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2011-03

ユリエルとグレン3 光と闇の行方

ユリエルとグレン (3) 光と闇の行方
ユリエルとグレン (3) 光と闇の行方
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 1,365
  • 発売日: 2009/06/25

石川宏千花 著 藤田香 表紙絵
お勧め度★★★★☆(とにかく最後がしんみりします)

ユリエルとグレン最終巻。
とにかく、良い本に出会ったなーという印象です。

時代の流れからバンパイアに対する迷信などが薄れ、バンパイア・ハンターやそれらを扱う機関<区分X>の廃止などを求める風潮が出来上がった。
せっかく自分らしい生き方をバンパイア・ハンターに見出し、ウォーベック家で心穏やかな生活を送っていたのに…。
グレンは自分自身をバンパイアの証明とするべく教皇庁に乗り込む。
しかし逆にとらえられ、処刑されてしまうことに…!
という話。


初めのころは物語の展開も登場人物もちょっと強引で、ひやひやしていたのですが、中盤からラストに至るまでの流れはお見事でした。
今をともに生きると前向きに決意しながらも、いつか来る別れの時に思いをはせ悩む兄弟。それでも彼らは最善の道を見つけようと努力します。

登場人物は、ユリエルとグレンをおそったバンパイアたちも含めて、バンパイアという存在に対してそれぞれの視点から様々な思いを抱えています。
その想いが、ゆっくり溶けて行くように、ある意味では昇華されていくのが、読んでいて、ああ、この物語を読んでよかったなぁという気持ちになります。
設定や世界観はとても非現実的で荒唐無稽なのですが、そこに描かれる登場人物の心情は真に迫るものがあります。

シリーズ全体の評価は4・5くらいです。
お勧めです。ぜひ三冊まとめて読んでみてください。

以下こまごまとした感想。

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