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2019-08

帰らずの海と人魚のふえ エルフとレーブンの不思議な冒険3/マーカス・セジウィック 著




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(2016年読書感想20冊目)



この本の概要


著者 マーカス・セジウィック
本(作者)の国籍 イギリス
訳者 中野聖
イラスト 朝日川日和
出版社 学研プラス
レーベル 
ジャンル ハイ・ファンタジー
ページ数 184ページ
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? シリーズ3冊目
なぜこの本を読んだか。このシリーズが好きだから。
本の入手方法 書店にて購入。

   
おすすめ度

感動 ★★
面白い★★★★
人に勧めたい ★★★★
驚き ★★★
学んだ ★★★

この本を評価するなら 86点くらい。この本好きです。もっと読まれてほしい!

収録作品

帰らずの海と人魚の笛


受賞・ノミネート情報など
不明


本のあらすじ内容(「BOOK」データベースより)

動物と話せる男の子レーブンと、魔法の弓を持つ女の子エルフ。悪の王ゴブリン・キングをたおすため、旅を続けるふたりは、ついに、海をこえることに!しかし、おそろしい海賊につかまり、魔法の弓もうばわれて、今までで最大のピンチに…!どうしたら、ここからにげられるの!?救いのカギは、人魚!?  




この本の感想
前の巻である2巻目を読んで、このシリーズは面白いと確信しました。面白かったのでこの三冊目も原書を講読し、半分ほど読書済みの状態でこ日本語版を読み始めました。
この本の一巻が出た当初は、なんて今どきにアレンジされた翻訳と挿絵だろうと思いましたが、原文と照らし合わせても違和感がなく、むしろ原文よりも上品に親しみやすく翻訳されていて、このアレンジは大ありだな、と考えを新たにしました。
この巻は海が舞台ということで、海賊に人魚、そうして無人島とそこで出会った砂人間といった、ありとあらゆる魅力的な登場人物が出演します。こういう奔放なイマジネーションがファンタジー小説らしくてとてもいいと思いました。
また、此の巻になって気づきましたが、レーブンのなんと優しく紳士的な事でしょう。怒りっぽいエルフもかわいいのですが、読者対象の小さな女の子の中には、レーブンに胸をときめかす子も多いのではないだろうか、などと思いました。
エルフとレーブンの世界を救う旅は、森、雪山、海ときて、次は砂漠に向かうようです。また過酷な旅になりそうですが、二人なら何とかなるでしょう。
この本は本当に面白いシリーズだと思います。続きが出たらまた絶対読みますが、果たして続きが、出るかな?
楽しみに待ちたいと思います。


心に響いたシーンなど

人魚のモーロが美しかったです。人魚ってロマン……。


主な登場人物

エルフ とんがり耳の女の子。魔法の弓を扱う
レーブン 動物と話せる男の子。
ラット君 エルフとレーブンのネズミの友達。




こんな本が好きな方におすすめの本です。
少女と少年の冒険ものがお好きな方に。
なにか気楽に読めるファンタジー小説を探している方に。



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『FLESH & BLOOD12 』/松岡なつき 著




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(2015年読書感想45冊目)

松岡なつき 著 
彩 イラスト   
おすすめ度★★★★★(ビセンテ! ビセンテ! ビセンテ好きにはたまらない、怒涛のチェイス編です!)


この本の概要

日本のBL小説作家、松岡なつきさんの著作。レーベルはキャラ文庫。
「FLESH&BLOOD」シリーズの第12作目になります。
この本からイラストの担当が、雪舟薫さんから、彩さんにバトンタッチです。
雪舟さんの水のように涼しげなイラストと違った、炎のような鮮やかなイラスト、素敵です。
でも人物紹介の年齢表記はいらなかったかも。すごくびっくりしたから!


本のあらすじ

スペインの二重間諜、ラウルの手引きによってジェフリーと再会し、イングランドの仲間の元へと脱出を図る海斗。
それを必死に追跡するビセンテ。
しかも海斗には結核の疑いがあって…!?


この本の読みどころ


スペイン男ビセンテの涙と愛


最初に断っておきますと、この巻のジェフリーはとても素敵です。
しかしそれ以上に、スペインびいき、ビセンテ大好きな私としては、スペイン男の涙と愛を見せつけるビセンテに、同じように泣き、そうして愛おしい気持ちに一杯になりました。
ビセンテがアロンソにいった、「(海斗を)愛しているのです」のセリフが胸を打ちます。
もうこの巻は、ビセンテの愛を堪能し、涙する巻です。
海斗の容態と、和哉の再登場をにおわせる描写も楽しみですが、ビセンテの前ではすべてかすんでしまいます。


感想

ビセンテの愛と涙について熱弁してしまいましたが、とにかく息を呑むほど緊迫した、脱出と追跡の攻防が、本当に面白い一冊です。
そこにそれぞれの登場人物の想いが交錯するのですから、たまらなく熱い気持ちになってしまいます。
イラストが復活したのも嬉しくて、彩さんのイラストも、個人的にはとても素敵で、麗しいと思います。
この話はジェフリー×海斗が基盤にあるのは判っているのですが、正直主役二人よりも脇役が魅力的です。
読み始めたら、お気に入りの登場人物が気になって、BL小説であることも忘れて読みふけること間違いなしで、読めば読むほどにこのシリーズの虜です。



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FLESH&BLOOD11 (松岡なつき 著)




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(2015年読書感想39冊目)


松岡なつき 著 雪舟薫  表紙絵 
おすすめ度★★★★★(息もつかせぬ奪還編! 熱いです! 面白いです!)


この本の概要


日本のBL小説作家、松岡なつきさんの大人気シリーズ「FLESH&BLOOD」の11冊目に当たります。
この本で、今までイラストや挿絵を手掛けて雪舟薫さんがイラストを手掛けるのは最後になります。
出版社は徳間書店。
レーベルはキャラ文庫で、スペイン編も佳境の海斗奪還編になります。
雪舟さんのイラスト、大好きです! お疲れさまでした!


本のあらすじ

スペイン王宮で毒殺されかけた海斗は、療養のため一時パストラーナへ。
ビセンテにも情が移りかけたころ、二重間諜の修道士、ラウルの計らいで、ジェフリーと感動の再会を果たすが!?
ジェフリーたちは、海斗奪還のために猛反撃に打って出る!


この本の読みどころ。



敵であるビセンテを見殺しにできない海斗の苦悩

私はこのシリーズではスペイン組を凄くひいきにしていて、特にビセンテはシリーズ一のお気に入りキャラなのです。ビセンテの幸せは私の幸せくらいの勢いだったのですが、この巻ではそのビセンテに対して情が移ってきた、海斗の「ビセンテやレオが死ぬ未来が判っているのに、見殺しにすることは出来ない」という苦悩がとても丁寧に描かれていて、ビセンテが可哀想で仕方なく、それ以上に、おそらく初めて、海斗にものすごく感情移入しながら読んでしまいました。
海斗は、歴史を変えるようなことはしないと誓いながらも、ビセンテのために、こっそりその歴史を変えてしまうようなメッセージを残します。これで、スペインの負けが決まっていた例の海戦の行方にも、一石が投じられたのでしょうか。もうこの時点で先が見えなくなってきていて、本当に面白いです!
また、作者の松岡なつきさんは、シリーズ11冊目になるこの巻のあとがきで、主要人物はたぶん出そろった、と書いています。
最後の主要人物はアロンソ様かな。
だとしても、松岡さんの中にこの物語の壮大なプロットがあったんだなと感じられ、本当にすごいなと思てしまいます。
BL小説としては、海斗の結核疑惑もあり、管を重ねてもすがすがしいほど清らかな海斗ですが、よく考察された時代背景や歴史解釈、丁寧な心理描写などは、本当に素晴らしく、このシリーズはとても面白い! 名作だ! と断言できるものがあると思います。
心はジェフリーのものであることは揺るがずとも、ビセンテを慮る海斗のやさしさと、それに伴う苦悩は、この巻の素晴らしいところ路の一つでしょう。


海斗への愛を自覚したビセンテ。それはもはや恋ではなく、愛なのです。


この巻は、とにかくビセンテのやさしさと献身ぶりが際立つ一冊。
ビセンテも海斗も、ビセンテの感情は、弟に対する兄のような愛情なのだとお互いに感じていましたが、この巻で、ビセンテは海斗への愛情をはっきりと自覚します。
自覚したときには、それはもはや、恋ですらなくなっていて、深い愛情になっていたのです。
海斗の心が自分の物にならないのも、ビセンテは潔いまでに自覚しています。
それでも、海斗の傍にいることが許されるのは自分だけなのだと、しばりつけ、自由を奪うことでしか自分の愛を表現できないことを呪いながら、海斗を深く深く愛しています。
ジェフリーともナイジェルとも、全く違う愛し方。でも、とてもビセンテらしいと思います。


この本の感想


この巻は、スペイン組の個性も、イングランド組の個性や友情も、遺憾なくたっぷりと描かれ、それぞれの対比が鮮やかな一冊となっているとおもいます。ジェフリーも、海斗といるときより、ナイジェルやキットといるときのほうが活き活きしているように感じられて好きです。
というかこの巻でさりげなく一番愛されているのは、ナイジェルだと思います。ジェフリーのほのかな初恋の君という描写に、わあ、二人の過去のお話もすごく読んでみたい! などと思わされて仕方ありません。
そんなナイジェルも、自分に熱烈な愛情を寄せるキットに対しては鉄壁のツンツンで、キットがんばれ! と思う反面、ナイジェルはキットにはデレなくてもいいなどと思ってしまいます。

また、この巻ではスペイン組も新しい人間関係を築きます。
ビセンテとアロンソ様、フェリペ二世の寵愛を争う二人が友人になります。
人懐こく、人を魅了してやまないアロンソ様が、これからどう物語に絡み、ビセンテに、あるいはレオにとってどういう存在になっていくのかが楽しみです。
スペイン組も魅力的な人たちばかりです! ぜひ頑張ってほしいと思い、応援しています。
次の巻は、丸ごと一冊スペイン脱出篇になるのでしょうか。
海斗にかかる結核の疑いなど、暗い影も感じられ、続きが読みたくて仕方ありません。
しかし結核なら、海斗とジェフリーにはまたしても焦らされるだろうなと思うと、ある意味では本というに、BL小説だということを忘れられるというか、安心して読めるというか。でも、それでもこんなに面白いBL小説ってすごいと思います! このシリーズ大好きです。
世界史の知識に疎くても、面白いと感じられる。そんなところもいいな、なんて思ってしまいます。



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FLESH&BLOOD 10(松岡なつき)

FLESH&BLOOD 10 (キャラ文庫 ま 1-20)
FLESH&BLOOD 10 (キャラ文庫 ま 1-20)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2007/06/23




(2014年読書感想30冊目)

松岡なつき 著  雪舟薫 イラスト
おすすめ度★★★★☆(新キャラも出てきて、スペイン組好きにはたまらない一冊!)

今、エリザベス朝の頃のスペインが熱くて、勢いで久しぶりに読んだBL小説、「F&B」シリーズの第10巻。
表紙がビセンテですよ! すごくお洒落していて、本当に格好いいです!
異端審問にかけられる海斗。いつも傍にいてくれるビセンテと国王フェリペの計いで、有能な弁護人、ラウル・デ・トレドを付けてもらえて、ほっとしたのも束の間、今度は毒殺されかけて??

もう、この時代のスペインは本当に怖いですね! 海斗がかわいそうでかわいそうで、読むのが辛いシーンが多かったです。
新しく出てきたラウルは、今までちょっといなかった感じのキャラクターで、これからどうかかわってくれるか楽しみ!
今回は波乱のスペイン編ということで、スペイン組びいきの私には嬉しかったです。しかし前述のとおり痛々しいシーンが多くて……。BL小説なのに、話のやすらぎどころがビセンテの騎士話(という名のサクセスストーリー)ってどういうことなの!? と思ってしまいました。BL小説ですが、女性に大変モテるビセンテにときめいてしまいます。ビセンテの幸せは私の幸せ位の勢いで本を読んでいたくらいビセンテが好きな私……。
ビセンテが好きすぎて、ジェフリーの良さがまたもやわからなくなってきましたよ(ジェフリー好きな方、ごめんなさい)

そして、忘れちゃいけない和哉の存在。
和哉も、すっかり変わってしまいましたね。ですが再登場ありそうな感じで嬉しいです。一体どんなふうに今後の物語が展開していくのか、大変楽しみです。

今回は雪舟さんの挿絵も少しですが復活していて嬉しかったです。特にラウルが見れたのが良かったな。この時代の物語には、神父やシスターが不可欠ですからね。ラウルはいい意味でも悪い意味でも魅力的なキャラクターだと思うので、期待しています。
次の巻では、いよいよ海斗の奪還へと物語が動くのでしょうか。
海斗の故郷はスペインではなくイングランドだと思うので、早くジェフリーと再会できればいいなって思います。(ビセンテには悪いけど……)
あと、レオがかなりの美少年らしいという描写があって、嬉しいやら驚いたやら。この世界のスペインって美男が多いですね。というか美男ばっかりです。そんな中、フェリペの寵愛あついアロンソ様の出番も、心待ちにしています! 本当、やっぱり読み出すと止まらない、続きがきになるシリーズです。

ヴァンパイレーツ14 最後の海戦(ジャスティン・ソンパー)

ヴァンパイレーツ (14) 最後の海戦
ヴァンパイレーツ (14) 最後の海戦
  • 発売元: 岩崎書店
  • 発売日: 2014/02/18




(2014年読書感想17冊目)

原題 Vampirates: Immortal War

ジャスティン・ソンパー 著 海後礼子 訳 三浦均 絵 
おすすめ度★★★★☆(完結! でもまだまだ続きそうな感じ)


「おぼえててくれ、グレース。旅はまだまだこれからさ!」(p345)

大好きな吸血鬼×海賊物のファンタジー小説(舞台は近未来だから、それともSFなのだろうか……)ヴァンパイレーツのシリーズ14冊目にして最終巻。
なるほど、原書にして6冊、遂にこの巻で終わるのですね。
遂に生まれたシドリオとローラの双子の息子、ハンターとイーブル(悪という意味)喜び醒めやらぬまま、シドリオは遂に最終決戦へと打って出る!

というお話。

別にこの小説に限らずですし、この小説は一応ホラーに分類されるそうなので覚悟はしていたのですが、最終巻ではまあばたばたと人が死んでいって大変苦しかったです。シリーズ全巻通してみると、50人以上くらいは死んでいるのじゃないだろうか……。なんて思います。
切ないのはそれだけ、登場人物に愛着があるのだなと思いました。特にコナーは最初のほうから死亡フラグ立ちまくりで、読んでいて切なかった。
双子のうちどっちが死ぬのだろうと思いましたが、なるほどこういうオチでしたか。
最終的には失った犠牲も多かったけど、収まるところに収まった感じですね。
でも、何というか全体的に、すごく続編を意識した展開と伏線になってますね。まあ、海賊である以上海は故郷ですから、命ある限り航海が終わるということはないのでしょうけどね。まさしく、ジョニーのいった、旅はまだまだこれからさ! であります。
本当、コナーとグレースと一緒に、ずいぶん遠くまで来たなと今はただただ感慨深いです。物語の醍醐味ですね。

シドリオもローラもなんだかかわいそうだったな。ステュークリーはなかなかしたたかだったし。最後の行動は、自分が原因を作っておいて、それでもシドリオが滅んだことで、ローラに情が湧いたんだろうか……。ローラも悲しみが癒えるといいなあ。

しかし、このヴァンパイレーツという物語は、コナーとグレースという双子の少年少女の物語ではなく、やはりシドリオの物語だったといえるなと思います。シドリオなりの信念、野望、愛情……。上に立つものとしては完璧ではなかったかもですが、すごく魅力的でした。

続編が出るにおいがプンプンしますが、いつまででも待ってますよ!
本当、思い入れの強い大好きなシリーズになりました。
一時期はもう読めないと思っていた中、最後まで翻訳を出してくれた出版社の岩崎書店さんには感謝です。
また気が向いたら、登場人物たちと一緒に長い航海に出るのもいいな、なんて思います!

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