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2019-11

黒猫ネロの帰郷/エルケ・ハイデンライヒ 著






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(2017年読書感想37冊目)

題名に心惹かれて図書館で借り、読書しました。
何となく手に取ったこの本、もうもう大当たりでした。すっかりネロ君に夢中です。
俺様で、ボス気質で、でもカリスマ性があって、実は優しい。キャラとしてあまり見かけないキャラだと思ったけれど、もうたまらなく素敵です。
ネロ君がその名前をとどろかす時の様子の爽快っぷりと言ったらないです。
そんな風に楽しく読み進めていったこの本、しかし中盤の終わり位で朝から涙してしてしまいました。
ボスだけれど心優しく繊細なネロ君の感性にやはり胸打たれます。
正直この本、邦題を見ればあらすじと落ちが予想着いちゃうのですが、大事なのはそこじゃなくて、ネロ君の心の機微とか周囲の感情なのよ、と思います。
ラスト、本当によかったです。胸に染み入ります。
の物語だけれど、まるで人間の人生の様でした。
頁の少ない薄い本の中に、色々な大切なエッセンスがぎゅっと詰まっている。そんな素敵な本です。そうして、ネロ君のようなは、ずっと心の中にいるのだろうな、とそう思えます。
読めてよかったです。


この本の概要


著者 エルケ・ハイデンライヒ
本(作者)の国籍 ドイツ 
訳者 畔上司
イラスト クヴィント・ブーフホルツ
出版社 文藝春秋
レーベル 
ジャンル アニマル・ファンタジー
ページ数 91P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? 単巻
なぜこの本を読んだか。モチーフとネロという名前に惹かれて
本の入手方法 図書館

   

収録作品



内容
めっぽう気は強いくせに、友だちや妹を可愛がる、どこか憎めないイタリアのボス描ネロ。この黒描にも次第に老いが訪れる。情愛豊かな育ての親との暮らしを続けるか、それとも、なつかしの生まれ故郷イタリアで安らかな老後を選ぶか?ネロは悩んだすえ一大決心をする…。ドイツで30万部をこす大ベストセラー、世界各国であいついで翻訳されている「大人の絵本」。

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人間になりたがった猫/ロイド・アリグザンダー 著





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(2016年読書感想45冊目)



この本の概要


著者 ロイド・アリグザンダー
本(作者)の国籍 アメリカ
訳者 神宮輝夫
イラスト 
出版社 評論社
レーベル てのり文庫
ジャンル アニマル・ファンタジー
ページ数 222ページ
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? ノンシリーズ(一冊で読める)
なぜこの本を読んだか。劇団四季のミュージカルを見たので。
本の入手方法 ネット書店で購入。

   
おすすめ度

感動 ★★★★
面白い★★★★
人に勧めたい ★★★
驚き ★★★
学んだ ★★★★

この本を評価するなら 
84点くらい。やはりアリグザンダーの作品は素晴らしいです。

収録作品
人間になりたがった


受賞・ノミネート情報など
不明



内容(出版社HPより)

魔法使いにたのみ人間の姿に変えてもらった、のライオネル。喜び勇んで人間の住む町へやってきた。でも心はのままのライオネルには、とんちんかんなことばかり。そして町の騒動に巻きこまれて…。ユーモアとウィットいっぱい、人間になったのゆかいな冒険ファンタジー



この本の感想

人間とは何かを問いかける、ユーモアに富んだ良書

2015年の末に、劇団四季のミュージカルで、この本の公演を見ました。
わたしはアリグザンダーの本が大好きで、とても影響を受けたのですが、この公演を見て、本を
読んでも、やはり深く感動しました。
人間嫌いの魔法使いのもとで飼われているが、人間になりたいと魔法使いに願い、魔法使いがそれを叶える。叶えた先に待っている、「本当の人間」とは、いったいどんなものなのか。
アリグザンダーの本は、人間の、人間らしい尊い行いというものを、いつもわたしに思い出させてくれて、読むたびにハッとさせられる。私にとっての、道徳の先生と言ってもいいと思う。
この本は、なるほどミュージカル向けのユーモアにあふれる話だけれど、エンターテイメントそれだけでは終わらない深い問いかけを読者に投げられる。
人間とは何なのか、人の中で生きるとは、真の人間らしさとは、などだ。
ステファヌス魔法使いの深い人間洞察にも頷き、しかしライオネルの感じたことももっともだと思う。
また、作者の好きもうかがえる一冊で、特に猫が好きな方には、うなずけるところも多いのではないかなと思える、本当に面白いお勧めの一冊です。



心に響いたシーンなど
タドべり博士が最後の調合をするシーン。感動しました。

主な登場人物
ライオネル 人間になった猫
ステファヌス 魔法使い
ジリアン <白鳥の王様>の女将
タドべり 医学博士

こんな本が好きな方におすすめの本です。
猫が好きな方に。
ユーモアがありつつ感動できる話が読みたい方に。

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空を駆けるジェーン(アーシュラ・K・ル=グウィン)

空を駆けるジェーン空を駆けるジェーン
(2001/09/20)
アーシュラ・K. ル=グウィン

商品詳細を見る




(2014年読書感想48冊目)

アーシュラ・K・ル=グウィン 著 村上春樹 訳 S.D.シンドラー イラスト
おすすめ度★★★★✩(今までのシリーズとまた違う趣! 奥が深いです)

「私は自由なんだ。みい、みい、みい。私は自由よ!」(p33)
―ジェーンの台詞ー

「ゲド戦記」のル=グウィンが書いたものを村上春樹さんが翻訳した、「空飛び」シリーズの第4弾。ハードカバー版を読みましたが、今までのより少しサイズが小さくなっています。やっぱり文庫で読むのがおすすめのシリーズかな。
「丘の上農場」で暮らしている翼の生えた空飛び5兄妹と、友達のアレキサンダー(翼なし)
末っ子のジェーンだけは、ここでの暮らしに今ひとつ足りないものを感じています。
そこでジェーンは、外に飛び出し、都会の方へ向かうのでしたが……。
というようなお話かな。

この本もまた、今までと違う毛色の話で、面白かったです!
なにより、毎回いっていますが、村上春樹さんの翻訳や注釈やあとがきがすごくいいのです。
どれくらいいいかというと、今まで村上春樹さんがそんなに好きではない私が、彼の著作を読んでみようかな、などと考えてしまうほど。

話の内容もすごくいいです。
今までの田舎から飛び出し、「いい手」にも「悪い手」にも出会うジェーン。都会の持つエネルギーや、人間の一種のエゴイズム等、様々なものを感じ取りました。
私たち人間は、やっぱり愛すべきにとって、「いい手」でありたいものですね。

読めば読むほど味わいも含蓄も問題提起もあるような、そんな素敵な本です。
もちろん、純粋に翼のあるたちの物語を楽しむ、そんなファンタジー小説的な読み方をしてもいいと思います。が好きな人は、素敵な動物小説として読めます。
読む人の考え方や立場で、幾重にも楽しさが味わえる、そんな絵本だと思います。

続きはもう出ないのでしょうか? 作者はもうお年ですが、ある時急にシリーズの新作が出たりするので、続きが読めたらいいなあなどと、思っています。
出会えたことに感謝したくなる、そんな素敵な本たちでした。
おすすめです。

素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち(アーシュラ・K・ル=グウィン)

素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち素晴らしいアレキサンダーと、空飛び猫たち
(1997/06/25)
アーシュラ・K. ル=グウィン

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(2014年読書感想44冊目)


原題 Wonderful Alexander and the Catwings
アーシュラ・K・ル=グウィン 著  村上春樹 訳 S・Dシンドラー 絵
おすすめ度★★★★✩(4・5くらい。いろいろ考えさせられる一冊。)


「(前略)君には翼があるじゃないか、ジェーン。君はどこへでも空を飛んでいけるんだ」(p46)ーアレキサンダーの台詞ー

最近すっかりこのシリーズに夢中です。
とにかく好きにはたまらないル=グウィンのファンタジー小品、「空飛び」シリーズの三冊目です。っ全部で四冊出てるから、残すところあと一冊、と思うと、もったいなくて読書が進みません。
今までこの本に出てくると言ったら、翼の生えた空飛び四兄弟でしたが、今回はそこに、翼の生えてない普通な猫、アレキサンダーが登場します。
裕福な飼い主の家から一転、街に飛び出したアレキサンダー。素晴らしい猫になってやろうと考えますが??

この本もまた、とってもよかったです。
翼の生えた猫だけではなく、普通の猫が出てきたことにより、物語に一層奥行が増したように思えます。
そんなアレキサンダーが兄弟の末っ子、ジェーンと出会い、彼女のトラウマを癒してあげるシーンは感動的ですらあります。
アレキサンダーは本当に素晴らしい猫だなって皆が思うと思います。
しかし、私はこうも思うのです。猫の飼い主にとって、自分の猫が何にも優って素晴らしい猫なんだって。ひいては、猫とは素晴らしい生き物なんだって。
村上春樹さんの翻訳や注釈、あとがきも素敵です。この本をきっかけに、村上春樹を読んで見てもいいかな、なんて思っちゃうくらいには。
ル=グウィンといい、村上春樹といい、シンドラーといい、猫好きの、猫好きによる、猫好きのためのファンタジー小説っていう、あたたかい眼差しが物語を彩っていて、本当に素敵なファンタジー小説だなって思ってしまいます。
メッセージ性に富んだ絵本だし、すぐに読めるし、ぜひいろいろな人に読んで欲しいなって思う本です。
猫が好きな方に、特に贈りたい素敵なファンタジー小説です。おすすめ。

空飛び猫(アーシュラ・K・ル=グウィン)

空飛び猫空飛び猫
(1993/03/25)
アーシュラ・K. ル・グウィン

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(2014年読書感想43冊目)

原題 Catwings
アーシュラ・K・ル=グウィン 著  村上春樹 訳 S・Dシンドラー 絵
おすすめ度★★★★✩(4・5くらい。ハードカバーより文庫版がおすすめ!)

「もしお前が良い『手』をみつけたら、もう自分で餌を探す必要はなくなるんだよ。でもそれがいけない『手』だったら、それは犬よりたちが悪いって」(p35)
ーセルマの台詞ー

大好きな作家、ル=グウィンが執筆し、村上春樹さんが翻訳したとってもキュートなファンタジー小説、「空飛び」の感想です。以前に、続編となる「帰ってきた空飛びたち」を読了済み。こちらの「空飛び」がシリーズ第一作目です。

まず最初に、今回図書館でハードカバー版を借りて読みましたが、このシリーズはハードカバー版で読むより、文庫版で読んだほうがいいな、という印象を受けました。文庫版は色の発色もいいし、紙質も良いのですよね。

中身に関してですが、これは文句なく良かったです! 猫が好きな方が、猫をもっと好きになる素敵なファンタジーです。
あとがきに書かれていますが、村上春樹さんが、日本語として声に出して読みやすい翻訳を心がけられたらしく、長さ的にも内容的にも、読み聞かせに最適の一冊です。

お話としは、現代都市に対する風刺と、自然に対する愛情、なにより深い優しさに満ちた視線を感じることが出来て、本当に素敵な一冊になっています。
空飛び猫4兄弟が出会うことになった「良い『手』」である人間の兄妹が、とにかく優しくて、そうして猫も人間も兄妹だからか、立場を超えて同じ悩みや感覚を持っていたりして、そこから由来するクスッと笑えるエピソードなんかもあり、とにかく本当に面白かったです。
ル=グウィンの原文も素敵なんだろうし、村上春樹さんの訳も素敵。そうしてなにより、シンドラーの挿絵がとても素敵な一冊です。
全ての猫好きにおすすめしたい素敵な一冊です。
一冊目と二冊目を読んで分かりましたが、1巻から順番に、一気に読むのがお勧めのシリーズですよ。
すぐに読めるし、いろいろ考えさせられるし、とにかくいろいろな人に読んで欲しいシリーズです。

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