FC2ブログ

2019-09

銀竜の騎士団いかさま師と暗黒の迷宮(デイル・ドノヴァン&リンダ・ジョンズ)




(2014年読書感想18冊目)

原題 Knights of The Silver Dragon3 Sign of Shapesifter
デイル・ドノヴァン リンダ・ジョンズ著 安田均 監訳 柘植めぐみ 訳 池田宗隆 画
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。面白かったけどあっさりな感じ?)


「時間をかけて、見えないところにあるものを見ようとすれば、その人についておどろくべきことがわかるはずだ。そうだろう、ドリスコル?」(p285)

大好きなRPG、D&Dの、これまた大好きな世界観、グレイホークの呪われた町、カーストンを舞台に、若き銀竜の騎士団が街に立ち込める暗雲を払いのけようと頑張るシリーズ第3弾。
今回は、見たものに自在に姿を変える、シェイプシフターに関する冒険です。

やっぱりこの小説シリーズは大好き! ですが、三冊目にしてどれも似たような物語展開になってるような気がするのが気になります。
街の中を冒険するだけではなく、広いグレイホーク世界を冒険してほしい! なんて思ってしまいます。
そもそも、この小説の世界観がグレイホークである意味がちょっと薄いような……。D&Dらしさはとてもよく出ているので、スパイスという意味ではすごくいいのですが、カーストンがグレイホークのどのあたりの地域なのかもわからないのがもどかしいです……。

ちょっと残念なところに感想が行ってしまいましたが、この小説は本当に面白い!
ファンタジー小説としても、冒険小説としても、ほんの少しのミステリ小説としても読める、一粒で何度もおいしい物語になってると思います。

私はやっぱりケラックが一番好きだけど、ドリスコルとモイラも本当に良いキャラクターです。
モイラとドリスコルが仲直りするシーンが、今回の一番印象に残ったシーンでした。

児童書として、本当にいい本だと思います。本文は親切で読みやすい設計だし、装画も美しいです。
特にこの巻の裏表紙に書かれているエルフの図書館司書さんの横顔は本当に美しいです。
物語も、これからまだまだ三人の活躍を楽しみにしたいところなのに、やっぱり翻訳が止まっているのが悲しすぎます。
自分で英語の本の続きを買って読んでもいいのですが、原書も入手困難な感じになっていて、本当に悲しいです。
いつまででも続きを待っていますから、翻訳でないかなあ。

しかしケラックはいい子なレイストリンみたいな感じだなー、って読んでるとすごく思います。
ドリスコルは大きくなったうざくないタッスルホッフ、モイラはしっかり者のティカという感じでしょうか。
本当、RPG小説って面白いなあと思います。
他にも色々なRPGの小説を読んでいきたいと、この本を読んで思いました。
返す返すも、翻訳が止まっているのが本当ん位惜しい作品です。

スポンサーサイト



銀竜の騎士団 ドラゴンと黄金の瞳(リー・ソーズビー)




(2014年読書感想11冊目)

原題 Knights of The Silver Dragon2 Riddle in Stone
リー・ソーズビー 著 安田均 監訳 柘植めぐみ 訳 池田宗隆 画

おすすめ度★★★★☆(やっぱりこのシリーズは面白いです!)


「剣がもらえるよう祈ってるよ。父さんがもっと気のきいた人なら、盾をくれるかもしれないな。自分で自分をけがさせるような鋭い刃物じゃなくて」(p10)


米国で大人気のファンタジー小説、RPGのD&D、グレイホークの世界観をベースとした
銀竜の騎士団」の第2冊目。
このシリーズは多数の作家さんが、それぞれに分担して書いていく話のようです。それぞれの作家さんの持ち味が出て、何重にも楽しめていいですね。

呪われた町、カーストン。街を護るための「銀竜の騎士団」となったケラックとモイラとドリスコルの三人。
カーストンの街はその日、過去の平和だった時代の栄光を思い出すための祭り、「プロミスの祭り」でにぎわっていた。しかし、衛兵たちの様子がおかしい。街は水面下で、何やら事件が起こっているようだ……、
という話かな。

過去の平和だった時代の栄光を思い起こす祭り……! 何というかなんていう後ろ向きな祭りなんだ! と思ってしまいました。でも、師匠から弟子に対して贈り物があるというのはとてもいい風習ですね。
そしてカーストンって、その名もずばりカース(呪い)っていう意味なんだ、とあとがきを読んで気づきました。

今回もとっても面白い小説でした! でも、大好きなグレイホークらしさがあまり感じられなかったのが残念。呪文の名前にD&Dらしさを感じる程度かな?

今回はドラゴンにメドゥーサに、何というかカーストンはいろいろな種族が沢山来るな! みたいな楽しみを満喫できました。RPGがもとになってるからか、すごくゲーム的な感覚で本が読めるので、ツボに入る人なら時間を忘れて読書できる本だと思います。
今回新しくケラックの使い魔になった、機械仕掛けのドラゴン、ロッキンヴァ―。ドラゴンが使い魔なんてなんて羨ましいんだろう! と思ってしまいました。ロッキー、好きです。
それにしてもこのシリーズは、ミステリアスファンタジー? っていうのかな? 毎回物語がミステリ風味になっていて、本当にドキドキします。

今回は、ドリスコルが格好良かったな。ちょっと臆病だけど、勇気を持っていて、ここぞというときに頼りになるなんて! もちろん、ケラックも魅力的だし、モイラはかわいいです。
そのうち兄弟のどちらかがモイラと恋仲になったりするのかな? そんな展開を見届けられない(翻訳があと1冊しか出ていない)というのが悲しいです。すごく面白い本だと思うのですが。
とにかく読みやすくて、ドキドキして、さらりと読める本です。この本を読むと、RPGをやりたくなるな。
翻訳が出ている分の後一冊も、楽しみに読みたいと思います。翻訳文読み終わったら、自分で続きの原書を購入して、読んでもいいのですけどね。
とにかく、すっかり夢中なシリーズです。



銀竜の騎士団 大魔法使いとゴブリン王(マット・フォーベック)




(2014年読書感想2冊目)

原題 Knights of The Silver Dragon1 Secret of the Spiritkeeper
マット・フォーベック 著 安田均監訳 柘植めぐみ 訳 池田宗隆 画

おすすめ度★★★★★ (おもしろかった! D&Dらしい冒険小説。)


「さあ」ケラックは二人をふり返った。
「いよいよゼンドリックを助けるときが来た」(p272)


ファンタジーTRPGの元祖ともいうべき、D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)をもとにした冒険小説。D&Dは様々な世界が派生されていますが、その中でもグレイホークという世界観の中で繰り広げられる物語です。

母親を亡くしたケラックとドリスコルの兄弟、父が罪人である少女モイラは、ケラックの師匠である魔法使いゼンドリックを助けるために、恐るべき地下遺跡へと冒険を余儀なくされます。

とにかく面白くて一気読みしました! D&Dは大好きだし、その中でもグレイホークは一番思い入れのある世界観です。聖カスバートのカッジェル(棍棒)という単語が出てくるたびに、燃えるものがありました。
物語も登場人物も王道ですが、とにかく面白いです。
文字も大きくて振り仮名も沢山の親切設計。子供たちがこういう本を読んでわくわくしてほしいなあと思える本です。
なにより、D&D小説らしい独特の泥臭さがあるのがいいです! この雰囲気がすごくよく出ているので、とっても面白かったです。

聡明で度胸のあるケラック、ちょっと怖がりだけど心優しいドリスコル、しっかり者のモイラ、この三人の子供たちが力をあわせて、様々な困難に立ち向かっていく様に、読む手が止まりません。非常に読みやすかったです。

私はケラックが好き! とにかく頭が良くて、落ち着いていて格好いい! ドリスコルも憎めないキャラクターだし、モイラはなかなか肝が据わっていて格好いいです。

RPG小説が好きな私は、すっかり本シリーズの虜です。本国では20冊近い本が出てるとのことですが、日本では三冊のみしか翻訳されていない様なのが残念。
王道だけど面白くて、夢中になってすぐ読めました。ケラックがまじめ腐った顔して方向音痴というギャップがちょっとほほえましく、一番印象に残ったシーンでした。
しかしゼンドリックって、そういう地名がエベロンの世界にもあったような……。単なる偶然かな??

とにかく、翻訳されている残り二冊を、じっくりと楽しんで読みたいです。
ゲームをやっているような感覚で読めるので、ゲームが好きな方にお勧めの一冊。
本の造りもなかなか読みやすくて好みでした。

ドラゴンランス3 氷壁の白竜(ワイス&ヒックマン)

ドラゴンランス(3) 氷壁の白竜
ドラゴンランス(3) 氷壁の白竜
  • 発売元: エンターブレイン
  • 発売日: 2002/05/31

(2012年感想53冊目)

原題 DragonLance Chronicles -Dragons of Winter Night
マーガレット・ワイス&トレイシー・ヒックマン 著 安田均 訳
おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。何度も読み返した名作です)

「与えられた愛を否定したり、失うのが怖いからといって愛を与えるのを拒んだりしたら、われわれの生は虚しくなり、失うものはいっそう大きくなってしまいます」(p217)


私の大好きなファンタジー小説、ドラゴンランス戦記の3冊目。原本2冊目の最初の部分に当たります。
この本は、二つの愛の物語です。

パックス・タルカスからの難民を連れて、うるわしの都タルシスに向かった一行。しかしタルシスで、絶望的なドラゴンの襲撃にあい、パーティは分断されてしまう。
「今生の訣れとなる定めの……」とレイストリンにささやかれる中、いったいこの旅路はどうなってしまうのか?

といったようなお話です。

この話はもう大好きで大好きで、何回読んだかわかりません。アルハナとスタームの恋、ギルサナスとシルヴァラの恋、この物語のハイライトとなる二つの恋はどちらも悲しく、甲乙つけがたいものです。そこに、タニスとローラナの愛やリヴァーウィンドとゴールドムーンの愛、キャラモンとティカの愛などが重低音を奏でかなかさなり、この本を素晴らしい愛の物語にしています。

特にギルサナスとシルヴァラがお互いの気持ちを確かめあうシーンは、作者も言っていたとおり、最高のシーンの一つだと思います。本当に好きです。

私は常々、ドラゴンランスは愛の物語だと思っているのですが、この本を読んでいると本当にそう思います。
今まで険悪だったパーティが、それぞれ友情を表現していったり、自分の道を進んでいったりする様もいいですね。
久しぶりに読んだら、レイストリンがとても好きになりました。今までそうでもなかったのにな……。変わったなあと思います。

ドラゴンランスのすべてを肯定するわけではありませんが、心から面白いシリーズだと思います。
おすすめです。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

ザラゴス 吟遊詩人オルフィーオの物語1


原題 Zaragoz
B・クレイグ 著 安田均 岡聖子 訳
お勧め度★★★★☆(吟遊詩人を主役にした冒険ファンタジーが読みたいときに。)

「でも、ご質問に答えて、これだけは言っておきましょう。マルリシオ・ディラヴィア──これがあなたのおっしゃった息子のことならですが──は、人々から暴君と呼ばれていました。それと、彼の治世がおわったことも申しあげておきます……私の話の中には、その終焉をめぐるできごともふくまれているのです」

アメリカで生まれたTRPGの一つである、ウォーハンマーRPGの小説。今度ウォーハンマーで遊びませんか? と誘われたので、予習を兼ねて手をとりました。吟遊詩人が主役のファンタジーも好みですしね。
そんなわけで、私はウォーハンマーの世界観とかはいまいちなのですが、そういった知識がなくても素直に楽しめました。逆にウォーハンマーらしさを求めている人には物足りないのではないでしょうか?

物語は海賊に捕まった吟遊詩人のオルフィーオが、海賊の王の頼みでザゴラスという都市で遭遇した事件について物語るという一千一夜物語方式です。
主人公のオルフィーオはシェラザードもびっくりな語り部っぷりです。
物語的には、ザラゴスの陰謀に巻き込まれていく……という陰謀もののお話です。
主人公のオルフィーオは20代に見える40歳だったり、主人公の年齢が高いのは、さすがアメリカのRPGノベルだなー、という印象。
そのほか快楽の神に仕える魔女とかも出てきて、なかなか官能的な描写も多いです。
RPGノベルが好きな方には間違いなくお勧めの一冊です。
ただ、ページ数もそれなりに多く、文字もびっしりなので、普通のファンタジー小説を気楽に読みたい人にはつらいかも。
個人的には非常に好みの話で、続きが気になって仕方なく、楽しめました。
でもこういう系統の小説って最後がどうしても急いじゃう傾向があるのかいまいちなんですよね。
でも、オルフィーオの吟遊詩人っぷりは好感が持てますし、面白かったです。
巻末にはキャラデータも載っています。ゲーマとしてはこういうのが嬉しかったり。

まだ二冊あるので、そちらもいつか読んでみようと思います。

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

マユリ

Author:マユリ
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ(タブ)

カテゴリ

未分類 (6)
紅茶・お茶・珈琲 (9)
海外ファンタジー (202)
ハイ・ファンタジー (105)
エブリディ・マジック (50)
アーバン・ファンタジー (22)
アニマル・ファンタジー (9)
ヒストリカル・ファンタジー (16)
国内ファンタジー (70)
異世界ファンタジー (58)
日常の不思議 (11)
神話・伝説・童話 (31)
神話 (4)
伝説 (9)
童話 (18)
ロマンス (14)
SF (29)
少女小説 (76)
ラノベ (26)
BL・JUNE・少年もの (20)
BL (14)
JUNE (3)
少年物 (3)
ミステリ・ホラー (38)
ミステリ (31)
ホラー (7)
古典・文学 (8)
現代小説 (7)
ヤング・アダルト・児童書 (114)
YA (58)
高学年 (29)
低学年 (27)
絵本 (34)
戯曲・詩 (4)
幻想・耽美小説 (7)
ハードボイルド (1)
伝奇 (2)
歴史・時代物 (4)
ノヴェライズ (4)
漫画 (5)
日記 (2)
このブログについて (1)
未選択 (2)
キャラクター文芸 (3)
エッセイ (1)

タグ

美青年 王子 美少年 王女 魔法使い 妖精 異世界 騎士 吸血鬼 双子 学校 海賊 ドラゴン 兄妹 女王 吟遊詩人 アーサー王伝説 中華風 三角関係 身分違い 兄弟 巫女 西洋風 人狼 姉妹 エリザベス朝 本・図書館 ケルト  妖怪 近未来 おすすめ 姉弟 切ない 神父・シスター 人造人間 天使 幼馴染 ユニコーン ヴィクトリア朝 お店物 RPG小説 軍人 和風 人魚 食べ物系 学園 中世 人形 ホームズ 

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

訪問者様