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2013-05

ロンド国物語1 オルゴールの秘密(エミリー・ロッダ)

ロンド国物語 (1) オルゴールの秘密
ロンド国物語 (1) オルゴールの秘密
  • 発売元: 岩崎書店
  • 発売日: 2008/09/26




(2013年感想40冊目)

原題 Key to Rondo  

エミリー・ロッダ 著  神戸万知 訳 水野真帆 絵

おすすめ度★★★☆☆(3分冊の1冊目なので、まだまだ様子見かな。)


しかし、同じくらい強い気持ちで思うのだ。ミミがたったひとりで危険にとびこもうというのに、自分はかくれているなんて、どうしてもーーとにかく、どうしてもーーできないと。(p163)


「リンの谷のローワン」、「デルトラ・クエスト」などのシリーズで日本でも有名なエミリー・ロッダさんの別シリーズものです。
話の本題に入るまでが長いなと思ったら、それもそのはず、これは1冊の本を3分冊した、最初の1冊だからですね。それなら3冊まとめて借りてくればよかったなとちょっと後悔です。
小学校中学年~高学年向きの子供のための本ですが、個人的には好きな作家、好きな出版社、好きなイラストレータさんが挿絵を書いているという理由で、読むのを楽しみにしていました。
そう、なによりも水野真帆さんが描く表紙や挿絵が、なんとも可愛らしいです。この挿画のためだけでも、読む価値はあった! と思います。

お話は、エミリー・ロッダさんらしいお話だなあという印象でした。でも、リーフやローワンに比べると、主人公のレオは魅力があまりないかな?? という気もしないではありませんが。レオ、とにかく真面目なんですよね。
レオと違い魅力的なのが、またいとこのミミですね。ロッダの描く女の子は、みんなそれぞれ違う強さを持っていていいなと思います。青の王妃やダーティなどの悪役もなかなか魅力的で、今後に期待です。

それにしてもロンド国内の描写は秀逸ですね。オルゴールに描かれた絵が、そのままロンド国を表しているというのも、王道ですが、ワクワクしました。
なにはともあれ、レオとミミがこれからどんな仲間や敵と出会い、どんな風に成長するのかが楽しみでなりません。
デルトラは表紙から男の子向けかなー、と思ったのですが、こちらは女の子が読むにはちょうどいいかも。
これからが楽しみなシリーズです。

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フェニックスのたまご 見習い幻獣学者ナサニエル・フラッドの冒険1(R・L・ラフィーバース)





(2013年感想39冊目)

原題 The Flight of the Phoenix: Nathaniel Fludd, Beastologist, Book 1

R・L・ラフィーバース 著 ケリー・マーフィ 絵 千葉茂樹 訳

おすすめ度★★★★☆(装幀、装画も好みです。子供向きですが、夢があってなかなか◎)


「フラッド家の磁石よ」フィルおばさんが説明する。「正式な訓練をするときがきたようね。おくれをとりものすのはたいへんよ」(p186)


地元の図書館で、気になって手にとった1冊です。ナサニエルって名前が好きなんですよね。
時は第一次世界大戦後。10歳の少年、ナサニエル・フラッドは、飛行機の墜落事故で両親を失い、父親の従姉であるフィルのもとで暮らすことになった。そうして、フラッド家が代々冒険家の一族であり、幻獣学者であることを知ります。
二人はアラビアに、500年に一度のフェニックスの誕生を見に行くことになりますが……。
といったようなお話かな。

子供向きのファンタジー・ノベルですが、装画、装幀も非常に好感が持てた一冊です。本文にたくさん挿絵が入っているのもいいですね。
ナサニエルと聞くと、「バーティミアス」の主人公を思い出すわたしですが、こちらのナサニエルは、絵描く事が好きな、孤独で内気な少年。とても冒険家には向きそうにありません。
しかし、そんなナサニエルだからこそ、その生い立ちや状況を応援したくなるし、成長を楽しむことができた一冊でした。面白かったです。
フィルおばさんも、ナサニエルを見守りつつ、その成長を促すような育て方をしていて素敵。

しかし、幻獣ってロマンがありますよね。原題にもなったフェニックスの飛翔のシーンは、すごく綺麗なシーンで、この本のお気に入りです。わたしもフェニックスにであってみたいものですと、そんな気分にさせてくれる一冊です。
何やらきな臭い敵対勢力(?)の存在も匂わされていて、次の巻も楽しみな一冊。
子供向きの本ですが、大人でも十分に楽しめます。
なんといっても、グレムリンのグリーズルやドードー鳥のコーネリアスがいい味出してました。幻獣って本当にいいなあ。
装幀、タイトルが気になる方は、読んでもいいと思います。わたしは、次も読んでみたいなあと思いました。

おこぼれ姫と円卓の騎士 君主の責任(石田リンネ)

おこぼれ姫と円卓の騎士 君主の責任 (ビーズログ文庫)
おこぼれ姫と円卓の騎士 君主の責任 (ビーズログ文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 発売日: 2013/05/15



(2013年感想38冊目)


石田リンネ 著 起家一子 イラスト

おすすめ度★★★★☆(なかなかシリアスでしたが面白かったです。次も楽しみ!)

「――もし考えたら、好きになってしまうかもしれないでしょう?」(p196)


おこぼれ姫と円卓の騎士シリーズ6冊目。今回は、キルフ帝国の建国祭に、疑惑の招待状とともに招かれた、レティと、キルフ帝国の第一王女アナスタシア姫をメインに据えたお話になっています。

いやー、今回はなかなかシリアスなお話が続きました。その中でも、合奏のシーンとか、デュークのきらきら星発言とか、色々楽しいところもありましたが。なにより、コミカライズ化も決まり、ますます人気になりそうなこの「おこぼれ姫」シリーズ、本編もドキドキする展開(not色恋ではありますが)を迎えて、ますます楽しみです!
もうレティが、本当、強くて凛々しくて、でも優しくてお人好しで、たまらなく魅力的です! こんな素敵な王女様、ほかに知りません。
そのレティに恋愛話を振るアナスタシア姫も相当すごいですが…!

今回気になったのは、イルストラ国のヴィクトル王子と、キルフ帝国のアルトール王子だなあ。どっちかが事件の黒幕だと思うんだけどどっちだろう? もう、色恋抜きでもこんなに楽しい少女小説なんて、反則です!

しかしレティ、デュークのことは考えないようにしているって、いつかそれを恋だと自覚して、デュークとも何か進展あるといいなあ。
5人目の騎士は、予想通りあの方でした。楽しい。4人目5人目と名誉騎士が続きましたが、次の騎士は一体どうなるものか。そのあたりも楽しみです。
しかし、ノーザルツ公も言っていましたが、ラスボスはフリートヘルム殿下になったりするのかなあ? レティとフリートヘルムも、これから先にひと悶着ありそうで、今からドキドキしてしまいます。
しかし、この巻で一番美味しかったと思うのは、すごい美形、完璧と言われていたグイード殿下だと思います。そんなグイード殿下好きのわたし……。
それにしてもあれかな、ソルヴェールには女性騎士っていないのかな? ってふと思いました。
いずれにしても、ヴィクトル王子とアナスタシア姫は応援したい二人なので、ヴィクトルが物語の黒幕ではありませんように……。
本当、物語的にドキドキの展開を迎えていて、これからがますます楽しみなシリーズです。おすすめ。

おこぼれ姫と円卓の騎士 皇子の決意(石田リンネ)

おこぼれ姫と円卓の騎士 皇子の決意 (ビーズログ文庫)
おこぼれ姫と円卓の騎士 皇子の決意 (ビーズログ文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 発売日: 2013/01/15



(2013年感想37冊目)


石田リンネ 著 起家一子 イラスト

おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。面白かったけど、前作にときめきすぎました。)


「……レティーツィア王女、僕を貴女の騎士にしていただけませんか?」(p238)


おこぼれ姫と円卓の騎士シリーズ5冊目。今回は、はるか東の国、綾皇国から、事情を抱えた皇女シェランと、その臣下がやってきて……? というようなお話です。

皇女シェランの目的と正体は意外とあっさりとわかってしまうのですが、なるほど、ラストそう持っていくのですねー、と少々驚きでした。というか、そんなのあり!? という感じです。 でも、レティならありなんだろうなあ。
今回も安定感抜群の、頼れる王女レティで、とっても素敵でした。

個人的には、ウィラードが結構好きです。彼もナイツオブラウンドに入ってくれないものか。しかしレティの騎士の人選は、ある意味最強って感じですね。確かにもう少し遊び心があってもいいかも、なんて思ってしまいます。
それにしても今回は、レティの侍女とかメイドさんが出来る話なのかと勝手に期待していたら、全然違いました。シェランの成長物語ですね。シェランは伸びしろありそうなので、これからに期待。

レティが即位するまでの期間も定まり、騎士選びも熱が入りそうですが、問題はいっぱいあるようで、今後どう展開していくか楽しみです。
しかし今回はなんというか色気ゼロだったなあ。少女小説なんだから、もう少し糖度が高くても!? と思わないこともありませんが、面白いので問題ないです。
5冊目にもなると登場人物にも愛着がわくし、ますます、レティの今後を見守って行きたいと思いました。
しかし、手に関する伏線と、それの回収がああ来るとは。手も可愛く思えていただけに、なんか寂しいですね。

そうそう、今回はレオンが格好良く見えました。挿絵のメガネ外したレオンの、レティとの似てるっぷりにびっくり。やっぱり同母の姉弟だなあ。
レティを取り囲む世界はどんどん広がっていき、これからが本当楽しみです。
次はキルフ帝国編になるのかな?
ノーザルツ公も活躍してくれそうなので、楽しみに読みたいと思います。

リリー骨董店の白雪姫 ラプンツェル・ダイヤモンドの涙(白川紺子)





(2013年感想36冊目)


白川紺子 著 宵マチ イラスト

おすすめ度★★★★★(面白かった! これからもぜひ応援したい作家さんです。)


「ほいほいダイヤを差し出したりしたらさ、絶対嫌われちゃうよね、僕。僕はこいつらの計画なんてどうだっていいけどさーー」
ジェレミーはにっこり笑った。
「クレアに嫌われたくないんだよね」(p234)



読書メーターのお気に入りさんの感想を見て、気になり購入した作品です。
表紙のイラストと、おとぎ話ちっくな題名もいいですね。しかも舞台はヴィクトリア朝ロンドン! これは期待、と読んでいった一冊でした。

結果、その期待は裏切られませんでしたよ! とっても面白かったです。
田舎の女の子が、都会の世慣れした男性の手で綺麗になっていく王道のお話……、あとがきで作者様がそうおっしゃっていましたが、まさしくそう言ったお話です。
メインの男性キャラがたくさん出てくるのに対し、女性はクレア一人だけ、という構図も、女の子もっと出して欲しかったなあと思うのですが、クレアも可愛くて魅力的だし、男性陣も王子様なジェレミー、ツンデレで口の悪い異母兄のセドリック、天使のような外見に黒い野望を抱くバーナード少年公爵、不老不死の魔術師ロビン、騎士なリスオーガストと、バラエティ豊かで満足です。
何より、女の子の夢であるジュエリーやドレスの描写が細かくて綺麗でうっとりとしてしまいます。呪われたジュエリーって、怖いけれどロマンでもあるよね。
文章も、とにかく読みやすい丁寧な文章でした。おかげで最初から最後まで一気読みです。
時代背景、ファンタジックな世界観、登場人物、そのどれもに素直にはまれた、幸せな読書時間でした。
わたしはセドリックも好きだけど、ジェレミー派です。こういう軽薄な感じの人物、大好きです。
まあ、ジェレミーもセドリックもバーナードもロビンも、どこか爪の甘さを感じてしまうのですが。貴族のぼんぼんだから仕方ないのかなあ。
登場人物に、もうちょっと深みがあるといいのですが、そんなところも、ささやかな瑕瑾でしかありませんね。
宵マチさんのイラストも、作品の雰囲気にあっていてとっても魅力的でした。少女小説なのに、男性の挿絵率が多いのがちょっと意外でしたが。
ぜひシリーズ化して欲しいなあと、思わず応援したくなるようなお話です。というか、シリーズ化希望です!
個人的には、作者様のデヴュー作も読んでみたくなりました。(この本は二作目)
またひとり、楽しみな作家さんが現れましたね。嬉しい限りです。
それにしてもこの作品、「伯爵と妖精」に似ているらしく、思わずそちらも読みたくなりました。
ということで、コバルトのヴィクトリア朝ものがお好きな方は、お勧めの作品です。

ヴァンパイレーツ11 夜の帝国(ジャスティン・ソンパー)

ヴァンパイレーツ (11) 夜の帝国
ヴァンパイレーツ (11) 夜の帝国
  • 発売元: 岩崎書店
  • 発売日: 2013/03/11



(2013年感想35冊目)


原題 Vampirates: Empire of Night
ジャスティン・ソンパー 著 海後礼子 訳 三浦均 絵

おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。ボリューム満点。面白かったです!)


「(前略)でもね、グレース、わからない? あなた、他人の物語に夢中になりすぎて、大切なことを見落としているわ。いちばんおもしろいのは、あなたの渡りの物語じゃないの?」 (p175)


ジャスティン・ソンパーのヴァンパイレーツシリーズの感想です。
前巻から一年半くらい続きがでないと思ったら、念願の続きが出ていました! もう、本当嬉しい!
本自体も、今までよりずっと分厚いし、来月にはもっと分厚い新刊が出るようなので、本当に楽しみです。
岩崎書店さん、続きを出してくださってありがとうございます!

父親が邪悪なヴァンパイア、シドリオで、自分たちがダンピールだと知ったコナーとグレース。シドリオとその妻、レディ・ローラは、二人を自分たちの船に招待するが……。
といったようなお話です。

いやー、待った甲斐のあるおもしろさでした! 特にプロローグのドキドキ感が半端ないです! 一体コナーとグレースに何が起こってしまったのか、プロローグはこの(原本で言う5冊目の)ハイライトなのでしょうが、この本ではそこまでたどり着かないので、じれったいったらないです。でも、今まで以上に分厚い本に、非常に満足しています。
登場人物も、彼らを取り巻く状況も、めまぐるしいほどに変わっていきます。変化とは縁遠いはずの不死の生き物であるヴァンパイアが、こんなにめまぐるしく変わっていくのが面白いです。

それにしても、ローカンはなんとも素晴らしいジェントルマンであって、わたしはやっぱり彼が好きです。ローカンのジェントルマンっぷりはまさしく女の子の理想じゃないかなー? これを見てると、ジャスティン・ソンパーは実は女性なのでは!? と思ってしまうくらいです。いや、間違いなく男性なのですが。

シドリオもレディ・ローラも、巻を増すごとに人物が深まって、魅力的になっていっていますね。
特にシドリオは本当に魅力的です。格好いい!

しかしこの巻はプロローグにすべてを持ってかれて、気が気じゃなかったです。
しかし、人魚のお嬢さんまで出てきて、なんというか、ファンタジーだなあという感じ。
読みやすくて、面白いです。お勧めのシリーズ。


アーヤと魔女(ダイアナ・ウィン・ジョーンズ)

アーヤと魔女
アーヤと魔女
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2012/07/11




(2013年感想34冊目)

原題 Earwig and The Witch
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 著 田中薫子 訳 佐竹美保 絵

おすすめ度★★☆☆☆(2・5くらい。あんまり好きなタイプのお話じゃなかったです。)

「なんとかして、手に入れてみせる。手がたりないって、しつこいくらい言うんだもん。ぜったい、よぶんにつけてやるの!」 (p83)

「ファンタジーの女王」と呼ばれ、日本でもジブリ映画、「ハウルと動く城」の原作者としても知られるダイアナ・ウィン・ジョーンズの遺作として、日本でも翻訳された作品が、この「アーヤと魔女」です。
私はもともとダイアナの作品には、なぜだかわからない苦手意識みたいなものがあったのですが、食わず嫌いは良くないということで、この作品を読みました。佐竹美保さんの絵は好きなのですよね。

孤児院で、それでも快適に暮らしていたアーヤ。しかしあるとき、意地悪な魔女に引き取られ、ひどくこき使われてしまう。
アーヤはそんな魔女にいっぱい食わせようと、魔法で仕返しを考えますが……。

といったようなお話です。

うーん、直感的な苦手意識はあたるものなのか、やっぱりこの本も、いまいち面白さがわからなかったです。
まず、主人公のアーヤの性格が、なんとも偉そうで、あまり好きになれませんでした。
そのアーヤが改心するわけでも成長するわけでもなく、偉ぶったまま、むしろそれを助長させるような終わり方をしているのも、個人的には好きじゃなかったです。ファンタジーというと「成長」が大きなテーマの一つだと思っているので残念。このブラックユーモアがダイアナらしさなのでしょうか……。
まあ、アーヤも痛快といえば痛快なのですが、どうにも好きになれなかったな。

佐竹さんのイラストはふんだんに入っていて、贅沢なくらいでした。低年齢向きの絵本って感じかな。
ダイアナは世界で一番佐竹さんの挿画が好きだと言っていたそうなので、この本を読んでいたら喜んだだろうなあ。
アーヤの出生の秘密や、カスタードが振り向かない理由なんかが描かれないのも、物足りなさを感じました。
全体的に端折っていてもったいない。続きものだったりしたんだろうか……。
私はあまり好きなお話じゃなかったけど、小さい女の子なんかは好きなお話だと思います。読み聞かせとか、喜ばれるかも、なんて思いました。




FLESH&BLOOD 6(松岡なつき)

FLESH&BLOOD(6) (キャラ文庫)
FLESH&BLOOD(6) (キャラ文庫)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2004/01/30



(2013年感想33冊目)


松岡なつき 著 雪舟薫 イラスト

おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。小休止な一冊です。)


「キスしてくれ。それが勝利の報酬だ」
ジェフリーは肩を竦めた。
「俺も甘いな。これっぽっちのことで、結構幸せになれるとは」(p134)



松岡なつきさんの「F&B」シリーズ6冊目。
エリザベス女王の元をお暇する海斗たち。しかし別れの挨拶に行ったら、フランス国王の使者の護送を頼まれてしまう。一刻も早く母港プリマスへ帰りたいジェフリーたち。しかし、女王の頼みとあっては断れず……。

というようなお話です。

この巻は、新章に向けての小休止の巻といった印象です。海斗やジェフリーたちの日常が戻ってきつつあり、穏やかな時間の流れが堪能できます。その分、物語としてのドキドキ感は少なめですが、こういうお話もいいかなあと思いました。長いシリーズものにあっては、こういうお話も必要ですよね。

それにしてもエリザベス女王が格好いい。BL本で女性キャラを好きになるってあまりないですが、彼女はいいキャラであります。その他にも、歴史上の有名人がなかなか大胆な解釈がされていて、そこも面白いです。BL要素が薄いので、ヒストリカル・タイムトリップものとしても普通に楽しめるのが嬉しいです。
それにしても海斗は、ジェフリーの懐に飛び込むよりもナイジェルの懐に飛び込むことが多い気がします。
登場人物みんなが海斗に甘いのが気になってはいるんだけど、全体的に面白いのでささやかな瑕瑾でしかありませんね。
頑張れナイジェル、そうしてもっと頑張れ、ビセンテ……!

そしてなによりこの本は表紙絵がいいですね!
本の世界観をよく表現している素晴らしい作品だと思います。
本当、雪舟さんはいいお仕事をなさるなあ。いつもイラストや表紙絵、口絵が楽しみの一つであります。

小休止な感じで終わってしまった1冊。なので、次の展開が全く予想付きません。一体どうなって行くのか。これからも楽しみに読みたいと思います。おすすめのシリーズ。



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