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2014-01

嘘つきなレディ 五月祭の求婚(白川紺子)

嘘つきなレディ 〜五月祭の求婚〜 (コバルト文庫)
嘘つきなレディ 〜五月祭の求婚〜 (コバルト文庫)
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 2012/12/28



(2014年読書感想8冊目)


白川紺子 著 友風子 イラスト 

おすすめ度★★★★★(面白かった! 読んでよかったと思える一冊。)


「結局のところ」
薔薇で飾られたメアリを見つめ、ジョシュアはつぶやく。
「薔薇をたずさえ君を迎えにきたのは、俺だったわけだな」(p284)


大好きな少女小説家、白川紺子さんのデビュー作。
紺子さんの描かれる「リリー骨董店」がすごく好きで、お話もよかったので、いつか読みたいと思っていたこの本も読んでみました。すごく評判がいいみたいでしたしね。

結果、読んですごくよかったです!「リリー骨董店」もよかったけど、このお話もすごく好きです! むしろこっちの方が好きかも!?

人違いで、伯爵家の娘となったメアリ。彼女は、そのことで自分は嘘をついていると、すごく自分を責め続けることになります。
このメアリの葛藤が本当に丁寧に描かれていて、読んでいてすごく切ない気持ちになりました。
ジョシュアとの恋模様も、とってもかわいらしくて良かったです。
本当に紺子さんは、一つ一つの描写を、丁寧に美しい文章でつづられる方なので、小説を読んでいる時間は至福の時間です。

お話も、ヴィクトリア朝ものというよりは、魔法とか呪いとか出てきて、ファンタジーな感じなのですが、それがまた私の好みで……。こういうファンタジックな素敵な物語を描くのがお上手な作家さんだと思います。

また、デイヴィッドやヴァイオラやオリヴァ―といった脇役も魅力的でした。
デイヴィッドはその趣味が素敵でしたし、ヴァイオラはツンデレ、オリヴァーはちょっと狂気系でしたが、こういうキャラクターは大好きです。
とにかく本当に素敵なお話で、友風子さんの素敵なイラストもふんだんに見ることができて、素敵な小説に出会えた喜びでいっぱいです。
これからも沢山作品を読みたい、応援したい作家さんです。
お勧めの1冊です。

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おこぼれ姫と円卓の騎士 伯爵の切札(石田リンネ)

おこぼれ姫と円卓の騎士 伯爵の切札 (ビーズログ文庫)
おこぼれ姫と円卓の騎士 伯爵の切札 (ビーズログ文庫)
  • 発売元: エンターブレイン
  • 発売日: 2014/01/14




(2014年読書感想7冊目)


石田リンネ 著 起家一子 イラスト 

おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。すごく面白かったです!)


「わたくしは弟のレオンハルトがいなければ、強くなれなかった。同じように、人は過去があるから未来を強く生きていこうと思えるのではないかしら」(p188)



大人気の少女小説、「おこぼれ姫と円卓の騎士」の第8冊目の感想です!
諸外国との間に起こった問題も一段落し、国内で6番目と7番目の騎士を勧誘しようと奮闘するレティ。
グイード派の女伯爵マリアンネと、フリートヘルム派の騎士、ウィラードだ。
簡単に勧誘できると思っていた二人に、「個人的な事情」によってあっさり断られるレティ。その個人的な事情には、どうやら一人の少女の存在があるようで……??

待ってましたのおこぼれ姫の新刊ですよ! 今一番好きな少女小説の一つです。
続きが気になって気になって……! しかし期待していたような糖度増の展開ではなく、むしろ糖度はかなり控えめでした……。
最後のレティの決断には、ええええ、そっちに行くの!? と思いつつも、デュークを想っての結論に、ちょっと感動してしまったりと、私の心もめちゃめちゃです。

今回、表紙が華やかでいいですねー。ぱっと見た感じ、ウィラードを女性と勘違いしてしまった私です。
そう、ウィラードですよ! ウィラードの事はすごく好きだったので、レティの騎士になってくれて本当に嬉しいです。そして彼にまさかの恋人がいたとは……! 新キャラのアイリーチェ、念願のメイドというか侍女役になってくれそうで、本当に楽しみです。なかなか冷静そうな女の子なので、レティと話も合いそうです。珍しい色彩とのことなので、ぜひカラーで見てみたいな。

今回は騎士の皆様の恋愛観が窺えて、とっても楽しかったです。レティは最強女王様だとは思うけど、恋愛に関してはやっぱり少女だなー、と思いました。そんなところもまたよしです。
しかしレティが最強女王様すぎて、何でも自力でどうにかできてしまうので、お話の展開が結構無茶苦茶だったりして、ちょっとだけ気になってしまいました。
そして、フリートヘルムの野望というのも気になります。やっぱりラスボスはフリートヘルム殿下なのかな??

それにしても、女性キャラ二人が出てきてくれて、本当に楽しみ! 今回は私のひいきであるグイード殿下も頑張っていたので、本当に楽しい一冊でした。
アイリーチェとウィラードの二人も、応援していきたいです。
勿論、レティとデュークも! ルートガ―王のいっていたことも気になります。ハッピーエンドを期待していいのかな? というか、期待します!
賑やかになってきたこのシリーズ、続きが本当に楽しみな一冊です。

炎をもたらすもの ファイアーブリンガー1(メレディス・アン・ピアス)




(2014年読書感想6冊目)

原題 Birth of the Firebringer
メレディス・アン・ピアス 著 谷泰子 訳 高田美苗 挿絵

おすすめ度★★★☆☆(考えてた話とちょっと違かったかな)


ぼくには何の価値もないーーそんなのはずっと前からわかっていた。コーアに似つかわしくないし、王子のあととりと呼ばれるだけの価値もない。どうしてこんなにもぼくはみんなと違うのだろう?(p39)


今年は午年なので、何かユニコーンにちなんだ話を読もう。そう思って読書したのが、本作、「炎をもたらすもの」です。
幻獣を主役にしたファンタジー小説は珍しいなあと思っていて、いつか読んでみたいと思ったのですが、なかなか予想していたお話と違う雰囲気でした。
ユニコーン以外にも、ワイヴァ―ン、グリフィン、パンと様々な種族が出てきます。
作者は幻獣が好きなのだそうで、いうなればこの本は幻獣萌えの作者によって書かれた、ファンタジー小説です。

題名の炎をもたらすものっていうのも、暗喩とかではなくて本当に炎をもたらすものって意味っぽくて、それはそれで意外なんだけどなんだかなあという感じがしました。
ユニコーンを主役にした小説ですが、どちらかというとワイヴァ―ンのほうが存在感ありました。

それでも私はユニコーンが大好きなので、それなりに楽しめました。
でも、もう一歩欲しい感じかなあ。
印象に残っているのは主役のユニコーンの王子ジャンの真の名前がアルジャンで、闇の月という意味の名前の事でしょうか。格好いい! 第二巻の題名はそのものズバリ闇の月ですし、こちらも機を見て読みたいと思っています。
しかし、その2巻はまったく別の話になるような模様です。
人間が出てくるのかな?

ユニコーンは好きですが、このお話の主役がユニコーンである意味がそんなになかったと思うので、次巻以降に期待です。うん、ユニコーンであることに意味がない感じだったので、ただのユニコーン萌えの小説なのかなあという印象だったところがあり、ちょっと残念でした。
文章としては、特に色彩がきれいな表現が多い印象を受けました。
何より三部作の題名がよくて、いかにもファンタジーって感じがして好きです。
続きも読みたいと思います。

朧月夜の怪 薬師・守屋人情帖(青木祐子)

朧月夜の怪    薬師・守屋人情帖 (富士見新時代小説文庫)
朧月夜の怪 薬師・守屋人情帖 (富士見新時代小説文庫)
  • 発売元: KADOKAWA/富士見書房
  • 発売日: 2013/12/11



(2014年読書感想5冊目)


青木祐子 著 

おすすめ度★★★☆☆ (好きな雰囲気ですが、ちょっとあっさりしていて物足りないです。)


「竹蔵も言っていただろう。世の中、悪いのがみんな悪いわけじゃないし、いいばかりがいいってわけじゃない」 (p249)


大好きな少女小説家、青木祐子先生の、たぶん初めての一般小説は、なんと時代小説です!
時代物はめったに読まないのですが、作家買いしてしまいました。
というか、富士見書房が時代小説レーベルを出し、そこに青木先生を持ってくるとは、意外でした。
時代物は私にとってもなじみがないですが、気軽に読めそうなのはいいですね。

渋谷町に居を構える薬売りの守屋真(もりや しん)
彼を主役にした、ミステリ仕立ての短編集で、表題作「朧月夜の怪」「七十五日の瓦版」「料理茶屋の女」「毒を摘む」の四編を収録しています。

短編集なので、どれも事件の幕切れがあっさりしすぎてる感じがあるのが、ちょっと気になりました。話の流れや犯人もすぐに解ってしまいましたしね。結局この人たちはどうなるんだろう? というのが描かれないので、想像の余地があるというか、ちょっともやもやするというか、薄味というか。

でも、嫌いではないです。淡々としていて、不器用ですが温かい守屋さんの人柄は好感が持てますし、続編が出るなら買って読みたいです。

お話としては、「七十五日の瓦版」「毒を摘む」がよかったかな。綾とかかよとか、青木先生の書く女の子ってすごくかわいらしいので。
まあ、どれも若干バッドエンドというか、ハッピーエンドではない感じでしたが、この時代ならではの人情のもつれとか、ままならさというものを、堪能できる一冊だったと思います。
続編が出たら買いたいな。
私は祥太が好きですね。
守屋さんの過去とかも何かあるのかな? と勘ぐってしまいます。
青木先生ならではの、落ち着いた文体が好ましい一冊でした。
かよと弥吉は、このまま長じて一緒になってくれればいいななんて思ってしまう私は、少女小説好きの人間です。

FLESH&BLOOD 9(松岡なつき)

FLESH&BLOOD(9) (キャラ文庫)
FLESH&BLOOD(9) (キャラ文庫)
  • 発売元: 徳間書店
  • 発売日: 2006/02/25





(2014年読書感想4冊目)


松岡なつき 著 雪舟薫 イラスト

おすすめ度★★★★☆ (スペイン編スタート! ビセンテがたまらなく好きです!)


『俺……本当に死神なのかもしれない……』
ビセンテは細い肩をぎゅっと抱き締めた。
『いいや、守護天使だ』(p82)


大人気BL小説、「FLESH&BLOOD」の第9巻。
遂に海斗がスペインの地を踏まされます! スペイン編スタート! な一冊。

なによりこの本で一番悲しかったのが、雪舟さんの挿絵がないことでした……!
いつも雪舟さんの美麗なイラスト楽しみにしていたのに……! アロンソ様とかフェリペ二世とか、挿絵で見たかったです。

お話としては、海斗の一挙一動に一喜一憂する、まるで乙女のようなビセンテを堪能する話になっています。
しかしビセンテの好みが、「脆く儚い存在」だなんてときめきます。脆い物、儚い物っていいですよね!
海斗も海斗で、ビセンテを好きにならないように、わざときつく当たるさまがたまらなく美味しかったです。海斗を弟のようにかわいがり大事にするビセンテに、大変萌えてしまいました。
海斗奪還に向かうジェフリーとナイジェルたちの道中も、意外な? 助っ人を迎えて楽しくなりそうなのですごく期待です! マーロウって好きです!

それにしてもこのあたりの歴史背景に詳しくない私でも夢中で読めちゃうフレブラってすごいなあ。もっと詳しく知っていればもっと楽しめるだろうから、勉強しようかな??

次々と海斗に降りかかる災難に、ジェフリー、早く助けに来てあげて! と思う反面。もっともっとスペインにいてほしいような気分になります。ビセンテもレオもいいやつなんですもの。

しかし海斗は高校生とは思えないくらい頭がいいなあ。育ちがよかったのもあるのかも?? 私なんかよりよっぽど色々なことに詳しいです。

スペインに入って、ますます目が離せない展開ですね。続きもどんどん読みたいと思います!



その娘、パラノーマルにつき(キアステン・ホワイト)

その娘、パラノーマルにつき (ヴィレッジブックス)
その娘、パラノーマルにつき (ヴィレッジブックス)
  • 発売元: ヴィレッジブックス
  • 発売日: 2013/06/20




(2014年読書感想3冊目)

原題 Paranormalcy
キアステン・ホワイト 著 中村浩美 訳 楠本弘樹 表紙絵

おすすめ度★★★★☆ (読み始めると一気読み。続きも読みたい!)


「違う。エヴィをここから出したいんだ。こんな生活をしてちゃだめだ。きみにはもっといろんなものが与えられていい。ロッカーとか」(p214)


Twitterのおすすめユーザーに一時期やたらと表示されていたキアステン・ホワイトの本が翻訳されると聞いたので、買って読んでみました。
Twitterでの発言も個人的に好感度高かったし、親日家みたいだし。パラノーマルものは大好きだし。
その割に読むのが時間かかってきました。放置期間長すぎたな……。
でも、読んだらほぼ一気読みで、とても面白かったです。ロマンス・ファンタジーってやっぱりいいな。

IPAC【国際パラノーマル抑止機関】で働く16歳の少女エヴィは、パラノーマルの本当の姿が見えるという特殊能力の持ち主だ。しかし、学園ドラマが好きで、自身も学校に通う普通の生活がしたいと願う普通の女の子でもある。
ある日、IPACのセンターに、謎のパラノーマルの少年、レンドが侵入する。
頃合いを同じくして、パラノーマルが次々と殺される事件が発生し……??

物語は約460ページとちょっと長いですが、おもしろくて一気に読めました。ちょっと毒を含むピリリと辛いエヴィの視点での語り口はおもしろいし、その中にも普通の少女らしさには共感もできます。
ロマンス要素は、手をつないだのキスしたので一喜一憂する感じで薄味ですが、それがまたかわいくて、微笑ましいです。
ヒーロー役のレンドはすごくいいやつだけど、ちょっと頼りないかな。私はエヴィの同僚で、狂言回し的な役を担うフェアリーのレスがすごく好き! もともと妖精好きなのですが、レスはかなり妖精妖精してると思います。向こうの人が書くフェアリーってなんでこう胡散臭いというか、頭がおかしいというか、とにかくなんて素敵なんだろう。
結局レスはシーリーのフェアリーで、エヴィの出生にも一役買ってるってことでOKなのかな?

このシリーズ、三部作で向こうでドラマだか映画だかの企画が進行中。
どうやらこの後エヴィが学校に通ったり、妖精の宮廷の女王と対峙したりする展開が待ってるようで、すごく続き読みたいのですが、続刊が出ないので、もう翻訳打ち切りなのかな……。すごく残念です。
パラノーマル(人外生物)をこんなにも活き活きと描いている小説は久しぶりでした。
キャラクターも面白く(何よりレスが好き!)続刊を熱望したいシリーズであります。
色々な面白いパラノーマルが出てくるので、パラノーマルものが好きな方にはおすすめの一冊です。

銀竜の騎士団 大魔法使いとゴブリン王(マット・フォーベック)




(2014年読書感想2冊目)

原題 Knights of The Silver Dragon1 Secret of the Spiritkeeper
マット・フォーベック 著 安田均監訳 柘植めぐみ 訳 池田宗隆 画

おすすめ度★★★★★ (おもしろかった! D&Dらしい冒険小説。)


「さあ」ケラックは二人をふり返った。
「いよいよゼンドリックを助けるときが来た」(p272)


ファンタジーTRPGの元祖ともいうべき、D&D(ダンジョンズ&ドラゴンズ)をもとにした冒険小説。D&Dは様々な世界が派生されていますが、その中でもグレイホークという世界観の中で繰り広げられる物語です。

母親を亡くしたケラックとドリスコルの兄弟、父が罪人である少女モイラは、ケラックの師匠である魔法使いゼンドリックを助けるために、恐るべき地下遺跡へと冒険を余儀なくされます。

とにかく面白くて一気読みしました! D&Dは大好きだし、その中でもグレイホークは一番思い入れのある世界観です。聖カスバートのカッジェル(棍棒)という単語が出てくるたびに、燃えるものがありました。
物語も登場人物も王道ですが、とにかく面白いです。
文字も大きくて振り仮名も沢山の親切設計。子供たちがこういう本を読んでわくわくしてほしいなあと思える本です。
なにより、D&D小説らしい独特の泥臭さがあるのがいいです! この雰囲気がすごくよく出ているので、とっても面白かったです。

聡明で度胸のあるケラック、ちょっと怖がりだけど心優しいドリスコル、しっかり者のモイラ、この三人の子供たちが力をあわせて、様々な困難に立ち向かっていく様に、読む手が止まりません。非常に読みやすかったです。

私はケラックが好き! とにかく頭が良くて、落ち着いていて格好いい! ドリスコルも憎めないキャラクターだし、モイラはなかなか肝が据わっていて格好いいです。

RPG小説が好きな私は、すっかり本シリーズの虜です。本国では20冊近い本が出てるとのことですが、日本では三冊のみしか翻訳されていない様なのが残念。
王道だけど面白くて、夢中になってすぐ読めました。ケラックがまじめ腐った顔して方向音痴というギャップがちょっとほほえましく、一番印象に残ったシーンでした。
しかしゼンドリックって、そういう地名がエベロンの世界にもあったような……。単なる偶然かな??

とにかく、翻訳されている残り二冊を、じっくりと楽しんで読みたいです。
ゲームをやっているような感覚で読めるので、ゲームが好きな方にお勧めの一冊。
本の造りもなかなか読みやすくて好みでした。

Arknoah1 僕のつくった怪物(乙一)

Arknoah 1 僕のつくった怪物
Arknoah 1 僕のつくった怪物
  • 発売元: 集英社
  • 発売日: 2013/07/05





(2014年読書感想1冊目)

乙一 著 toi8 イラスト

おすすめ度★★★☆☆ (3・5くらい。王道でありながら癖のあるファンタジー。)


「パパがそうのぞむのなら」
泣いている僕の後ろから声が聞こえてくる。
「ぼくは世界だってこわしてあげる」(p38)



独特なミステリ小説を描いてきた乙一さんの、(多分)初のファンタジー小説。
学校でいじめられていたアールとグレイのアシュヴィ兄弟は、ある日父の遺品である絵本、アークノアを見つけてしまう。そうして、絵本の中の世界に流れ着いてしまった!
元の世界に帰るには、自らの破壊衝動が形となった、怪物を殺さなければいけなくて……。

というお話かな。

冒頭ははてしない物語をなんとなく思い起こさせたり、本の中の世界に流れ着いてしまったりと、お決まりの展開が続き、「違う、乙一さんはこんな普通のお話書かない!」と思っていたら、やっぱり普通とは違う物語でした。
アークノアの世界観が、緻密で、ちょっと恐ろしくて、素敵です。
特に住民たちが自らの創造主のことを意識し、その眼をいつも気にしているというのと、死んでも翌日には生き返る(死は通過点)という設定は、非常に乙一さんらしいひねり方をしているし、ちょっとダークな世界観は非常に好みでした。
途中中だるみしているなと思うところもあったけど、アールの造った怪物の正体がわかったあたりから、一気に読んでしまいました。
面白かったです。

しかし今回の最後でグレイは無事元の世界に戻れたけど、もう出てこないのかな? とか、新しく来た異邦人はどんな子なのか? とか、創造主はどんな人間なのか? とか、アールはもとの世界に戻れるのかな? とか、続きが気になる終わり方でした。
次巻は世界も広がりそうな要素が沢山ありますね。

また、登場人物の名前がほぼ全員紅茶にちなんだ名前というのも面白かったです。紅茶好きにはたまらなくて、元ネタを検索してみるのもいいかも、なんて思ってしまいました。

私はキャラクターで言うとルフナが好きです。ルフナもまた出てきてくれそうなので、続刊が楽しみ。toi8さんのイラストも素敵でした。
結構ページ数多いですが、読みだすと面白いと思います。
ファンタジー好きや乙一さん好きな方はぜひ。
続きも楽しみに待っていたいと思います。


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