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2011-05

このブログについて

もうこのブログをやってから結構経つのに、このブログに関しての説明文がどこにもなかったので、書くのもいいかなと思って書いてみます。


このブログは、マユリが運営する読書感想のブログです。
ジャンルは国内外のファンタジー、ミステリ、ラノベなどを主に、こだわらずに好きなものを読んでいます。

各本についているお勧め度について

管理人の読書の感想は、主観とその時の気分にかなり左右されますので、鵜呑みになさらないで、あくまで参考ということで読んでくださいね。

参考の目安となるお勧め度ですが、だいたいこんな基準でつけています。

★★★★★ 自信を持ってお勧めできる本。とても面白かった本。大好きな本など
★★★★☆ お勧めできる本。水準以上に面白いと感じる本。好きな本。
★★★☆☆ 興味があれば楽しめるんじゃないかと思う本。個人的には好きでも嫌いでもない本。
★★☆☆☆ なんか、どうもだめだと思う、というような本。ものすごく期待外れだったり、あまりお勧めできない本。
★☆☆☆☆ これをつける日が来るのか? というような、壊滅的に絶望した、楽しめなかった本。

基本的に読書は楽しくがモットーなので、評価は甘めにつけています。
でも、★5は厳選しているつもりです。

カテゴリはジャンル別に分けています。
作家別に本を索引したい方は、ブログメニュー右のリンクの欄にある、索引一覧のリンクからwikiに飛んで検索なさってくださいませ。



リンクについて。

こんなブログでもリンクしてくださるというのなら喜んでどうぞ。
同じ読書系のサイト、ブログ様は完全にリンクフリーです。
それ以外にリンクくださる方はご報告くださるとうれしいです。

リンクアドレス http://enchanted.kagome-kagome.com/

コメントについて。

大歓迎です。過去記事にも歓迎します。
しかし、不適切な内容のコメントはこちらの独断で削除させていただく場合があります。

トラックバックについて
トラックバックは管理人が承認した物のみ表示されます。しばらくお待ちください。
また、こちらも不適切なものは独断で削除させていただきます。

読書以外について
たまに読書以外のことについても書くと思います。
でもあまり更新は頻繁にしないと思いますのであしからず。

記事に記載されている一部価格について。
記事に記載されている一部価格は、購入当時のものです。ご参考までにということで、目をつぶってやってください。

※この記事は随時追加・修正していきます。

こんなブログですが、どうぞよろしくお願いします。

2013年1月23日修正
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蜘蛛の巣 (下)

蜘蛛の巣 下 (創元推理文庫)
蜘蛛の巣 下 (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 882
  • 発売日: 2006/10/24

原題 The Spider's Web
ピーター・トレメイン 著 甲斐萬里江 訳
お勧め度★★★★☆(舞台となるアイルランド自体が最大のミステリというミステリです)

「それとも、これらの出来事をつなぐ何かが、存在しているのでしょうか? さまざまな出来事を辿ってゆけば、全てはその中心にひそんでいる邪悪なる核心につながっているのかしら? ちょうど、蜘蛛の巣のように」

修道女フィデルマシリーズの蜘蛛の巣の下巻。
上巻では殺されたのはエベルとティファの二人だけでしたが、下巻ではさらに3人の犠牲者が出ます。
正直ミステリとしては、下巻の半分も読めば犯人の目星がほとんど付いてしまう感じでした。
でもそれだけ文章の記述は公平ですし、何よりこのシリーズの最大のミステリは舞台となる7世紀のアイルランドそのものなのだなあと思いました。

この巻の一番の見どころは、犯人に命を狙われ、瀕死の状況に陥るワトソン役のエイダルフと、そんな彼を前に取り乱すフィデルマでしょう。
普段の誇り高い冷静なフィデルマのこのような様子が見れるのは、読者としてはたまりません。

この二人のコンビ、すごく好きです。徐々にはやっぱり恋人同士になっていくのかな?(フィデルマはこういうことにはトラウマがあるようなので、難しそうですが)

犯人あてのミステリというより、やっぱりアイルランドの歴史と風土を楽しむといった印象。
そのために解説や訳注を読むのも楽しいですが、この下巻はそういうのを読まないほうがいいかもしれません。あちこちに結構なネタバレがあり、興を殺がれてしまう部分があります。
でも、他の作品も読みたいと心から思うくらい、楽しい作品でした。

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西の善き魔女2 秘密の花園

西の善き魔女〈2〉秘密の花園 (C・NOVELSファンタジア)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 945
  • 発売日: 1997/11

荻原規子 著 桃川春日子 絵
お勧め度★★★★☆(いろいろ盛りだくさんで、勢いがあって面白かったです)

「絶対にもう一度天文台へ帰ろうね、フィリエル。そして、いっしょにエディリーンのお墓へ行こう。ぼくが死ぬ前に必ず」

西の善き魔女2冊目。
今回はうって変わって女学園ものになります。
正直前回ファンタジーと思って期待して読んだらすごく期待をそがれたのですが、もうこれはこういう話なんだと思って読むと、なかなか楽しむことができました。やっぱり読書は楽しんだもの勝ちですしねー。

それにしてもこの本はすごい。10年以上前に書かれた話なのに、先見性があったというべきか、今でいう萌えとか属性のオンパレードです。

百合、BL、腐女子、宝塚、女装、幼馴染、ツンデレなどなど……。いろいろなものが詰めこまれていて、なんというか勢いがあります。
その勢いにのまれて、あっという間に読んでしまいました。
正直、やっぱりこれはファンタジーではないと思うし、(ファンタジー風少女小説だと思う)
そもそも作者様が学園物を書きたいっていって書いたものなので、なんというか、無理やり学園に入った感じがして、お話としてはやっぱり首をひねりたくはなります。

でも、なにより話が面白いのだったら、やっぱり読書にとって、こんなに良いことはないのだと思います。

それにしてもアデイルはユーシスとルーンに萌えなのか……。
私としてはユーシスとロットのほうが萌えるものがあると思うぞ。まあ、つまりそんなものなのですよね(笑)
こういうことを考えるだけ、私もそれなりに楽しんでいるということです。

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木の中の魔法使い


原題 The Wizard in the Tree
ロイド・アリグザンダー 著 神宮輝夫 訳
お勧め度★★★☆☆(懐かしいエブリデー・マジックを読みたいときにお勧め)

「なぜ、魔法使いの時代がおわったと思う? 魔法が力を失ったからさ。すでにいったように、魔法は奇蹟を行うことはできない。人間は、自分で奇蹟を生まねばならんのだ。魔法は、人間の親切心と、やさしさ、幸福をぜんぜんふやすことができなかった。それができない魔法なんか、なんの意味もなかったのさ」

近所の図書館で、魔法使いと入力して検索すると出てくる本の中で一番古い本です。
舞台は産業革命のころのイギリス。
両親を亡くした台所女中の少女マロリーは、木の中に閉じ込められている魔法使いを見つけ、助け出します。その魔法使いは魔力を失っていました。魔力を取り戻そうといろいろ考える二人に、意地の悪い地主は殺人の容疑をかけた。はたして二人はどうなってしまうのか??

という話。

お話としては、エブリデー・マジックに分類されるファンタジーです。
おとぎ話や魔法を夢見、信じる少女マロリーに対して、周りの大人たちは現実的で、利己的で、ときにとっても残酷です。産業革命がもたらした豊かさとともに、人間が失ってしまったものを、ユーモラスに描き出しています。

プリデインに比べると、すごい感動とかはあまりないかもしれないのですが、それでもどこか懐かしい物語です。
最後魔法使いのアルビカンが船で自分の故郷に帰る所なんかは、プリデインを重ねてしまい、感慨深いものがありました。
あと、どなたが描いているのかわからなかったのですが、挿絵もなかなか素敵です。

古く、懐かしい、そんなファンタジーを読みたいときに、手にとって見るとよい本なのではと思います。

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赤い蝋燭と人魚

赤い蝋燭と人魚
赤い蝋燭と人魚
  • 発売元: 偕成社
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2002/01

小川未明 文 酒井駒子 絵
お勧め度★★★★★(未明の文も酒井さんの絵も本当に素敵。大好きな本です)

娘は、手に持っている蝋燭に、せき立てられるので絵を描くことができずに、それをみんな赤く塗ってしまいました。
娘は、赤い蝋燭を自分の悲しい思い出の記念に、二三本残して行ってしまったのであります。

何度もいろいろなクリエイターの手で手がけられている小川未明の名作童話を、酒井駒子さんが素敵な絵本に仕上げました。
人間に対するあこがれ、怒りなどが、未明の美しくも暗い痛烈な文章で克明に描かれています。
酒井さんの絵は繊細で美しく、そうして切なく、色味を抑えていて、やっぱりどこか海の底といった風情を醸し出しています。
童話にもいろいろありますが、未明のこの童話はまさしく日本の童話といった感じの妙があるところがたまりません。
酒井さんの絵も暗いばかりではなく、明るい絵とのコントラストが鮮やかで、はっとさせられます。

それと同時に、人間に対する感情も鮮やかに描かれていて、とにかくこの物語を覆っているのは、痛いくらいの悲しみです。酒井さんの絵は、それをよくあらわしている素晴らしいものだと思います。

小川未明の童話を初めて読むという方にもお勧めの一冊。でも、子供が読むには少し怖いので、大人向きの童話だと思います。
とにかく、手元に置いておきたくなる、そんな大好きな、素敵な絵本だと思います。

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メルカトルかく語りき

メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)
メルカトルかく語りき (講談社ノベルス)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 840
  • 発売日: 2011/05/10

麻耶雄嵩 著
お勧め度★★★★☆(正直麻耶さんファン以外にはお勧めできませんが)

「まさか、配達員も部屋の中に購読者の死体が転がっているとは思ってもいないだろうな。扉一枚隔てた血の匂いが感じ取れないようでは、彼には探偵は無理だな」

題名のメルカトルというのは人名です。
麻耶さんの久しぶりのメルカトル鮎の短編集。すごくうれしいですが、すごくぶっ飛んでいます。さすが自ら短編向きと豪語する探偵です。

この本には、「死人を起こす」「九州旅行」「収束」「答えのない絵本」「密室荘」の5編を収録。
本当になんて言うか、極悪銘探偵ですねー。
犯人の証拠のねつ造、死体の隠ぺい、被害者が出るとわかっていてもそれを止めることもしない。
メルカトルならではの、彼だからこそ許される所業の数々が見ることができます。

個人的には「メルカトルと美袋のための殺人」のほうが好きでしたが、でもメルカトルでなければなしえないという意味では、こちらの短編集のほうが真骨頂ですね。

お気に入りは「九州旅行」かな。事件になんも関係のないタイトルといい、メルと美袋君が死体の横で寸劇を始めるシュールさといい、たまりませんね。

麻耶ファン以外にはお勧めできるものではありませんが、麻耶さんファンなら自信を持ってお勧めできる一冊だと思います。

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彩雲国物語 緑風は刃のごとく

彩雲国物語―緑風は刃のごとく (角川ビーンズ文庫)
彩雲国物語―緑風は刃のごとく (角川ビーンズ文庫)
  • 発売元: 角川書店
  • 価格: ¥ 500
  • 発売日: 2006/09/30

雪乃紗衣 著 由羅カイリ イラスト
お勧め度★★★★☆(読みやすいし、久しぶりに文句なく面白かった!)

「……主上は、どうして私と絳攸に“花菖蒲”を渡したのだろう」
ふと、秀麗は楸瑛を見上げた。その整った顔には、微苦笑が刻まれていた。
「あのとき、そばに、私と絳攸しかいなかったからかな」


彩雲国物語本編10冊目。
冗官(無職みたいな物)になった秀麗は、一か月以内に何処かの部署で使ってもらえなければ本当にクビになってしまう…? でも、他の冗官たちの面倒も見なくてはいけなくて……??
という話です。

今回はまず、表紙が良いですねー。秀麗がなんだかとても可愛いし、色合いもさわやかです。
前の茶州編の話もそれなりに好きでしたが、今のこの御史台編も、秀麗や他の登場人物により感情移入出来て、こちらの方が好きだと感じてしまいます。

今回は新キャラの陸清雅も登場で、秀麗の好敵手として、これからの活躍がとても楽しみです。こう言うキャラ好きなんですよね。
タンタンもいいですね。最近、キャラクターの性格のバリエーションも一層広がった気がして、飽きさせません。

今回は、話もすごく読みやすかったのも印象的です。次の巻に向けて色々波乱もありそうなので、どうなるか楽しみに読みたいと思います。このシリーズの中でも、お勧めの一冊です。

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西の善き魔女1 セラフィールドの少女

西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (C・NOVELSファンタジア)
西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (C・NOVELSファンタジア)
  • 発売元: 中央公論新社
  • 価格: ¥ 945
  • 発売日: 1997/09

荻原規子 著 桃川春日子 イラスト
お勧め度★★★☆☆(面白くないわけではないけど、正直個人的には微妙。ファンタジーだと思って読むとがっかりでした。)

「あたしはお城様とは従姉妹かもしれないけれど、ルーンとはきょうだいよ」
少し考えて、ルーンは慎重に聞いた。
「兄と妹?」
「姉と弟よ」
「兄と妹だろう。世話を焼かすくせして」

「薄紅天女」の後に出た、荻原さんの新作だった本です。
西の善き魔女、というタイトルと、冒頭の歌、ファンタジーと読書を嬉しそうに語るあとがきの作者様から素敵なファンタジー小説なのかなぁー、と期待しながら手に取り読んだのですが、正直ファンタジーとして読むと、個人的には期待外れでした。
これは少女小説だと思います。まあ作者様はファンタジーと言っているので、敬意を表してカテゴリはファンタジーにしますが、これをファンタジーというのには抵抗が。

まず、作中に出てくる童話や文書の名前などを、シンデレラ、七匹の子ヤギ、ヘルメス・トリスメギストスと実在の物を使っていることにすごくがっかりしました。まあ多分この世界では、われわれ読者の現実にあるもの=異端という設定なのでしょうけど、それでもなぁ……。

あと、女王候補のアデイルお嬢様が腐女子だったのも、がっかりを通り越して絶望しました。
キャラクターやそれなりに魅力的ですが、一部に作者様の思い入れの強さみたいなものがにじみすぎていて、あまり冷静に描写できていないのでは? と感じてしまいます。

それでもそれなりに面白く、読ませる部分はあるし、情景が目に浮かんでくるようなところはさすがなのですが、やっぱりこれはあくまで少女漫画でしょう。
コバルトとか、ライトノベル系のレーベルの物語がお好きで、それでもいいという方は読むのもいいのではないでしょうか。

個人的に、やっぱり詰め込み過ぎで何がしたいのかいまいちよくわからないのが、なんとも残念です。
まあ、ユーシスやロットは嫌いじゃないので、きっと続きも読むんだろうけど。
 
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刻の静寂 道士リジィオ4


冴木忍 著 鶴田謙二 絵
お勧め度★★★★☆(味わい深い佳き短編集です。)

「志は立派だが、現実は厳しい。道士というのは、人間の醜い面を正視する仕事だからな。狡さ、醜さ、おぞましさを見て、やがて君も知るだろう。人間こそが魔物だということを」

道士リジィオの4冊目。そして現在では刊行されているシリーズ最後の巻です。
この巻には、「久遠の微笑」「眠れぬ夜の……」「月の痕」「虹色の封印」「刻の静寂」の五編を収録。
「虹色の封印」にはルーチェンやリジィオの兄弟子などが出てきます。

今回の話はどれも、しんみりとした味のある雰囲気なのがいいですね。
まさに冴木さんの得意なお話と言ったところでしょうか。
お話の長さも50ページくらいの物がほとんどで、よくまとまっています。
相変わらず人間の怖さみたいなものが書かれていますが、それと同じくらい人は優しくなれるものなのですね。

個人的には、シザリオンのお兄さんが出てきたり、スティンの過去が明らかになったりする「刻の静寂」はお気に入りです。
お話的にいえば、「虹色の封印」もなかなかいいですね。

この話、もう10年以上新作が出ていないことが残念でなりません。とてもいい話だと思いますし、今読んでも色あせない話だと思うので、ぜひ新作が出てほしいなぁと思います。
まあでも連作短編なので、長編の作品ほど、「続きが気になる!」って感じではないのですが、もっとリジィオの活躍がみたいなー。

それにしてもスティンってこんな顔してたのか……。(挿絵より)
イメージとかなり違って驚きました。

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煌の輪舞曲 道士リジィオ3


冴木忍 著 鶴田謙二 イラスト
お勧め度★★★★☆(今までと毛色の違う話もあっておすすめ)

「道士というのは、因果な仕事です。自分の生命と生活を削って、困っている他人を助けている。時には他人のために、自分の愛する者を失ってしまう。……辛い仕事です」
 アルーンの言葉がリジィオの胸に刺さった。道士が辛い仕事であることを、リジィオも知っているからだ。

道士リジィオの第三巻。題名は、きらのロンドと読みます。
刊行ペースが本当に3年寝太郎です。次はオリンピック男だからなぁ……。リジィオ好きなんですが、何でこんなに刊行に恵まれないのか。
それにしても、表紙のリジィオが美しいですねー。お気に入りです。

今回の巻には、「煌の輪舞曲」、「緑の記憶」、「呪文の行方」、「夢の雫」、「黄金の地平」の五編を収録。
リジィオの借金返済の旅に、新たに超音痴な道士の幽霊が加わったりして……?
という話です。

個人的に、このシリーズは、明るく見えて実は相当怖いというか、救いのないというか、そう言うちょっと暗い話です。人間の暗い部分を見るのが道士という仕事なんでしょうか。
だからこの巻も、道士の仕事の辛さというのがよく描かれている巻です。
それでも心が少し温まり、救われたような気持ちになるラストを描く冴木さんのこういうテイストの話は、好きなんですけどね。

今回の話で言うと、「夢の雫」は今までとちょっと毛色というか、視点が違います。こう言う話もなかなかいいですね。
でも個人的なお気に入りは「緑の記憶」でしょうか。一番ファンタジーっぽい話だと思ったので。

短編集で、簡単に読めてしまうお話しなので、おもしろく気軽に読めるラノベ等を探している人にはお薦めのシリーズです。
刊行分のあと一冊も楽しみです。

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