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2012-03

ミノタウロスの森(トマス・バーネット・スワン)

ミノタウロスの森 (ハヤカワ文庫FT)
  • 発売元: 早川書房
  • 発売日: 1992/09

原題 Day of the Minotaur
トマス・バーネット・スワン 著 風見潤 訳 竹宮恵子 表紙絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。神話的で幻想的で牧歌的な良品)

「だが、君は森には来なかったことになるよ。おかあさんのことも、知らずに終わってしまっただろう」
「あなたのことも。森に来たことは後悔していないわ、ユーノストス。わたしが後悔しているのは、わたしが人間の世界から持ちこんでしまったもののこと。わたしが扉を開けたのよ」(p199)


アメリカの詩人、トマス・バーネット・スワンの処女長編。なんとなく図書館で目が留まり借りてきて読書しました。

古代ギリシャ、クレタのミノス王の弟アイアコスの子供、テアとイカロスの姉弟は、アカイア人に祖国を侵略されて逃げた先で、賢明なミノタウロスの若者、ユーノストスと出会い、森の中で暮らし始めるが……。

といったようなお話。

竹宮恵子さんの表紙の雰囲気が示す通りの一冊となっています。ちょっとあっさりしているんだけど、美しく、悲しく、牧歌的で神話的で愛にあふれている……。表紙のテアが描写されている通りのお嬢さんで、かわいらしいです。

この物語は、ミノタウロスと姉弟の愛と友情の物語になっています。

ちょっと物足りないところもあるけれど、ミノタウロスたちの暮らす森の描写がお気に入り。ケンタウロス、ドリュアス(木の精)、女王蜂など、様々な神話的生き物がのんびり暮らす様子は、とても美しく、心に残りました。
ユーノストスとテア、イカロスの愛と友情もいい。また、当時の民族性というのがよくわかる緻密な描写は、よんでいて楽しかったです。

読後感もよかったので、この前日譚にあたる「幻獣の森」も読んでみようかな。
ちょっと物足りないというかあっさりしている部分はあったけど、なかなか楽しめた1冊でした。
興味のある方はぜひ読んでみてください。

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風の大陸 第七部 祭礼前夜(竹河聖)

風の大陸〈第7部〉祭礼前夜 (富士見ファンタジア文庫)
  • 発売元: 富士見書房
  • 発売日: 1993/03


竹河聖 著 いのまたむつみ 絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。次の巻へ期待!)

「そして……そして……イルアデルさま」
ティーエは必死な面持ちで言う。
「魂の双児でもあるのです。あなたと、わたしとは……」(p47)


久しぶりの「風の大陸」です。
アドリエ編クライマックス直前ですね。なかなか、いろいろな邂逅がなされた巻でした。

やっぱり、このアドリエ編はアドリエの人たちがいいです。イルアデル、マレシアーナ、アナイナ、サダナフィン……。
彼らの活躍や存在感に比べれば、ティーエやラクシやボイスの存在もかすんでしまうくらいでした。
あと、私が気になるのはフィテスですね。イルアデルに死亡フラグが立ちまくっているので、忠実なフィテスがその後どうするかとか気になります。

それにしても、この物語はきれいすぎるなあ……。なんか、あまり毒がなくて美しすぎるので、そろそろ読んできて飽きが来ないこともありません……。それでも、続きが気になるし、読めるものなら最後まできちんと読みたいのですけどね。

あまり動きがない(静かな水のように流れていく)物語ですが、行きつく先が気になります。

今回の巻の中では、グラウルとティーエの邂逅、イルアデルとアナイナのやり取りが印象的でした。
随所に、印象的なシーンを持ってくる作家さんなので、続きが気になってしまうのですよね。

次でアドリエ編も最終回。少なくとも、この次とそのあとの外伝は読みたいなあと思います。(太陽帝国編は、どうしようかな……)

次の巻に期待の一冊でした。

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妖怪アパートの幽雅な日常 10(香月日輪)

 
妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA!ENTERTAINMENT)
妖怪アパートの幽雅な日常(10) (YA!ENTERTAINMENT)
  • 発売元: 講談社
  • 価格: ¥ 998
  • 発売日: 2009/03/11



香月日輪 著
おすすめ度★★★★☆(あっさりでしたが最後まで読めてよかった!

君が、自分で選んだ運命をどう背負っていくか……ずっと見ていくよ」(p144)

妖怪アパート最終巻。ついにここまで来ましたね。
でもなんというか、ちょっとあっさりした感じの一冊でした。確かに物語は終わって、盛り上がりもあったのですが、なんだか物足りない……。そう思ってしまうのは、私が夕士君や長谷の人生をもっと見てみたいと思っているからかも知れません。

今回の見どころは、長谷のおじいさんの幽霊というか念とのバトルと、クリのその後でしょうか。クリ、よかったね!
クリとシロのその後は、副読本か何かで描かれていたりするのでしょうか。ちょっと気になります。

それにしても夕士君は怒涛の人生だなあと再確認でした。
大学進学を決めたらまさかの長期入院。その後は世界旅行か……。なんだか波乱万丈だけどわくわくですね。

とにかく、妖怪アパートというシリーズに出会えてよかったと、そう思えるシリーズでした。
児童書だからって読まないのはもったいないです。気になった方はぜひ読んでみてください。

この最終巻まで読んで、彼らの物語を見届けられて、よかったです。
作者の別のシリーズも読みたくなってしまいました。今度読んでみようかな。
おすすめのシリーズです。
すごく満足なんだけど、本編がけっこうあっさりしすぎてたのがちょっと肩すかしでした。でも、楽しめたのでいいですけど。

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トム・マーロウの奇妙な事件簿1 死神の追跡者(クリス・プリーストリー)

死神の追跡者 (トム・マーロウの奇妙な事件簿)
死神の追跡者 (トム・マーロウの奇妙な事件簿)
  • 発売元: ポプラ社
  • 価格: ¥ 1,554
  • 発売日: 2011/11/09


原題 Death and the Arrow
クリス・プリーストリー 著 堀川志野舞 訳 佐竹美保 絵
おすすめ度★★★★☆(18世紀ロンドンの雰囲気が素敵です)

「いやだ!」トムはさけんだ。「ここでやめるなんていやだ。ウィルの身になにが起きたのか、どうしても知りたいんです。ウィルの人生をこのまま忘れさせたりはしない。博士にも、父さんにも、だれにもぼくをとめられやしない!」(p180)

トム・マーロウの奇妙な事件簿の1冊目。
図書館で表紙の素敵さにやられて借りてきてしまいました。この絵、佐竹さんですね。佐竹さんのイラスト、好きです。

舞台は1715年のロンドン。活気にあふれるこの街で、一つの奇怪な殺人事件が起こります。
親友を殺人犯に殺されたトム少年は、殺人犯を突き止めるため、独自に調査を開始するが……。
というようなお話です。

これはなかなか面白かった!
まず、18世紀ロンドンの描写がいいです。ホームズ以前のこの町に関する知識は乏しいのですが、当時の街並みが活き活きと描かれて、とても好感が持てました。

そこで暮らす人々も素敵です。出てくるキャラクターがみんな素敵で、主役のトムの影がかすんでしまいそう。特に博士とオーシャンが素敵です。「私には剣がある!」は素敵なセリフだと思いました。

冒険ミステリーとしても読めるだけじゃなく、トムの成長の様子も描かれていて、なかなかそれが爽やかでいいのです。いつか博士と一緒に冒険に出てくれたらいいなあ……。

ミステリ部分がちょっと薄いので、やっぱり冒険ミステリとして読むのがいいかな。

なにはともあれ、予想以上に楽しめた1冊。佐竹さんのイラストもふんだんに入っているのがうれしいです。
全三部予定で、今後も順調に刊行されるとのこと。

続きも読んでみたいと思います。
おすすめ。

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トワイライト7 赤い刻印(ステファニー・メイヤー)

トワイライト〈7〉 赤い刻印
トワイライト〈7〉 赤い刻印
  • 発売元: ヴィレッジブックス
  • 価格: ¥ 1,050
  • 発売日: 2007/11/20

原題 Eclipse
ステファニー・メイヤー 著 小原亜美 訳 ゴツボ×リュウジ 絵
おすすめ度★★★★☆(第三期はのっけからついつい読ませられてしまいます)

「(前略)ときどき、理由ははっきりわからないけど、おれたちはそんな風にパートナーを見つけるんだ」ジェイコブはすっと視線をあたしにもどして顔を赤らめた。「その……運命の人を」(p188)

トワイライト7冊目。第三期の一番最初にあたります。
一族に迎えられることが決まったベラ。しかし、その前に様々な問題が立ちはだかって……。

というようなお話。

な、なんというかジェイコブー! という感じの一冊でした。
ジェイコブの天真爛漫さが影をひそめてしまった様子が考えさせられます。ある意味では大人になったのだろうけど、ちょっと悲しい。
ここにきて、エドワードとジェイコブの対比が鮮やかになっていきますね。
そんなエドワードは、ベラに対してとっても慎重。
そう、エドワードってベラに対して過保護なのよね! とか、エドワードって古風なのよね! とか、ところどころうんうんとうなずきながら読んでしまいました。エドワードもジェイコブもどちらも魅力的です。

ベラに共感できないという声も巷ではあるようですが、私は特に気にせずに読めました。感性が問題なのでしょうか……。

そしてこの巻はなによりもロザリーですね。ロザリーの過去が悲しいです。
というかロザリーもいい子ですよね。彼女なりにベラのことを思っているのだから……。ロザリーが一気に大好きになりました。あと明らかにされていないのはエメットとジャスパーの過去。二人の過去も気になります。

アリスとのお泊り会もかわいかったし、カレン家の人たちって本当にいい人ばかりだなあと思いました。

そんなカレン家とベラに忍び寄る影…! 次の巻が楽しみで仕方ありません。

今回出てきた刻印の話も印象的。ジェイコブはベラに対して刻印を意識するほどの強い吸引力を感じてはいないみたいだし、ジェイコブにはジェイコブの運命の人がいたりするのでしょうか。ぜひ、そんな人がいてほしいものです。
このシリーズもやっと折り返し。
この後どうなるかも、ちゃんと読んでいきたいと思います。

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魔法の森1 囚われちゃったお姫さま(パトリシア・C・リーデ)

囚われちゃったお姫さま―魔法の森〈1〉 (sogen bookland)
囚われちゃったお姫さま―魔法の森〈1〉 (sogen bookland)
  • 発売元: 東京創元社
  • 価格: ¥ 2,100
  • 発売日: 2008/06

原題 Dealing with Dragons
パトリシア・C・リーデ 著 田中亜希子 訳 橋賢亀 絵
お勧め度★★★☆☆(3・5くらい。悪くないんだけど、個人的には今一歩でした)

というわけで、おおまかにいえば、リンダーウォールはとても幸せで居心地のいい国だった。
シモリーンには、それが気に入らなかった。(p9)


お姫さまらしくないお姫さま、シモリーンの活躍を描く、魔法の森シリーズ第一弾。
ふとしたところで目にして、それ以来気になってたまらず、図書館で借りて読むことに。

リンダーウォールのお姫さま、シモリーンは、お姫さまらしくすることにうんざりして、ただハンサムなだけの王子さまと結婚するのを待つだけの日々が嫌で嫌でたまりませんでした。
そこで、ドラゴンの元に自ら出向き、囚わせてもらうようにお願いをして……。

というようなお話。囚われちゃったお姫さま、というより、囚わせちゃったお姫さま、が正しいお話かもしれません。

うーん、好きな題材、雰囲気ではあるのですが、ちょっと期待しすぎちゃったかな。
確かに面白かったし、魅力的ではあるのですが、個人的にすごく面白かった! とか、好き! って処にまで行く作品ではなかったように思います。なんでだろう……。

お姫さまらしくないお姫さま、人間臭いドラゴン、悪役だけどどこか抜けている魔法使いたち、しっかりものの魔女、登場人物たちは非常に魅力的だと思うのですが、そう、終始昔話や童話のパロディになっており、いまいち盛り上がりに欠けるからかもしれません。

でも、そのところどころに入る童話のパロディが面白かったりします。さらりと出てきたアーサー王やジャックと豆の木にはちょっと感動しました。イラストも素敵だし、本当に素敵な本だとは思います。好きな人は好きなんだろうな。

私が好きなのはシモリーンと友だちになる王女さま、アリアノーラと、不幸だけど賢い石の王子でしょうか。

ただ、人間臭いドラゴンも良いけれど、人間臭すぎてドラゴンらしい威厳みたいなものが感じられなかったのがどうしても残念です。

私にはいまいちだったけど、好きな方にはすごく好きな作品だと思います。興味のある方は一読してみてはいかがでしょうか??

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七王国の玉座2 氷と炎の歌1(ジョージ・R・R・マーティン)

七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
七王国の玉座〈2〉―氷と炎の歌〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)
  • 発売元: 早川書房
  • 価格: ¥ 735
  • 発売日: 2006/06

原題 A Song of Ice and Fire1 A Game of Thrones
ジョージ・R・R・マーティン 著 岡部宏之 訳 菅原健 表紙絵
お勧め度★★★★☆(このさきどうなるのか気になります!)

“さあ、わかったろう、なぜ生きなければならないか?”
「なぜ?」ブランは落下しながら、わけがわからずにいった。
“なぜなら、冬がやってくるからだ”(p55)

氷と炎の歌第一部の2冊目。まだ原本の半分も読んでいないのにこの重厚さは何なのだろう。
今回の話も面白かったです! 一気読みしてしまいました。
一巻以上に、登場人物たちの今後が気になって、どうなっていくんだろう、どうするんだろう、という気持ちで胸がいっぱいになる本でした。

今回の話では、登場人物たちがそれぞれ自分で自分の運命を切り開こうとしていて、一巻以上に登場人物たちが好きになります。それぞれ過酷な運命を背負いつつも、そのなかで懸命に生きていこうとする様子がよいですね。

この巻で個人的に一番印象に残ったシーンは、ジョンとティリオンが友情を結びあうシーンですね。私生児のジョンと、王の弟でありながら発育不全で蔑まれるティリオン。この二人の奇妙な友情は、これからも続いていくんでしょうか。続いていくといいな。
アリアも、一巻以上に好感が持てたし、サンサにはサンサの考えがある……。
みんなそれぞれ魅力的で、姉妹があまり似ていないあたりは、リアルだなあと思います。

そうしてブラン! なによりブランが無事でよかった!でもまだまだ予断を許さないというか、微妙な状態。どうか性格がすれませんように……。

そうして、ヴァイサリスがちょっとあわれですね。わたし結構すきなんだけどなあ……。デーナリスも好きなので、彼女が自分で運命を切り開いていく様子は好感が持てました。

そうして最後は王の私生児(ジェンドリー)の存在がほのめかされて……。王座をめぐる陰謀という名のこのゲームがどうなるのか、本当に目が離せません。
本当に、どうなるんだろう、どうするんだろう、というワクワク感で読ませてくれる1冊となっています。
お勧め。
この表紙はデーナリスかな。美しいです。

月末には改定新版も出るようです。今から興味のわいた方は、そちらで読むのもいいかも??

この小説のボードゲームやカードゲームもやってみたいんですよねえ……。もうすっかり魅せられています。

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ヒーラーズ・キープ(上) 守りたいもの(ヴィクトリア・ハンリー)

ヒーラーズ・キープ(上)守りたいもの
ヒーラーズ・キープ(上)守りたいもの
  • 発売元: あかね書房
  • 発売日: 2004/03

原題 The Healer's Keep
ヴィクトリア・ハンリー 著 金原瑞人 石田文子 訳 横田美晴 表紙絵
お勧め度★★★★☆(厳しさの中にも優しさの光る物語です)

「レナイヤ師はきみとぼくの才能を判定してくださったようだ。きみはフィランだとおっしゃっていた」
サラは顔をしかめた。
「フィラン? 戦士なの? でもあたしはトリアンのように踊りを学びたかったのよ」(p209)

一年くらい前に読んだ著者の「オラクルの光」が地味に好きだったので、思い出したようにこちらも読書してみました。聞けば作者様の作品は緩やかな三部作をなしているようで、この本は2部作目の上巻。第1作目は図書館では貸出中だったのですよね。でも、冒頭に1作目のあらすじが載っているので、この巻から読んでも安心してはいっていけます。でも、第一作目から読みたかったかなあ……、とちょっと後悔。面白いんですけど、だからこそ余計に1作目も読みたかった。そうして「オラクルの光」がどこの国のお話だったかも気になってしまいました。また読み返そうかなあ……。

スリヴィーア国の奴隷の娘ミーヴと、ベランドラ国の王女サラ(サラヴェルダ)の物語。ミーヴは邪悪な貴族のモーレン候に狙われ、命からがらに逃亡した。一方サラは、癒し手としての才能を見込まれ、ヒーラーズ・キープ(癒し手の砦)において学ぶことになり……。夢と癒しと魂にまつわる物語です。そうして、愛と、光と闇の物語です。

まだまだ物語も序盤ながら、なかなか読みやすく、そうして読ませてくれる作品だなあと思いました。
ミーヴやサラには若干イライラさせられるところもあるけれど、先が気になってつい読んでしまう……。前作を読んでいなくても問題なく読めるところが嬉しいです。

ハンリーの物語は、出てくる登場人物にちょっとした不思議な力を持たせているのですが、ミーヴもサラも、自身の強大な力についてはまだよくは知らない……。そんななかで、一生懸命頑張る(サラは特に頑張ってるようには思えなかったけどそれでも頑張った)二人の姿がいいです。
また、少女も良いですが男の子たちも魅力的。
行きずりでミーヴを助けてしまった御者のジャスパー、サラの同級生でミーヴの知られざる弟であるドージャン、同じく同級生で、完璧に魅力的でありながら、良心なく他者を陥れる邪悪なバーン。

二つの運命が交差するとき、いったいどんなことが起きるのか、楽しみで仕方ありません。とくにミーヴとドージャンの出会いが楽しみだったりします。

私のお気に入りのシーンは、ミーヴがジャスパーに歌を歌ってあげるところですね。何と言うか、これは愛の物語なのだなあとしみじみ思います。

物語はオーソドックスな光と闇の対立を描いたファンタジーですが、どちらかというと女の子向きのお話だと思います。というか、女の子には是非読んでほしい作品です。
やっぱり、この作者さんの書くお話は好きだなあと思います。何でしょう、物語全体の雰囲気が好き。

下巻も楽しみに読みたいと思います。

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