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2011-09

悪ノ娘 黄のクロアテュール

悪ノ娘 黄のクロアテュール
悪ノ娘 黄のクロアテュール
  • 発売元: PHP研究所
  • 価格: ¥ 1,260
  • 発売日: 2010/08/10

悪ノP(mothy) 著 壱加 表紙絵
お勧め度★★★★☆(いろいろあるけど、私は嫌いじゃない話です)

「あら、おやつの時間だわ」

ボーカロイドを使って製作し、ニコニコ動画などの動画サイトで圧倒的な再生数を誇る楽曲「悪ノ娘」のシリーズの小説化です。
私はボーカロイドはあまり詳しくないのですが、妹が好きで、図書館に借りに行ったので私もせっかくだから読むことに。

結構大きなサイズの本なのですが、中身の余白が大きくて、実際には新書サイズでも十分くらいの中身になっています。イラストを大きく載せたかったからこの大きさなのかな。ノベルスサイズにして余白削ったらもっとコンパクトなサイズになって安かったんじゃないかな……。まあ、それでも装丁はなかなかいいと思います。

文章は、そんなに悪くありません。こんなものだと思います。

話の中身は……とにかくもとになった歌を聞いたほうが断然楽しめますね。本を先に読んでしまうと、あまりの登場人物の多さと視点の切り替えの多さ、設定の詰め込み具合に何が何だか分からなくなってしまいそうです。
逆に楽曲を聞いてる人にとっては、楽曲の解説本という印象でしょうか。

と言いつつ、いろいろあるのですが、好きか嫌いかと言われると好きな作品です。
双子の(というより弟アレンの)絆はいいなあと思いました。アレンは好きです。
あと、作中に出てくる緑の王子が好きだったので、彼周辺にまつわるらしい続編にも期待ですね。

登場人物は多かったのですが、今回あまり活躍しなかった人は次回作以降に活躍するらしいので、まあ必要なのかな。
300ページくらいありますがすぐに読めてしまう話で、続きのひきもちゃんとあるので、結構続編が気になります。

興味のある方は、ちょっとお高いかなあとも思うのですが、是非読んでみて下さい。
楽曲のほうも是非聞いてみて下さいね。
私は召使のほうが好きかなあ……。
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“文学少女”と飢え渇く幽霊(ゴースト)

”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
”文学少女”と飢え渇く幽霊 (ファミ通文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 価格: ¥ 630
  • 発売日: 2006/08/30

野村美月 著 竹岡美穂 イラスト
お勧め度★★★★☆(激しさと切なさのある一冊です)

「……よかったら、食べる?」

「食べられません」
ぼくは、即座に答えた。

物語を食べちゃいたいくらい愛している(そして本当に食べる)文学少女シリーズの第二弾。
今回の題材となっている物語は、『嵐が丘』です
恥ずかしながらこのお話も未読なのですが、今回の物語もよかったです!

まあ未読だった分、作中でも嵐が丘がどんな話か解説されるのが後のほうだったので、もとになった物語との類似点を楽しむという意味ではちょっと楽しめなかったのですが。
いつかもう一回読みなおそうかな。

作者様があとがきで今回は難産だったとおっしゃっていて、だからなのか最初はなかなか物語に乗れなかったけど、後半からは一気読みでした。激しくて、切なくて、少しだけ泣いてしまいました。

なによりもやっぱり遠子先輩のキャラクターが良いです。いろいろな表情を見せてくれるのですが、そのどれもがかわいらしいです。どんなに危険な状況でも物語について熱く語っちゃうあたりも、さすがだなあと思って、どんな状況でも遠子先輩は遠子先輩なのだなあと思いました。

今回は、キャラクターたちにも心の前進が見られて良い感じでした。
琴吹さんは明らかに心葉君のことが好きだし、その心葉君も、過去のトラウマをちょっとだけ乗り越えて行動するあたりが良いですね。
姫倉先輩は、底がしれないなあという感じです。

新キャラで出てきた櫻井流人君も、本当にどうしようもない女好きですが、良いやつじゃないですか。これからの活躍が楽しみです。

今回の物語も、本当に重かったなあ。また、最後は死人も出るので、うーん、ラノベだから仕方ないのかなあと思ってしまいました。本当は幸せになってほしい人ばかりなんですけどね……。

今回は私の大好きな作家のジョージ・マクドナルドも取り上げられててうれしかったです。
この本はいろいろな物語への興味をかき立ててくれるので、本好きとしてはたまりません。
登場人物の新しい一面も見れたりして、読むのはなかなか大変だったけど、次回作以降に大きく期待が持てました。
次も楽しみな一冊です。

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ティーン・パワーをよろしく1 誕生! ティーン・パワー株式会社


原題 Teen Power Inc.1 The Ghost of Raven Hill
エミリー・ロッダ 著 岡田好恵 訳 大庭賢哉 絵
お勧め度★★★★☆(4・5位。テンポもよく、ドキドキして面白いです!)

ティーン・パワー株式会社
元気で正直で働き者の中学生五人組です。
レイヴンヒル地区のみなさん。
庭仕事、お店や会社の事務。
タイプ、パソコン、子守、ペットの世話。
なんでもやります!! ぜひご連絡を!!

「デルトラ・クエスト」や「ローワン」で有名なエミリー・ロッダさんの別シリーズ1冊目。
中学生の仲良しグループが便利屋を開業。さまざまな依頼をこなす中で事件に巻き込まれ……、という話です。

これは面白かったです! 1冊は結構薄いのに主要キャラクターは結構多いから、まだまだ一人一人の個性ははかりかねますが、それでも個性的だとわかる6人の中学生。日常の中で起きるトラブルなど……。
とにかく、さすがロッダさんと言うべきか、とにかくテンポがよくて、終始ドキドキワクワクして、一気に読んでしまいます。
ミステリのような謎もあり、軽いミステリ感覚で読むことができる一冊です。

登場人物たちも個性的。私のお気に入りは語り手の、人が良い一行のまとめ役のリズと、皮肉屋なニック、美人だけど面倒くさがりで、思いがけない特技を持っていたりするリッチェルでしょうか。
他の3人も、巻をすすめるごとにいろいろな面を見せてくれるでしょうから、楽しみです。

それにしても、オーストラリアはまさしく真逆の場所にありますが、日本の文化と違うところもあり、同じところもあり、そう言った違いを楽しむのも面白いですね。
確か向こうでは30冊近く出ている人気シリーズで、日本での翻訳は十数冊だったと記憶しています。
でもこの1巻がすごく面白かったので、全て読みたくなってしまいます。

ロッダさんはミステリが好きで、本名ではミステリを書いているそうです。
このティーン・パワーは日常系ミステリかな? なんとなく先日読んだナンシー・ドルーを想像させます。
勧善懲悪で、殺人などは起こらないけど、ドキドキさせられる……。
こういう話はほのぼのとして大好きなので、本当に面白かったです。
次巻以降も楽しみに読みたいと思います。

何か面白くて気楽に読めるシリーズを探している方は、是非どうぞ。
ティーン向けなのは間違いないですが、大人も楽しめると思いますよ。
お勧めです。

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ヴァンパイアの契約1 死を招く提案

ヴァンパイアの契約(1) 死を招く提案 (YA!ENTERTAINMENT)
ヴァンパイアの契約(1) 死を招く提案 (YA!ENTERTAINMENT)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 998
  • 発売日: 2008/01/20

原題 The Cheerleader
キャロライン・B・クーニー 著 神戸万知 訳 サイトウユウスケ 表紙絵
お勧め度★★☆☆☆(2・5位。ヴァンパイアものと期待して読むと期待を裏切られますね。個人的には期待外れでした)

「いいかい、アルシーア」雲よりもやわらかい声だ。「セレストを連れてくるんだ」
アルシーアは身ぶるいした。
「君を人気者にしてあげよう」ヴァンパイアがささやいた。「このわたしがね」

タイトルに惹かれて図書館から借りてきました。
アメリカでは100冊以上のティーン向けミステリやホラーを書いているクーニー女史の著作らしいです。
題名に惹かれ、ヴァンパイアものを期待して読んだのですが、このヴァンパイアが暗いです。とにかく陰険で、じめじめしていて、魅力が感じられないのです。なんというか、本当にある意味正しい、死体みたいな、悪いヴァンパイアなんだなあと言う印象です。
ある意味正しいかもしれませんが、ヴァンパイアものとして人々が期待するヴァンパイア像とは違いますよね。残念でした。

そのヴァンパイアが、人気者になりたいと願う少女アルシーアに、人気者にする代わりに友だちを差し出すという提案をします。
とにかく人気者になりたかったアルシーアはその提案を受け入れ、ヴァンパイアと契約し、次々と友人たちを差し出していく……。
という話。

とにかくヴァンパイアもじめじめしてれば、主人公のアルシーアも暗いです。ある意味人間の心の闇を描いたホラーと言えるかも?
アルシーアの気持ちはわからないでもありませんが……、という感じ。
他の登場人物もヴァンパイアの力によってアルシーアと仲良くしたり仲悪くなったりしてるので、なんかあまり人間味が感じられない不自然さがあるし。

そんな偽りの人気に、それでも幸せを感じていたアルシーアが、最後はヴァンパイアとの縁を断ち切り、もとのままのさえない自分に戻って、全てをやりなおそうとする様は唯一救われるというか、本書の見どころですね。
ヴァンパイアがすみつく家に訪れた人々とヴァンパイアの交流を描くシリーズものらしいので、次回以降のシリーズに期待したいところです。
ヴァンパイアものとして読んだら期待をそがれただけで、現代のダーク・ファンタジーとして読むとなかなかの出来だと思いました。
興味のある方はどうぞという感じです。

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風の大陸 外伝3 虹の時間(とき)


竹河聖 著 いのまたむつみ イラスト
お勧め度★★★☆☆(興味のある方はどうぞという感じです)

「後悔はせぬ」
やがてイルアデルは呟くと、ベッドから下りた。
「後悔など、死ぬ時にすれば良いのだ」

風の大陸外伝3冊目。
今回はイルアデルとティーエ、ボイス、ラクシの4人の、本編が始まる前の話を描いた過去話集です。

うーん、面白かったんですが、なんというかいまさら感が漂うんだよなあと思いました。ティーエとイルアデルの話は本編でも散々言及されてきていたことだし、ボイスの話は何がしたいのかよくわからないし。というかボイス、いくら少年だとは言えにぶすぎないか。大丈夫なのか。

しかしティーエとイルアデルは魂の双子と言ってもまるでコインの裏と表のようですね。ティーエが陽の月ならイルアデルは陰の太陽という印象があります。こんな二人がこの後本編でどのように絡んでいくのか楽しみです。

この短編集で純粋に楽しかったのはラクシの過去編。
ラクシのお兄さんが出てきます。このハラド殿下、正統派の王族って感じで良いじゃないですか。
どことなくグイン・サーガのナリスに通じるものがありますね。
ラクシも普段はまるで少年だけど、本当は心優しい可憐な少女であるというのがわかって好感度高いです。3人の中ではラクシが一番好きかも。

風の大陸は好きだし面白いと思うのですが、物語全体に流れる雰囲気が清流のように、なんだかきれいすぎて、さらさらと読んだあとに内容が流れて行ってしまう印象があるのがちょっと残念なところ。

と言っても本編もアドリエ編は佳境なので、期待して読みたいと思います。


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ローワンと伝説の水晶 リンの谷のローワン3

ローワンと伝説の水晶 (リンの谷のローワン 3)
ローワンと伝説の水晶 (リンの谷のローワン 3)
  • 発売元: あすなろ書房
  • 価格: ¥ 1,470
  • 発売日: 2002/01

原題 Rowan and the Keeper of the Crystal
エミリー・ロッダ 著 さくまゆみこ 訳 佐竹美保 絵
お勧め度★★★★☆(シリーズの中でも特にスリリングでどきどきします)

わたしたちは二人とも、何があっても勇気をもって立ちむかわなければいけないの。しかも、それぞれ一人一人でね。

エミリー・ロッダのローワン少年のシリーズ三作目。
この本は面白かったです! 個人的には今までの3冊で一番かも。
リンの谷でも一番の臆病者と思われているローワンが、実はマリスの民の長である<水晶の司>の選任役であることが明らかになり、その招集にこたえてマリスまで旅立ちます。
しかし、そこで一緒に旅立った母ジラーが毒によって倒れてしまい?
ローワンは彼自身が選ぶことになる三人の司候補生たちと一緒に毒消しを探し求めに行く!
というような話。

正直、ちょっとスケールが大きくなりすぎたかなあとか、ローワンが急に特別になりすぎてるかなあなどという気はするのですが、ローワンたちはどうなるのか? ジラーは助かるのか? など、とにかく最後までハラハラドキドキさせられるので、面白かったです。

何より、前二作に比べて格段に強く成長したローワンが良いです。まるで別人ですね。恰好いい。

そんなローワンも、いままではリンの谷だけで起こる出来事を相手にしていたのですが、今回からはそうもいかなくなりそう。これからローワンがどうなっていくのか、楽しみなところです。

相変わらず物語の謎が詩の形で明示されるのも良いですね。
今回の旅にはリンの谷の人はほとんど出てこなかったのでちょっとさみしかったけど、司候補生たちの三人がそれぞれ魅力的でよかったです。わたしはシーボーンが好き。

物語の展開としては、ドキドキ感も含めて王道な感じです。
個人的にはやっぱりローワンが特別な存在になりすぎてる感じがあるのが気になりますが、ローワン自体は相変わらず気の弱い少年なのが安心してうれしいところです。
このシリーズはたしか全部で5冊なので折り返しですね。
残りも楽しみによみたいと思います。

それにしても、マリスの民のイラストがまるで忍者である……。

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走れメロス 太宰治名作選

走れメロス 太宰治 名作選 (角川つばさ文庫 F た 1-1)
走れメロス 太宰治 名作選 (角川つばさ文庫 F た 1-1)
  • 発売元: アスキー・メディアワークス
  • 価格: ¥ 588
  • 発売日: 2010/02/15

太宰治 作 藤田香 絵
お勧め度★★★★★(太宰を初めて読む人にお勧めの一冊)

私は、今宵、殺される。殺されるために走るのだ。身代わりの友を救うために走るのだ。

児童向けに挿絵をたくさんあしらった、太宰治の短編集。
「走れメロス」「畜犬談」「葉桜と魔笛」「黄金風景」「駆け込み訴え」「眉山」「燈籠」「善蔵を思う」「桜桃」「トカトントン」「心の王者」の11編を収録。

子供向けのレーベルから出た子供向けの本ですが、大人の方でも、太宰を初めて読む方には特にお勧めできる一冊です。私も太宰は初めて読みましたが、いままで抱いていた「暗い」とか「難解」というイメージはなく、「太宰ってこんなに面白いんだ! と新しい発見のできた一冊です。

この本に収録されている短編は、太宰らしい物の見方は随所にあるものの、とっても、人間のよい性といったものを改めて感じさせてくれる短編ばかりだと思います。
とくに「畜犬談」は純粋に面白いユーモアあふれる作品として読めます。これは本当に面白い。今でいうと男のツンデレという奴でしょうか。
それならば「駆け込み訴え」は男のヤンデレかー? などと思ったのですが、人間のさまざまな感情について描かれているので、この短編集を読むと、人の持つ複雑さ、奥深さがよくわかるようなのです。
「眉山」なんかはまさにそれで、本当に切なかった。

独特の文章と、語彙の多さも勉強になりますね。太宰は口頭で作品を書くことも多かったそうなので、日本語のテンポが流れるようで、気持ちいいです。

また、ふんだんに挿入されている挿絵もいいです。とくに畜犬談の挿絵可愛い。
この本を最初に読めば、太宰に好感をもつこと間違いなしの1冊だと思います。
興味のある方は是非読んでみてくださいね。

蒼き影のリリス

蒼き影のリリス (中公文庫)
蒼き影のリリス (中公文庫)
  • 発売元: 中央公論社
  • 発売日: 1998/08

菊地秀行 著 ひろき真冬 表紙絵
お勧め度★★★★☆(一気に読める軽快な吸血鬼ものです)

「銀座にはすぎたものが三つある。『ルナ・プリナ』の店長と主人とギター弾きだ」
「怖れ入ります」

ちょっと先週は外出し通しだったので読書できませんでした。
吸血鬼ものをよみたいなー、と思ったので、吸血鬼を主役にしたものの中で以前から興味があったこのシリーズを読んでみました。表紙のリリスが格好いいですね。

吸血鬼と言えば著者の菊地さんの大好きなキャラクターであり(私も大好きですが)このお話は登場人物のほとんどが吸血鬼あるいはそれに類するキャラクターなので、吸血鬼好きにはたまらない一冊です。
主人公の秋月君の一人称で語られるのですが、これが軽快であり、かつちょっとハードボイルドなのがまたよいのです。
菊地さん、すごく楽しんで書いてるなというのがわかります。

秋月君はやられっぱなしなのでちょっと格好悪いけど、かかわった人々のことをちゃんと考えて面倒見てくれる世話焼きなところと、飄々としてる性格がたまらなく好みです。こういう吸血鬼って珍しいけれど、なによりも吸血鬼だと思う。

タイトルになっているリリスはルーマニア料理店『ルナ・プリナ』(月光の意味)のオーナーを務める謎の盲目の美青年。菊地さんの作品で盲目の美青年も珍しい。
このリリスがまた謎の存在で、正体とかがわからないので、どきどきします。

吸血鬼好きとしても大変に満足できた一冊です。なかなか新しい吸血鬼像だと思うので、吸血鬼好きの方は是非。
個人的には次回作も非常に気になる一冊。機会があれば読んでみたいと思います。


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彩雲国物語 黄梁の夢

彩雲国物語  黄粱の夢 (角川ビーンズ文庫)
彩雲国物語 黄粱の夢 (角川ビーンズ文庫)
  • 発売元: 角川グループパブリッシング
  • 価格: ¥ 580
  • 発売日: 2009/05/01

雪乃紗衣 著 由羅カイリ イラスト
お勧め度★★★★☆(ちょっと重いですが、泣き所笑い所萌え所とあって○)

「でも、本当にどこにも行く場所がないなら、俺とくりゃいいさ。全部終わったら行こうぜ」
「……どこへ」
「お前が笑えるとこ。俺がぐっすり眠れるとこ。……誰も殺さなくてすむとこ」

彩雲国物語外伝4冊目。
今回は静蘭の公子時代に渦巻いた陰謀を描いた「鈴蘭の咲く頃に」
燕青と静蘭の殺刃賊時代の話を描いた「空の青、風の呼ぶ声」
邵可と薔薇姫の出会いを描いた「千一夜」
書き下ろしショートに「千一夜のそのあとに」を収録

いやー、今回のお話は重かったですね!あっさりと読むことができないお話ばかりでした。
静蘭も燕青も邵可様も、皆様歩いてる人生と、背負ってるものが半端ないんですもの。
でも、シリアスなところあり、泣き所あり、笑いどころあり、萌え所ありで、楽しむことのできた濃厚な一冊でした。
「鈴蘭~」は静蘭のお母さんのしたたかさが怖かったです。そして、やっぱり陰謀の主を見抜けなかったところが、清苑なりの愛情の結果だったんだろうなあと思うわけです。口で言うほど、愛がない親子じゃないと思うのですよ。

「空の青~」は思わず泣いてしまった。お兄さんがせつなすぎる!ああ、でもこの話は燕青らしいハッピーエンドでよかったなあと思います。
なんか、この時代の二人がいるから、いまの二人の関係があるんだよね、としみじみしてしまいました。静蘭と燕青のコンビは好きです。

この二つが重かった分、「千一夜」は純粋に楽しめました。
邵可様もよかったけど、これを読むと璃桜もそんな悪いやつじゃないじゃないと思ってしまった私……。ただやる気がないだけで(そこがだめなのかもしれませんが)

とにかく、どの話も彩雲国を語る上では外すことのできない話で、逆に言えば、ああ、そろそろ終わりに向かってるんだなあと言うのがわかる一冊でした。
重い話だけれど、外伝の中では一番好きかも。
なによりこの本を読んだ母が勧めてくれなかったら、私は彩雲国を読むことはなかったので、なかなか感慨深い一冊です。

本編もあともうちょっと! じっくり読んでいきたいと思います。

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読書のお供/ジンジャー烏龍(ルピシア)


あまり記事更新できませんが、結構紅茶の記事を目当てにのぞいて下さる方が多いようなので久しぶりにお茶関係の記事の更新です。

今飲んでるのはルピシアのジンジャー烏龍

今年の福袋に入っていた奴を今になって消化ですw

しょうがはあまり得意ではないので、どうかなー、と思っていたのですが、さっぱりとしていて、なかなか癖になるお味でした。
何杯も飲むころには、飲み終わるのがさみしく感じられたり……。なんだかんだでおいしく飲んでいます。

茶葉の見た目も、カットしたジンジャーがごろごろ入っていたり、ピンクペッパーがなかなかインパクトがあります。

ただ、絶対アイスティー向きのウーロン茶だと思いますね。
アイスティーで飲むと、しょうがの風味がより抑えられて、飲みやすいので、しょうがの苦手な人にもお勧めです。
夏にも、冬にも、さっぱりしたいときに飲むと良いんだろうなあと思います。


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