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2013-08

火星の砂時計(すやまたけし)

火星の砂時計
火星の砂時計
  • 発売元: サンリオ
  • 発売日: 1987/12





(2013年感想54冊目)


すやまたけし 著 宇野亜喜良 絵

おすすめ度★★★★★(素敵なメルヘンが詰まった、宝箱のような一冊。)


彼女はぼくと同じ側にいる人間に違いなかった。初めて同類に会えたのだ。(p92)


この本に収録されている「素顔同盟」が、所属している読書サークルの今年の夏の課題図書でした。
すやまたけしさんという方は初めて知ったのですが、とっても素敵なメルヘンを書く方ですね。一気にその世界観に引き込まれてしまいました。
私が興味深いなと感じた点は、16篇ほどのメルヘンが、最初はいかにもファンタジックだったのが、後半に収録されているものになるにつれSFのような話になっていくという点でしょうか。
きっと作者のすやまさんは、過去という懐かしさの中でメルヘンを紡ぐことより、未来という希望の中でメルヘンを紡ぐことを志向していったのかなと感じました。

どのお話もファンタジックでありながらSFで、メルヘンらしく含蓄に富み、読んでいてたまらなく愛おしい気持ちになります。
古い本ですがどのお話も古さは感じないですし、色あせない魅力があると思っています。
現在は入手困難な本のようですが、お近くの図書館に蔵書のある方は、ぜひ読んでみて欲しい一冊です。
宇野亜喜良さんの挿絵がまたとっても素敵な1冊。
宝石箱や万華鏡という華やかさはないけれど、宝箱のような趣のある、心の大事な部分にそっとしまわれるような、そんな1冊です。おすすめ。
すやまさんのほかのメルヘンたちも読んでみたくなりました。

最後に、この本に収録されている作品を列挙したいと思います。タイトル見てるだけでうっとりです。


収録作品: 霧笛,彫金師と少年,仮面師と弟子,一輪車の村,漁船の沈む日,ユラ山脈を救え!,砂の河,火星の砂時計,スナザメ狩り,奇機械怪報告書,緑の心臓,ダミーM202,銀色の船,一億年プール,素顔同盟


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FLESH&BLOOD 7(松岡なつき)

FLESH&BLOOD(7) (キャラ文庫)
FLESH&BLOOD(7) (キャラ文庫)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2004/11/27




(2013年感想53冊目)



松岡なつき 著 雪舟薫 イラスト

おすすめ度★★★★☆(波乱の展開! とっても面白かった!)


「ジェフリーに伝言は……?」 (中略)
「あと、大好きだ、言いつけ破ってごめん、リリーを責めないで、って」(p215)


松岡なつきさんの「F&Bシリーズ」7冊目。大人気のBLで、もう20冊以上の本が出ています。
母港プリマスに戻ったら、ジェフリーと初めての一夜を共にする……。暗黙の了解のうちにそう心に決めていた海斗。しかし海斗を狙うスペインの騎士、ビセンテの影が二人を追い詰める……!?

というようなお話かな。

この巻はよかった! 平和で、ジェフリーも海斗もラブラブで、それでいて最後は波乱の展開で……。本当最後の方はドキドキしました! 松岡さんは上手いなあ。
この巻はファンの間では評価が高い巻らしいですが、その理由も頷けます。
とにかく幸せな一冊。このお話は波乱づくしで穏やかな日常が少ないので、穏やかな時間は読んでいる方も本当に貴重に感じてしまいます。
何より、七冊目でやっと……! というところに、万感の思いがこみ上げます。寸止めでしたが、それもまたよしと納得できる丁寧な展開なのが○ 基本BLですが、お色気シーンはものすごく少ないので、そういうシーンがあるとちょっと気恥ずかしいですね。でも、海斗もジェフリーもよかった!

ジェフリーと海斗だけでなく、ビセンテ、ナイジェル、新しく登場したリリーと、それぞれ見せ場があったのもいいですね。特に高潔なビセンテと、ナイジェルの誓いがよかった! やっぱり黒髪のお二人には、これからも頑張っていただきたいです。

ついにスペインの手に落ちた(?)海斗。次巻以降はどんな展開が待ち受けているのか、楽しみです。
個人的にはビセンテが好きなので、彼に報われて欲しいですが、無理だろうなあ。
何はともあれ、次も楽しみに読みたいと思います。

シャドウハンター 骨の街(シティ・オブ・ボーンズ)(下)(カサンドラ・クレア)

シャドウハンター 骨の街 下 (創元推理文庫)
シャドウハンター 骨の街 下 (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2011/04/28




(2013年感想52冊目)


カサンドラ・クレア 著 杉本詠美 訳 多田由美 表紙絵

おすすめ度★★★★☆(読むの時間かかったけど面白かったです! 続きも楽しみ。)


「あんなのはただのおとぎ話だよ」
「でも、ジェイスーーおとぎ話はみんな、ほんとのことなのよ」(p312)


全米で大ブームを巻き起こし、世界中でファンを獲得している「シャドウハンター」シリーズの第一巻目の翻訳の下巻。
体調を崩して、読み終わるのにすごく時間がかかったけれど、読み始めたら止まらなかった! すごく面白かった。カサンドラ・クレアの小説の持ち味は、ジェットコースターのような展開の速さですね。読んでいて飽きさせません。
シャドウハンター最大の反逆者、ヴァレンタインに母ジョスリンを連れ去られたクラリー。シャドウハンターの至宝モータル・カップを探し出すうちに、過酷な運命がクラリーに襲いかかって来る……。

表紙はイザベル、アレク、サイモンですね。みんな格好いいです。

下巻は登場人物の抱えている背景や心情が明らかになってきて、また登場人物が魅力的になった印象がありました。ルークがたくさん活躍してくれたのが嬉しかったり。
また、ロマンス的な要素も出てきて、ジェイスとサイモンとクラリーの三角関係からも目が離せません。クラリーとジェイスの意外な関係も明かされ、どうなることやらという感じで、本当登場人物を最後まで見届けたい気持ちでいっぱいです。
話の展開や筋よりも、登場人物たちの人間関係を楽しみながら追っていくのが個人的な楽しみ方でした。複雑で愛憎入り乱れる関係は、本当に面白いです。

個人的にはお気に入りキャラのアレクとマグナスが、下巻はあまり活躍してくれなかったのが残念。次巻に期待ですね。
アレクとマグナスといえば、余談ですが作者のHPで、二人の初キスの様子を描いた短編が公開されています。初デートの約束まで取り付けて、その初デートの様子は10月に電子書籍で短編が発表される予定。読みたい……!

とにかく、滅多に本は手元に置かないのですが、このシリーズは揃えてもいいなあと思ったシリーズでした。本当にすっかり夢中です。
映画は今月に米公開。今世界でもとても熱いシリーズなので、興味のある方は読んでみてはいかがでしょうか?

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