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2019-06

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光の巫女を放つ風/ひずき優 著





(2018年読書感想5冊目)

私が前田珠子さんと出会ったのは中学校の図書委員が、図書館の蔵書を購入するイベント、図書購入で、「破妖の剣」が並んでいるのを見て、主人公ラエスリールの美しく凛々しいたたずまいの表紙に惹かれ、気づいたらシリーズすべてを買い物かごに入れていました。
それから本を読み進め、前田珠子さんの世界観に多大な影響を受けました。
この本も、前珠原作ということで手に取った一冊。
読み始めるまで時間がかかったものの、読みだすと、前珠の本に熱狂した青春時代を思い出して、何とも懐かしい気持ちになりました。こてこてのファンタジーな世界観とか、登場人物の長ったるい名前とか、すべてがいとおしいです。
世界観としては、もう単語からして好きですね。前珠の本でファンタジーの薫陶を受けた少女が何人いるか。私もその一人です。
筆致としては非常に読みやすい文体で(ひずきさんの小説は初めて読みました)
けれど雰囲気があってとても良いのではないかなと思いました。
話としては、エイシャラムもハワルアトも魅力的だけれど、肝心の巫女である主人公のヒアルキトには、気持ちはわかるのだけれど、納得できない部分もあり、そこまで感情移入できませんでした。
けれど、恋あり陰謀在り戦いあり、少女小説としてかなり贅沢で華やかな仕上がりになっていると思います。
エイシャラムみたいな男子がいたら女の子はそりゃあ揺れるでしょう。ハワルアトが気の毒だったので、この後に読むハワルアトルートの「夜」も読むのが楽しみです。
なかなかの良書で、ファンタジーな少女小説として気軽に、けれど充分に楽しめる一冊です。

著者 前田珠子原案 ひずき優
本(作者)の国籍 日本
訳者
イラスト 由利子
出版社  集英社
レーベル コバルト文庫
ジャンル ハイファンタジー
ページ数 263P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? 別著者別ストーリーの姉妹編有
なぜこの本を読んだか。原案者が好きだから。
本の入手方法 書店にて購入
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ひとしずくの星(淡路帆希)

ひとしずくの星 (富士見L文庫)ひとしずくの星 (富士見L文庫)
(2015/02/11)
淡路 帆希

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(2015年読書感想13冊目)

淡路帆希 著 えいひ 表紙絵 
おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。表紙絵が気になった方はぜひ。)


それを発見した時、我々は誰一人、一声すらあげることはありませんでした。
(中略)
無粋な声で彼らを起こしてはいけないと、皆が思ったのです。(p6)

―『ベッティルの手記』よりー


ひとりの少女のために世界を終わりに導いた少年の、切なくもあたたかい恋物語


淡路帆希さんの本は初めて読みましたが、これはとても作者さんらしい本なんだろうなあと思いました。
というのも、この物語は、言い方は悪いかもしれませんが、ファンタジー小説を書くものなら誰でも一度は思いつくような、ありふれているといってもいい物語だとも思うからです。
でも、そんな物語を、ここまで美しく、切なく、そうしてあたたかく描いているのは、作者である淡路さんが、自分らしさを出して描いた物語だからだと思います。

「星の災禍」という天災を生き延びた青年ラッカウス。
彼はやがて神官となり、上位の神官しか入ってはいけない森に禁忌を犯して入り込み、そこで一人の少女と出会う。少女をシースティと名づけ、親交を深めるラッカウス。しかしシースティは隠された世界の鍵を握っている少女だった!

的なお話。
単純に言うとボーイミーツガールなお話なのですが、それだけでは終わらない切なさというか、美しさがあります。
とにかくとても透明な雰囲気の、美しいファンタジーといった印象です。清らかさすら感じられます。
読後感もなんともいえない温かいものがあり、切ない話なのだけど悪くなかったです。
でも、これは見方によっては、とてつもなくバッドエンドなのかもしれないと思います。
ハッピーエンドと取るかバッドエンドと取るかで読後感が変わるかな。

わたしは主役よりもサブキャラに惹かれるという志向がありまして、主人公のラッカウスやシースティより、クスターとかミルド様が好きでした。特にクスターはとても美味しい立ち位置だったと思います。こういうキャラクター大好きです!
切ないけれど暖かいファンタジーが読みたい方におすすめの一冊です。

ユニコーンの乙女 ラーラと二頭の聖獣(牧野礼)

ユニコーンの乙女 ラーラと二頭の聖獣 (講談社青い鳥文庫)ユニコーンの乙女 ラーラと二頭の聖獣 (講談社青い鳥文庫)
(2014/12/12)
牧野 礼、sime 他

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(2015年読書感想9冊目)

牧野礼 著 sime イラスト  
おすすめ度★★★★✩(面白かった! 夢中で読んでしまいました)


あたしは、あたしが今できることをするんだ。(p215)
―ラーラの決意ー


ユニコーンとグリフィンの男の子と一緒に冒険! 大人も子供も楽しめる、ドキドキのファンタジー


青い鳥文庫といえば子供の頃はとってもお世話になっていたレーベルです。
でも十数年後、大人になった今も自分で購入して読もうだなんて思うなど、想像もしていませんでした。でも、この本には不思議と引力があって、手にとったら離すことができず、そのままお迎えしてしまいました。「ユニコーンの乙女」という題名に釣られました。

ドラゴンがいればそこはどこだってファンタジーの世界である、といったようなことを言ったのはトールキン先生ですが、この本にはドラゴンこそ出てこないものの(といっても、出てきたって不思議じゃない!)ユニコーン、グリフィン、夢告げ鳥、女神など、ファンタジーの素養に溢れています。
ファンタジーな物語なのに、物語はまるで現実の現し世であり、するりと感情移入して読むことができます。

とにかく、予想以上に面白かったです! 物語は王道なのですが、読み進めるうちにキャラクターに愛着が沸いてきて、もっとこのキャラクターたちの冒険を見てみたい、などと思わせてくれました。
何事にも一生懸命なラーラは好感が持てるし、ユニコーンであるルッカとの関係性はまるで少女小説のようで、これは女の子が好きだろうなあと思いました。思わず頬が緩んでしまうようなところがいくつかあって、よくできた物語だと感じました。
ただ、若干説明不足なところが多く、ファンタジー中級者~上級者向けのお話であるように感じました。
物語の鍵を握るユニコーンやグリフィン自体の説明が足りず、予備知識がないと悩んでしまうかも

でも、夢中になって読んでしまった一冊であるのは事実です。とても面白かった!
説明不足であるとは書きましたが、物語の描写は丁寧に描かれていて、文章も美しく好感が持てます。
個人的にはユニコーンのルッカよりもグリフィンのネロの方が活躍した気がしてならないので、ルッカが沢山活躍するような続きが読みたいです。
青い鳥文庫のファンタジー小説って侮れないと思っています。シリーズものとして展開してくれないかしら。
というわけで、隠れた良書的な風情のある、大人にも子供にもおすすめの一冊です。何かに一生懸命になりたい時には、特に勇気をもらえるかもしれません。


赤き月の廻るころ 二人の求婚者

赤き月の廻るころ  二人の求婚者 (角川ビーンズ文庫)
赤き月の廻るころ 二人の求婚者 (角川ビーンズ文庫)
  • 発売元: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2009/08/01


岐川新 著 凪かすみ イラスト
お勧め度★★★★☆(前巻より面白く、読みやすくなっています)

「『またお会いする日まで、今宵の逢瀬は二人だけの秘密といたしましょう。気の強いお姫様』──あの時から、お前は俺のものだろ?」

赤き月の~ 2冊目。買うか非常に迷ったあげく図書館で予約し、待っていたら半年くらいかかってしまいました。
おかげで話の細かいところを忘れかけていました……。

印象としては、相変わらずイラストが本当にきれいですね!  挿絵とかも美しいので、お気に入りです。
文章やお話も、一巻目に比べるとだいぶ上達したように思え、読みやすくなっています。
ただ、相変わらずあらすじ詐欺みたいなところがあるというか、あらすじに書いてある展開にたどりつくまでちょっと時間がかかるというか。

この作者様はラブロマンスと言いながら政治もののほうが書きたいのかな? と思えるところもあり、各国の陰謀とか、そういうのに重点が置かれているんですよね。
でも、正直読者側がそれを求めているかは謎。
もっとジェラールの俺様っぷりがみたいとか、グレイグの忍ぶ恋っぷりがみたいとか思うんじゃないだろうか。
でも、強気の戦うお姫様っていうのは、やっぱりいいですね
ジェラールの俺様発言は、女の子ってこんなこと言われてうれしいのかしら? と思う反面、言われたらやっぱり心揺らぐんだろうなーと思ったり。

あと、新キャラのリジンとロシュアですが、この二人が気になってこのシリーズ読もうと思ったのですが、イメージしたキャラとちょっと違った……(とくにロシュア)

やっぱり私は(可能性ないんだろうけど)グレイグとくっついてほしいなー、とか思ってしまいます。というかグレイグはそんな忍ぶ恋でいいのか。どうするんだこれから。

とりあえず、面白くなってきているので、今後もゆっくり読んでいこうと思っています。

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サソリの神3 スカラベー最後の戦いと大いなる秘密の力


原題 The Scarab
キャサリン・フィッシャー 著 井辻朱美 訳
お勧め度★★★★☆(三部作で一番面白かったです)

サソリの神三部作完結編。
前の巻でハーミアが死んだので、アルジェリンはハーミアを取り戻すために冥界に行くという話です。
と言ってもそういう展開になるのは物語も半分を過ぎたころから。

個人的に、三部作の中で一番面白かったです。
前2作は読んでいてもなかなか物語や登場人物に入り込むことができなかったのですが、今回は登場人物たちに寄り添えたという実感があります。
また、作者のイメージの喚起力とも言うべき筆の冴えがいよいよ鮮やかで、文章自体にもひたれました。

今までどうしようもない悪役だったアルジェリンがとても格好いいです。
シリーズものの完結編としては、エピローグっぽいものが少ししか書かれなかったので、たとえばミラニィとセトの今後がすごく気になる! とか、ジャッカルとかもどうなるんだろう、とか思うところはたくさんあります。
でも物語は確かに終わってるので、充足感はありますね。

シリーズ全体の評価は★4つくらいでしょうか。
砂漠と、一面の暗闇、そうしてそれでも照りつける眩しい太陽等の世界観がお好きな方はぜひ読んでみてください。

このシリーズ、一冊に一か所は誤字があるんだけど、それもまあ愛嬌ということで。

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