羅はそう呟いた。(p110)

ー琴弾麗羅の独白ー

綾崎隼さんの描く現代版ロミオとジュリエット、「ノーブルチルドレンシリーズ」の第二弾、「ノーブルチルドレンの告別」の感想です。
今回は私のお気に入りキャラである、麗羅くんがメインの一冊です。そこに吐季の過去や生い立ちなどが絡み、まさしく激動と哀切の一冊になっています。
1巻を読んだときは、「悪く言えば普通のラノベっぽい」という印象だったのですが、この巻あたりから、ラノベはラノベなんだけど、ちょっと違うものになってきた印象です。つまり面白かったです。

綾崎さんの本は、なんとも紡がれる想いが痛くて、切なくて、でもとても愛おしくて。そういったものを感じます。青春というべきなのでしょうか。私にもこんな時代があったかもしれないな、と思うのですよね。

最初はちょっと苦手だった緑葉や、つかみどころがなかった吐季といった主人公たちが、たまらなく愛おしく思えた一冊でした。なんで続きを借りてこなかったのだろうと、読後にとても後悔しました。麗羅の告別を受けて、吐季がどのようになってしまうのか、気になって仕方ありません。
様々な些細な出来事で、当たり前の日常はその表情を変えてしまう。当たり前の日常の尊さ、愛おしさなどを感じてしまいます。この物語は、痛いけれどたまらなく愛おしい。そんな物語です。
4人の高貴なこどもたちが、どのような未来を掴むのか、見届けたいと思います。
次は歩夢が主役の「断罪」になります。歩夢は地味だけど、すごく好きなキャラクターなので、続きを読むのが楽しみです。
また、イラストを担当するワカマツカオリさんのイラストがとても魅力的です。物語の魅力もましているようで、いつまでも眺めていたいと思わせる、そんな一冊になっています。

GOSICK ―ゴシック― (桜庭一樹)

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桜庭 一樹

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(2014年読書感想55冊目)

桜庭一樹 著  カズモトトモミ 表紙絵
おすすめ度★★★★✩(さらりとよめるけどなかなか怖い! 面白かったです。)


「わたしは囚われの姫なのだよ。どうだ、似合わないだろう?」 (p292)
ーヴィクトリカの台詞ー

桜庭一樹さんのライト・ミステリー。
実は桜庭一樹さんの著作を読むのは初めて。でも、少女を描くのがうまくて、多彩な作家さんだよなあという認識を持っていた作家さんでした。
そんな桜庭さんのこの著作、ちょっと? 前にアニメにもなりましたね(見てませんが)
こんな、なんというかある意味で萌えの詰まった作品もかける人なんだなあと、改めてしみじみしました。

非常にライトなタッチのミステリーなのですが、これがなかなかおどろおどろしくて怖くていいです!
ヴィクトリカと一弥くんのやりとりはコミカルで、非常に映像が浮かびやすい小説といった印象です。
複雑に絡み合った事件の背景など、興味深く読めました。
でも、この本は
事件部分はあくまでおまけ(っていう言い方もあれですが)で。メインとして描きたいのはヴィクトリカと一弥の交流であり成長なのかなという印象を抱きます。
最後に少しだけ判明したヴィクトリカの生い立ち。
まだまだ明かされない部分も含めて、この謎だけで、シリーズ読んでみたいなあと思わせるような、魅力的な物になっています。

わたしは、こっそりグレヴィール警部が好きなんですけどね。俗物いいじゃないですか。ヴィクトリカとの関係も美味しいです。あと、チョイ役で出てきたアブリル。普通に可愛いですね。
これ以降もお目見えしそうなメンバーは、なかなか魅力的です。
反面、ミステリー部分はあっさりかな。
怖いのですが、なんというか現実離れしすぎてる感じ……。
これ以降の展開も楽しみで、続きが読みたくなります。
桜庭一樹さんの著作は初めて読みましたが、十分に満足できるものでした。
少し物足りない部分もあるけど、面白かったです。
アニメは見てませんが、個人的には新装版の小説を推しておきます。この表紙が可愛いのですよね。


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