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2013-03

ドラキュラ (愛蔵版世界の名作絵本)(ブラム・ストーカー原作)

ドラキュラ (愛蔵版世界の名作絵本)
ドラキュラ (愛蔵版世界の名作絵本)
  • 発売元: 小峰書店
  • 発売日: 2012/01




(2013年感想22冊目)


ブラム・ストーカー 原作 リュック・ルフォール 再話 宮下志朗 船橋加奈子 訳 ブリュチ 絵

おすすめ度★★★★☆(期待しすぎたかなあ。雰囲気はバッチリで、大好きなのですが、もう一歩という感じ?)


「作り話かのうーー人はみな、幽霊とな、実在する吸血鬼とをいっしょくたにしているんじゃよーー夜のあいだにさまよって、人の首すじに吸いついて腹を満たすしかない、あわれな存在とな」
(p20)



ブラム=ストーカーの「ドラキュラ」といえば、知らぬ人のいないホラー小説でないかと思う。
かく言私も吸血鬼に魅せられ、様々な関連書籍などを読みあさったものです。吸血鬼好きといってもいいでしょう。
しかし、そういえば恥ずかしいことながら、「ドラキュラ」本家は読んだことがなかったのです。そんな中ふと目にしたのが、この絵本の存在であります。

まず、表紙の雰囲気がいいですね。何とも言えないゴシックな感じを受けます。この表紙に惹かれて、本書を読んだといっても過言ではありません。

サイズは結構大きい本で、中にも割と文字がびっちりしています。大人向きの絵本と言っていいかもしれません。
訳文も硬めだし、中身もなんというかダイジェストな印象を受けました。
しかし、名作であるドラキュラを絵本で読める、それだけでこの本の価値は十分すぎるほどだと思います。

暗くなってから読むと雰囲気倍増していいですね。
作中に終始漂う薄暗さが、挿絵と相まって、まるで暗い大きな屋敷でこの本を読んでいるかのような気分させられます。
お話としても、まさしくホラーで情緒たっぷり。
ただ、表紙に期待しすぎてしまったのか、挿絵にはあまりぴんと来なかったです。挿絵も怖いのですが、あんまり怖くないというか……。微妙。
ただ、ホラーものとして、雰囲気は本当にバッチリの一冊となっています。
ドラキュラ好きの全ての方、あるいはドラキュラ入門編として、全ての人にもっとおすすめしたい一冊ですね。もっといろいろな人に読んで欲しい1冊となっています。ちょっとお高いので、まずは図書館などで見かけたらぜひ手にとって読んでみてくださいね。

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デアラピス(小瀬木麻美)

デアラピス
デアラピス
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2012/07/21



(2013年感想21冊目)


小瀬木麻美 著  友風子 表紙絵

おすすめ度★★★☆☆(3・5位。綺麗だけどいろいろ惜しい作品かなあ)


「私は、君が生まれる前から君をずっと待っていました。私は君を護り愛するためだけに今を生きています。(中略)でも、もし君がそんな私を受け入れてくれるなら、ずっと共に生きていきたいと思います」(p51)



小田桐静聴ルーム。美貌の兄と、「色」を見ることができるという能力を持った妹が運営するこの部屋は、ただ訪れた人の話を聞くだけ。なのに客足が絶えない。

このあらすじと題名に惹かれて、手にとった一冊です。
なんとも、ファンタジックで美しい物語でした。でも、いろいろ惜しいなあと思ってしまう作品でもあります。確かに素敵な話なのですが、あくまで雰囲気物にとどまってるという印象です。
でも、この雰囲気がとても透明な美しさをまとっていて、素敵なのですが。

なので、この本はあくまでこの形でいいのだと思います。いろいろ説明しすぎても、この本の持つ雰囲気が失われてしまうでしょうし、それは大変もったいないことだと思います。

譲と真梨亜の精神的な愛情には、何とも言えない感動すら覚えますしね。
本当に綺麗な雰囲気の物語でした。

登場人物も、なかなかに魅力的ですね。私はやっぱり譲がすきかなあ。譲と真梨亜の兄妹のやりとりは、お互いをすごく愛し合っているんだけど、あくまで兄妹、というところが、すごく絶妙な雰囲気で描かれていて、いいなって思いました。
伸司や祐巳と言った脇役も、本当宝石のように輝いていました。
だからこそか、最後の幕切れは悲しくて、ちょっと感動します。
「デアラピス」というのは、女神の石という意味らしいです。あるいは石の女神かもと作中で言及されていましたが……。
石と色彩と意志と想いの物語だと、この本を読んで痛切に感じました。
表紙の雰囲気が好きな方なら、読んでみてもいいのではないかと思います。

FLESH&BLOOD 3(松岡なつき)

Flesh & blood (3) (キャラ文庫)
Flesh & blood (3) (キャラ文庫)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2002/06/23



(2013年感想20冊目)



松岡なつき 著  雪舟薫 イラスト

おすすめ度★★★★☆(物語も波に乗ってきて、面白かったです。)


「ジェフリー!」
踵を返した海斗は、船長の特権としてキャビンで昼寝しているジェフリーを呼びにいった。
「サンティリャーナだ! ビセンテが戻ってきたぞ!」(p161)



「F&B」シリーズの第3弾。
21世紀から16世紀のイギリスにタイムスリップしてきた高校生の海斗。そこで、フランシス・ドレイクの部下の海賊ジェフリーに助けられます。
しかし、その世界は自分の知っている歴史とは違う歴史を刻んでいる?
海斗はそのことに不安になりますが……。
そこに、ジェフリーの腹心の部下、ナイジェルが急接近してきて??
というような話。

うーん、今回はまさしくナイジェルの巻といった感じで、ナイジェルにも春が来ましたね。当て馬ポジなので報われること少なそうですが、ナイジェル好きなのでナイジェルにもぜひ頑張っていただきたいです。
ジェフリーも格好いいけど、ビセンテやナイジェルのほうがより好きなので……。
でも、ナイジェル以上に報われなさそうなのが、一番お気に入りのビセンテ。ビセンテ、すごく格好いいと思うのですが。

それにしても、一巻一巻の展開の遅さはじれったいですが、本当そのじれったさもまた良しなのです。
松岡さんの、物語に対する丁寧な姿勢を感じて大変好感です。これからも丁寧に物語を書いていってほしいなあ。

そして、海斗の知ってる歴史と微妙に違う時間軸というのが、なんだかSFちっくで、先の展開も読めないで、物語が一気にさらに面白くなったなあという印象です。こういうお話、好きです。
それにしても、この最初の3巻があまりにもキラキラしていて、長い物語なだけに、実はこの3巻が一番幸せだったという展開になりうそうな気がして、今から読む方もドキドキしています。
なんの前知識もなく長編を読むのって楽しいですね。
このシリーズは一応BLだけれども、本当に面白いシリーズで、既に魅せられています。
あとは、既に各キャラに思い入れがある状況なので、それぞれのキャラがそれぞれに報われて欲しいなあと思う所存です。
次はロンドン編らしく、楽しみに読みたいと思います。

FLESH&BLOOD 2(松岡なつき)

FLESH&BLOOD〈2〉 (キャラ文庫)
FLESH&BLOOD〈2〉 (キャラ文庫)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2002/01/23



(2013年感想19冊目)


松岡なつき 著  雪舟薫 イラスト

おすすめ度★★★★☆(面白かった! 展開の遅さが、丁寧さを感じさせて逆に良しです。)


「いつも、そんな風に笑っていろ。見ているこちらまで、幸せな気持ちになれそうだ」(p66)


「F&B」シリーズの第二弾。
女王陛下の海賊、ジェフリーに保護された海斗は、初めての航海へ。
そこで物資補給のために敵国フランスの要塞、ラ・ロシェルに寄りますが、そこには海斗を探し求めていたスペインの軍人、ビセンテも居合わせて……??
といったようなお話。

面白かったです! 一巻より薄いし、展開も遅いのですが、その分丁寧に物語が作りこまれてる印象。
ジェフリーやナイジェルとの海斗の心の交流がじっくり書かれていて、その着実な展開に、読んでるこちらも応援したくなります。
それにしても、海の男は本当に格好いい!
このお話は、本当にいい男だらけで、ときめきます。
一番のお気に入りはビセンテですが、ビセンテのそばにいる、レオ君もちょっと気になる私……。

このシリーズ、何の知識も先入観もなしに読んでるので、誰と誰がいつどのような関係になるのか、そのあたりも楽しみです。
しかし、今回株をあげたのはナイジェルでしょう!
なんて頼れる男なんだ。これだから海の男は惚れるのです。

たくさんの人物が出てきて、色々な関係を築きそうなこのシリーズ。
きっとこれからももっとたくさんの国の思考が絡んだりして、もっと波乱万丈になるのかな。このあたりのスケールを感じさせるところが、すごくドキドキして、今から楽しみです。
面白い小説はBLだろうとなんだろうと面白い。
そういった当たり前のことを改めて教えてくれるシリーズだと思いました。
とにかくこの巻は黒髪のお二人(ビセンテとナイジェル)に持ってかれました。
今後の展開が楽しみなシリーズです。おすすめ。


FLESH&BLOOD 1(松岡なつき)

FLESH & BLOOD〈1〉 (キャラ文庫)
FLESH & BLOOD〈1〉 (キャラ文庫)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2001/07/22



(2013年感想18冊目)


松岡なつき 著  雪舟薫 イラスト

おすすめ度★★★★☆(面白かった! まだ序章だけど、これからどうなるか気になります。)


「ところで、その者の名は?」
ビセンテは微笑む。その言葉を待っていたのだ。そして、彼は自分の恋人を紹介するかのように、誇らしげに告げた。
「カイト・トーゴー。陛下に勝利をもたらす、ジパングの少年でございます」(p292)



久しぶりの読書は、マイミクさんのおすすめ本。既に外伝を含めて20冊近く出ている、人気シリーズの1巻です。
キャラ文庫といえば、ボーイズラブのレーベルらしく、この本も、一応BLとなっているようです。確かに男同士のキスシーンとかいろいろありますが、それを抜きにしても面白く、惹きこまれて読んでしまいました。

最初の方はなかなか本筋に入らず、ちょっと退屈でしたが、ビセンテが出てくるあたりからとても面白くなり、一気読みでした。面白かった!
海の男ってロマンがありますよね。私は忍者より断然海賊派です。
海斗は、一言で言うとよく居る主人公といった印象でしたが、それでも魅力的ですし、何よりジェフリーやビセンテと言った海の男性陣がとっても魅力的。雪舟さんが描くビセンテが本当に美しくて、私はすっかりビセンテ派です。
勿論、ジェフリーもとっても素敵なのですが。
海斗が置かれた状況からして、波乱万丈になることが予測できるこのシリーズ。一体海斗はビセンテとジェフリーどちらとくっつくのか!? そのあたりも波乱万丈そうで、今から楽しみです。
また、最初の方に出てきた和哉も、また再登場あるのかしら??

このあたりの世界史とか全然詳しくないのですが、それでも本当に心から楽しめました。やっぱり歴史って、ロマンですね!
そんな大河ロマンな海洋ボーイズラブ、これからも追いかけて行きたいと思います。
ジェフリーもビセンテも、本当にいい男なんですよ! 長いシリーズですが、すっかり、はまりそうです。
BLに抵抗がなければ、おすすめのシリーズといってもいいでしょう。
この1巻は、まだまだそういった描写も薄いですしね。普通の小説としても楽しめました。

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