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2019-11

スウェーデンの森の昔話/アンナ・クララ・ティードホルム




(2018年読書感想15冊目)

スウェーデンは行ったことがありませんが、この本を読んでいると、その森は薄暗く深い魔法に満ちているものなのだろうなあということがありありと想像できます。
最初のバター坊やに出てくるトロルの怖い事といったら!一気に物語の世界観に引き込まれます。
我々の知っているもっと有名なグリム童話などとも類似性のありつつ、それとは少し違うお話が語られていて面白いです。
また、物語はたびたび繰り返しをもって語られ、非常にリズムがあって読みやすいのも面白いなあと思いました。
様々なバラエティのあるお話しが収録されていて面白かったです。
くぎスープなどは一冊の絵本にもなっているようですね。
私はちょっとした冒険譚が好きなので、お気に入りは、
「トロルの心臓」「ルーディ」「太陽と月の娘」「小便小僧のピンケル」あたりです。
太陽と月の娘が星のように美しいという表現も美しかったな。
イラストも素敵で、読めてよかったと思えるような素敵な物語たちでした。
お勧めです。


この本の概要

著者 アンナ・クララ・ティードホルム
本(作者)の国籍 スウェーデン
訳者 うらたあつこ
イラスト アンナ・クララ・ティードホルム
出版社 ラトルズ
レーベル 
ジャンル 童話
ページ数 111P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? 単巻
なぜこの本を読んだか 表紙に惹かれて
本の入手方法 古書店にて購入

収録作品
バター坊や
ティッチェリチューレ
トロルの心臓
仕事をとりかえたおやじさんとおかみさん
ルーディ
トロルと雄山羊
くぎスープ
王女と大きな馬
ふくろうの赤ちゃん
親指小僧と巨人
太陽と月の娘
小便小僧のピンケル


内容
この本にはスウェーデンに古くから伝わる12の昔話がおさめられている。「くぎスープ」「仕事を取りかえたおやじさんとおかみさん」のようなおなじみの話もあれば「ティッテリチューレ」「小便小僧のピンケル」「ルーディ」のような日常をはなれたふしぎな話もある。アンナ・クララ・ティードホルムは『トゥーレのたねまき』などの作品で知られる絵本作家でこの本の中のお話ひとつひとつにぴったりの挿絵を描いている。子どもも大人も楽しめる本。
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魔術師の城塞 - ベルガリアード物語〈4〉/デイヴィッド・エディングス 著




(2018年読書感想10冊目)

一年近くに及ぶアルダーの珠の奪還の旅に成功したガリオン。しかし、彼は西方の大君主、鉄拳のリヴァの末裔であり、光の子。ベルガリオン王としてリヴァの王に即位することに。(そんなことは聞いてない)
普通のFT小説ならここでめでたしめでたしなのだが、終わらないところがこのシリーズの心憎いところ。何しろガリオンは自分の素性について聞かされていないのだし、ポルおばさんもベルガラスおじいさんも、もっと衝撃的な隠し事を彼にしている。今までしがない農園の鍋磨きだったガリオンが、西方の諸国を束ねる大君主であると、周りの大人は知っていて、即位式が行われると、今までの砕けた態度がよそよそしくなる様は、読んでいて何とも暗鬱した気分になりますが、ガリオンも、彼の「予言によって定められた花嫁」セ・ネドラも自分が本当にやるべき運命を知り、運命が自分の主であると受け入れ、もっと大きい何かのために、成長を余儀なくされる様は何とも言えない感慨を読者に与える。
何度目かの再読ですが、いつも思うのは、ベルガリアード物語は、「様々な形の愛の物語」だということです。自身のガリオンへの愛を受け入れたセ・ネドラがいじらしくて私は好感を覚えます。
ガリオンは、自身が光の子であり、邪悪な神トラクと、「どちらかが死ぬまで戦わなければいけない運命」であることを知り、多くの人を巻き込まないためにも、ベルガラスとシルクの2人とともに、リヴァを抜けだし、再び旅の人に。
ドラスニアを通るわけですが、そこでドラスニアの王子であるシルクの意外な弱点(母親への深い愛)を知る下りは、やはりそれが愛のためであるゆえに、深い印象を残します。
ガリオンたちが3人で旅してる間、残された人々は来るべき戦争のために兵を終結させます、この流れは「指輪物語」を彷彿させます。最終巻である5巻はこれらの顛末が描かれるのですが、この4巻目も印象的なシーンを多く含んでいる佳作だと思っています。
ドラスニアの沼地の魔女の話とか好きなのですよね。ベルガリアード物語の魔法は<意志>に由来し発動するので、派手さはなくて地味でさえありますが、その魔法はやはりファンタジーであり、印象的です。

この本の概要

著者 デイヴィッド・エディングス
本(作者)の国籍 アメリカ
訳者 柿沼瑛子
イラスト HACCAN
出版社 早川書房
レーベル ハヤカワ文庫FT
ジャンル ハイファンタジー
ページ数 605P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? シリーズ4作目
なぜこの本を読んだか このシリーズが好きだから
本の入手方法 ネット書店にて購入

収録作品


内容

高僧クトゥーチクとの戦いのすえ、ガリオンとベルガラス一行はついに“珠”を邪神のしもべの手から奪還することに成功した。“珠”を本来あるべき“リヴァの広間”に安置すれば、旅は終わり、かつてのような農園での暮らしに戻れるのではと期待したガリオン。だが“珠”がかれを歓迎する喜びの歌は鳴りやまず、「運命」の一語だけを話す不思議な少年を介して、“予言”はガリオンをさらに壮大な宿命へといざなうのだった…。

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ガリアの巨人とエクスカリバー (アーサー王の世界 3)/斎藤洋 著



(2018年読書感想8冊目)


物語も三冊目。
ケルト感は薄く、淡簡な筆致で物語が進みます。神話というより伝説。しかしところどころ描かれる幻想的な描写が、うまい具合に読者を非現実にいざなっていきます。前二冊に比べて、伝説とか神話の雰囲気は濃くなっていると思いました。
この巻では、14日目の月に、グィネヴィア姫も登場。アーサーとの出会いは運命ではなく宿命なのね。
名前だけならアイルランドのイズー姫、そうしてランスロットの噂も。
この本では、アーサーはランスロットの10歳年上。グィネヴィアもランスロットに比すれば8歳くらい年上のはず。
筆致は淡々としているけれどつまらないわけではなく、むしろ真面目だからこそたまのユーモアが面白い。
最後まで読んでいて思ったのは、アーサーこそ、いやこの物語の登場人物こそ、14日目の月だということです。
運命は道、自分で切り開き変えられるが、宿命は血、自分では変えられないというマーリンの言葉が、この物語には深く響きます。アーサーが王になるのは宿命、その来るだろう破滅も宿命なのでしょう。
グィネヴィア姫は褐色の髪。アーサーは初恋の女性と結ばれることになるだろう。この先が悲劇でもアーサーにとってそれは幸福なことなのだろうと思います。
この物語、円卓の騎士の人数分くらいは巻数が出てほしいと最初は思ってました。それは冗談としても、あと三冊は出て、存分にこの世界を描いてほしいと思いました。斎藤さんというとドイツのイメージがあるからブリテンの物語って新鮮なの。
ちなみにランスロットも金髪です。
金髪のアーサーとランスロットの二人に愛されるのだろう美姫グィネヴィア。
アーサーの乳兄弟、ケイ卿に言わせると、破滅のかおりのする女。彼女はまさしくファム・ファタールなのだろうと思います。
これから様々な展開を見せるだろうこの物語が楽しみで仕方ない。
私はこの本に描かれるマーリンがとても好き。
最初は腹黒だとか人間臭くないなと思ってたのですが、考えてみればマーリンは半妖の夢魔の息子。人間らしくなくて当たり前。普通にその思考回路が面白いです。
斎藤さんが、登場人物と物語に愛情をもって書いているのが伝わってきて本当にうれしいです。この本も、最後はマーリンにもっていかれました。


この本の概要

著者 斎藤洋
本(作者)の国籍 日本
訳者 
イラスト 
出版社 静山社
レーベル 
ジャンル 神話伝説
ページ数 166P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? シリーズ3冊目
なぜこの本を読んだか。このシリーズが好きだから。
本の入手方法 書店にて購入

   

収録作品

内容
アーサー王は、アイルランドに出陣し、世界一美しいといわれる王女に出会う。初めての恋、騎士として成長していくアーサー王の姿を描く。 十六歳になったアーサー王は、アイルランド国王を助けるために出陣する。その城には、世界一美しいといわれる王女がいた。恋心を抱きはじめたアーサー王だが、なぜか大魔法師マーリンの反応は冷たい。 巨人と闘うために大陸へ向かい、名剣エクスカリバーを手に入れるために北の湖へ向かう。冒険とともに成長していくアーサー王の姿を描く。 アーサー王と円卓の騎士たちの伝説を、稀代のストーリーテラー斉藤洋が、新しい視点で再構成したファンタジー・アドベンチャー第3弾。

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ミオととなりのマーメイド パーティーは海のお城で。/ミランダ・ジョーンズ 著




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(2017年読書感想38冊目)

好きなシリーズの続きが、2冊目が出てくれる。こんなに嬉しいことってないですよね。
私にとって、続きを楽しみにしていたこの本も2冊目が出てくれて、読んで、今とっても嬉しい気持ちでいっぱいです。やっぱり、この本は素敵です!
今回、ミオは魔法の櫛でまた人魚になって、人魚の王国のために尽力するのですが、この本は何よりも、海や海の王国の描写が本当に美しくて、大好きです。この本の大きな魅力の一つになってると思います。
 今回は、多くの読者が気になっているかもしれない、ラブロマンス要素についても少し気配が感じられて、読んでるこちらとしても、ああどうなるのだろうと、ドキドキしながら読み進めていきました。ルナにもロマンスの気配があるので、こちらも楽しみです。
 今回はジンクスにスポットが当たった巻という印象でした。ジンクス、良い奴じゃないですか。
しかし個人的にはカイが気になっているので、カイの出番もこれからもっともっと増えていくといいなぁって思います。カイは今のところ、影が薄い感じがします。
 このシリーズ、ミオとルナの女の子の友情も素敵だなと思って読んでいます。
何やら次のお話は少し大変なことになりそうな気配がありますが、この友情がいつまでも壊れないでいてくれたらなぁと願うばかりです。ミオの体験していることと言ったら、本当に夢のように素敵なんですもの! 読んでいる私たちも、子供心に帰って、ミオと一緒に海の中で、色々な出来事を楽しめるのが、この本の素敵なところだと思います。人魚はやはりロマンで、私達の友達なのだろうなと、そう思います。
 あと、イラストが沢山入っているのですが、これも本当に素敵です。次の巻は半年後ということで、こちらも楽しみにしています。


この本の概要


著者 ミランダ・ジョーンズ
本(作者)の国籍 イギリス 
訳者 浜崎絵梨
イラスト 谷朋
出版社 ポプラ社
レーベル 
ジャンル エブリデイ・マジック
ページ数 161P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? シリーズ2冊目
なぜこの本を読んだか。このシリーズが好きだったから
本の入手方法 書店にて購入

   

収録作品



内容

海辺の町でくらす少女ミオには、ひみつがあります。
それは、ルナという名前のすてきな人魚の友だちがいるということ。
そして、魔法のくしでかみをとかすと、ミオもほんものの人魚になれちゃうということ!

今回、人魚になったミオは、また海の世界へ!
ルナに会いたかったのですが、海の中で出会ったのは、人魚の少年ジンクス。
いつもはいじわるばかりいうジンクスですが、ミオと一緒にカメを助けて、ふたりは急接近?

そのころ、ダンスパーティーをひかえた海の王国は、じゅんびに大いそがし。
ルナにさそわれて、ミオもパーティーにでることになりました。
さあ、ドレスアップしなくちゃ!

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青の王/廣嶋玲子 著



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(2017年読書感想27冊目)

あらすじがドストライクだから買いました。今年四月に横浜で開催されたHALコンでもお見かけしたけれど、まさかこんなに面白いとは。もっと早く読んでいればよかったです。
逃亡奴隷の少年、美しく謎めいた記憶喪失の少女、子供たちを助ける、翼船に乗る女稲妻狩人。幸いの虫アッハーム。
こうやって、書いているだけでドキドキワクワクできる、そんなイメージの奔流が物語に溢れ、この物語を愛おしいものにしています。橋さんの挿絵も素晴らしい。本当に、この方の察し絵もそれだけで魔法の様だ。
様々な出会いから成り立つ物語がファンタジーの醍醐味だと私は考えているのですが、だとしたらこの本はなんと魅力的なファンタジー物語であることでしょうか。
圧倒的な色彩と展開の波が気持ち良いです。登場人物が良くも悪くも凄くジブリ的な印象。陰謀と冒険に満ち溢れながらも、王道で、安心して読めるのにハラハラする物語展開には何度も手に汗握りました。本当に巧いです。
ジブリがお好きな方ならお好きなはず。間違いなくお勧めです。
そういいつつ、私はあまりジブリを知らないのですが、そんな私でもとても面白く読めるあたり、総てのファンタジーファンに捧げる素晴らしい一冊と言えるでしょう。
とにかく面白い。日本のファンタジーの土壌は、熱く厚くなってきている。
そんなことを確信させられた一冊でした。



この本の概要


著者 廣嶋玲子
本(作者)の国籍 日本
訳者 
イラスト 橋賢亀
出版社  東京創元社
レーベル
ジャンル 異世界ファンタジー
ページ数 318P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? 単巻
なぜこの本を読んだか。あらすじが超絶的に好みだったから。
本の入手方法 書店にて購入

   

収録作品




内容

砂漠に咲く奇跡の都ナルマーン。王宮の上空では翼をもつ魔族が飛び交い、豊かな水をたたえた池の中には魚や竜の姿をした魔族が泳ぐ。ナルマーンの王は神に選ばれ、魔族を操る力を授けられたのだ…。そんなナルマーンに住む孤児の少年ハルーンが出会ったのは、不思議な塔に閉じ込められたひとりの少女だった。ハルーンは、自分の名前も知らないというその謎めいた少女を助けて塔を脱出する。だが彼らのあとを、魔族が、そしてナルマーン軍が追いかけてきたのだ!

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