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2019-12

春の旅人/村山早紀+げみ 著

著者 : 村山早紀
リットーミュージック
発売日 : 2018-03-16



(2018年読書感想9冊目)


村山早紀さんの世間には未収録の短編に、イラストレーターのげみさんがイラストを付けたオールカラーの短編集「花ゲリラの夜」「春の旅人」「ドロッドロップ」を収録。
村山さんの作品は、優しい気持ちになれる魔法のような不思議な言葉で紡がれていて、好きで、心に響いたものをもうずっと読んでいます。
この短編集は本屋にて巡り合った魔法。村山さんはやはりそういった物語を書くのがうまいなと思いました。
どの物語も、読んだ後明日を生きていこうと思える、ちょっとした勇気がもらえる、とびきりの心の処方箋だと思いました。
花ゲリラの夜も、春の旅人も不思議なお話。けれど、なんとはなく前向きになれるのです。
この春という季節に、人生という旅につかれた人々が立ち寄る波止場。この本はそういった本だと思いました。
私もまだまだ人生という旅の途中だけれど。この季節にこの本に出合えたことはとてもうれしく思っています。
でみさんのイラストも、作品の雰囲気によく合っていて、とても引き込まれました。
そんな素敵な一冊です。やはり村山さんは魔法使いだ。

この本の概要

著者 村山早紀
本(作者)の国籍 日本
訳者 
イラスト げみ
出版社 立東舎
レーベル 
ジャンル エブリデイ・マジック
ページ数 96P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? これ一冊で読める。
なぜこの本を読んだか。村山さんが好きだから。
本の入手方法 書店にて購入
収録作品
「花ゲリラの夜」
「春の旅人」
「ドロップロップ」

内容

大人気作家・村山早紀の未発表作品を含む3つの短編を数多くの装幀で知られるイラストレーター・げみの世界観に寄り添うやさしいイラストが彩る、華麗な1冊。「花ゲリラの夜」さゆりさんは、いつもポケットに花の種や小さな球根を隠し持っている。散歩のふりをして、町中に種をまくのだけれど…。「春の旅人」夜のゆうえんち。そこで出会ったおじいさんから、ぼくは星をみながらとあるお話を聞くことになった。「ドロップロップ」ドロップロップかんをふるところん―。大人も子どもも楽しめる、カラフルなお話。

。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*

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ばんぱいやのパフェ屋さん 真夜中の人魚姫(佐々木禎子)



(2014年読書感想9冊目)


佐々木禎子 著 栄太 表紙絵 

おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。おもしろかったけど、ノリが軽すぎるかなー。)


「たしかに、私の恋の責任は私が取らないとですよね」(p319)


ばんぱいやのパフェ屋さんの第二巻目。二巻目が出るのは微妙かな? とか勝手に思っていたので、無事に二巻目が読めて嬉しいです。
「真夜中の人魚姫」と短編「マジックアワーのマジック」の2編が収録されています。

ちなみに作者の佐々木さんは普段はBL畑で活動されているようですが、この小説はBLではありません。
キャラクターの造形はなかなかにそれっぽかったりしますけどね。
音斗君がなかなかどうしてお姫様だと思います。

今回も、軽くて、読みやすくて、おもしろくて、でも、それだけじゃない考えさせられる部分とかもあって、すごくよかったです。
最初のタカシ君に関する話題では笑ってしまいました。
笑ってしまうくらいおもしろいのですが、でも、一巻にましてちょっとお話がギャグ寄りになってしまったかな。好き嫌いが分かれそうなお話だなあと感じてしまいました。
面白いし、私は嫌いではないのですけどね。

今回、音斗君にお友達が二人もできて、二人ともいいやつで、読んでいてこっちも嬉しかったです。
佐々木さんのこの作品は主人公の音斗君も弱者の立場だし、弱い立場で困っていたりする人にも読んでほしいなあなんて思ってしまいました。

あと、一巻で気になったパフェの描写も、二巻目は結構描写がふんだんで嬉しかったです。
でも、もっともっと美味しいパフェの描写を堪能したいです!

キャラクターの個性も光り、皆がそれぞれかわいらしく見えてきました。作者様はきっとフユ萌えなんだろうなー、なんて思ってしまいます。

これからは伯爵が出てきて、音斗君をつけ狙う感じの展開になるのかな? 伯爵もかわいそうな感じの人で、なかなか愛着があります。

読み始めるとさらっと読めてしまうので、ちょっと軽く何かを読みたいときにお勧めの一冊です。
表紙そのまんまの、かわいらしい雰囲気のお話です。


和菓子のアン

和菓子のアン
和菓子のアン
  • 発売元: 光文社
  • 価格: ¥ 1,890
  • 発売日: 2010/04/20

坂木司 著
お勧め度★★★★★(面白い! 読みやすい! お気に入りの1冊)

ずっとずっと昔から、時間は途切れなく続いている。その時間の別名を、歴史という。だとすると、いつか私だって自動的に歴史の一部となる。本には残らない名もなき人生だと思うけど、食べることでお菓子を次の世代へ残していけたらいい。
名もなきおはぎはきっと、私のような人に支えられて歴史の波を越えてきたのだから。(p187)

私が登録している読書記録サイト、「読書メーター」で評判が良くて、気になっていた作品。それなりに昔の作品なので、図書館で予約して読むことに。意外とすぐに来ました。

分類的にはミステリになるんでしょうか。作者様はミステリ作家としてデビューされましたしね。さらに細かい分類で行くと、日常の謎系の連作中編ミステリです。

高校を卒業した後、進路が決まっていない女の子、梅本杏子は、食べることが大好きなちょっとぽっちゃりした女の子。そんな時に、デパートの地下にある和菓子屋さんのアルバイト募集の広告を見つけ……。
和菓子の知識はないけれど、一癖も二癖もある個性豊かな店員たちと一緒に和菓子を売り始めた杏子。
たまに、ちょっと事情のありそうなお客さんもやってきて……??

というようなお話です。

作者様もあとがきでおっしゃっていましたが、和菓子の世界そのものが、まさしく一つのミステリー! 奥が深いことったらないです。今まで和菓子が地味だなあと思っていた人がいたら、その認識が覆ること間違いなし! の1冊です。
そうしてさらに間違いなしなのは、きっと読み終わった後に、和菓子を買いにデパ地下に行きたくなること間違いなし! な一冊でもあるということです。かく言う私も、読んだ後に割とすぐ感想を書いてますが、うずうずしています。

でも、本当に面白くて、素敵な小説です。
まず、舞台がデパ地下の和菓子屋さんというのが、それなりに身近な題材で、その裏側を覗いているような気持ちになります。デパ地下って、あの雰囲気大好きです。

そこで働いている店員さんも、本当に個性的。最初はちょっと剣悪な雰囲気というか、怖い人ばかりなのかな、とか思っていたら、なかなかどうして素敵な人たちばかりです。こんな職場で働きたい。とくに立花さんが面白い。アンちゃんと今後何かあったりするんだろうか。

主役のアンちゃんも、(少なくとも私は)不思議と共感のできるような、そんな女の子で親しみが持てます。というか、アンちゃんの語りでつづられる文章が楽しい。思わず笑ってしまうことも多々ありました。

続編とか、映像化とか、あっても良いなあと思った作品です。
それだけ、誰が読んでも楽しい作品だと思うので、少しでも興味のある方は、是非読んでみて下さいね。

あ、本当に、続編でないかなあ。お気に入りです。

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