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2014-02

ヴァンパイレーツ14 最後の海戦(ジャスティン・ソンパー)

ヴァンパイレーツ (14) 最後の海戦
ヴァンパイレーツ (14) 最後の海戦
  • 発売元: 岩崎書店
  • 発売日: 2014/02/18




(2014年読書感想17冊目)

原題 Vampirates: Immortal War

ジャスティン・ソンパー 著 海後礼子 訳 三浦均 絵 
おすすめ度★★★★☆(完結! でもまだまだ続きそうな感じ)


「おぼえててくれ、グレース。旅はまだまだこれからさ!」(p345)

大好きな吸血鬼×海賊物のファンタジー小説(舞台は近未来だから、それともSFなのだろうか……)ヴァンパイレーツのシリーズ14冊目にして最終巻。
なるほど、原書にして6冊、遂にこの巻で終わるのですね。
遂に生まれたシドリオとローラの双子の息子、ハンターとイーブル(悪という意味)喜び醒めやらぬまま、シドリオは遂に最終決戦へと打って出る!

というお話。

別にこの小説に限らずですし、この小説は一応ホラーに分類されるそうなので覚悟はしていたのですが、最終巻ではまあばたばたと人が死んでいって大変苦しかったです。シリーズ全巻通してみると、50人以上くらいは死んでいるのじゃないだろうか……。なんて思います。
切ないのはそれだけ、登場人物に愛着があるのだなと思いました。特にコナーは最初のほうから死亡フラグ立ちまくりで、読んでいて切なかった。
双子のうちどっちが死ぬのだろうと思いましたが、なるほどこういうオチでしたか。
最終的には失った犠牲も多かったけど、収まるところに収まった感じですね。
でも、何というか全体的に、すごく続編を意識した展開と伏線になってますね。まあ、海賊である以上海は故郷ですから、命ある限り航海が終わるということはないのでしょうけどね。まさしく、ジョニーのいった、旅はまだまだこれからさ! であります。
本当、コナーとグレースと一緒に、ずいぶん遠くまで来たなと今はただただ感慨深いです。物語の醍醐味ですね。

シドリオもローラもなんだかかわいそうだったな。ステュークリーはなかなかしたたかだったし。最後の行動は、自分が原因を作っておいて、それでもシドリオが滅んだことで、ローラに情が湧いたんだろうか……。ローラも悲しみが癒えるといいなあ。

しかし、このヴァンパイレーツという物語は、コナーとグレースという双子の少年少女の物語ではなく、やはりシドリオの物語だったといえるなと思います。シドリオなりの信念、野望、愛情……。上に立つものとしては完璧ではなかったかもですが、すごく魅力的でした。

続編が出るにおいがプンプンしますが、いつまででも待ってますよ!
本当、思い入れの強い大好きなシリーズになりました。
一時期はもう読めないと思っていた中、最後まで翻訳を出してくれた出版社の岩崎書店さんには感謝です。
また気が向いたら、登場人物たちと一緒に長い航海に出るのもいいな、なんて思います!

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赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE(森博嗣)

赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE
赤目姫の潮解 LADY SCARLET EYES AND HER DELIQUESCENCE
  • 発売元: 講談社
  • 発売日: 2013/07/25




(2014年読書感想16冊目)

森博嗣 著

おすすめ度★★★☆☆(面白かったけど、私には難しかったです。)


「そう、貴女は、世界が存在してほしい、と望んでる。だったら、私が世界です。どう? 納得できたかしら?」
「貴女が、この世界を作ったという意味ですか?」
「そうかもしれない」
「それでは、まるで、神?」(p248)



久しぶりの森博嗣さんの本です。
大好きな百年シリーズに連なる本だということで、ミチルやロイディにまた会えるかも? と期待して読んだのですが、この話に2人は出てきません。
何だろう、メグツシュカの研究所の脳たちが見てる夢? みたいなお話。百年シリーズとの実際のつながりは見えるような見えない様な、そんなお話です。ミチルやロイディを期待してこの本を手にとるには、期待外れになってしまう内容です。

お話としては、森さんの著作の中でもコアなファン向けかな? という印象。
赤目姫という、文面からでもとっても美しさの匂う女性のことを、複数の男性が称えつづける話、と私は読んでいました。いや、もちろんそれ以外にもいろいろあるのですが。
とにかく赤目姫のキャラクターが秀逸で、森さんの好きそうな女性という印象を受けました。
赤目姫以外にも、緑目王子なんて言うのも出てきて、私はこの2人が特に好きだったな。

静かな映画を見ているような印象で、映像が目に浮かぶようでした。ジャンル分けが非常に難しいのですが、私は幻想小説として読んでいました。まさしく、知的エンタメの傑作であって、ジャンル分けなんて無粋なのかもしれませんが。
お話としては、人間と人形の違いみたいなの追及したお話なのかな。百年シリーズらしいテーマではあります。
森さんのこういった持論は興味深く、意味が理解できないながらも、読んでいて気持ちよかったです。
難しくて読み切れないかも……、と最初は思っていましたが、意外とすぐに読み切れました。

とにかく、大好きなシリーズの雰囲気にまた触れることができて、すごく嬉しかったです。でも、私はミチルとロイディの話が読みたかったのです……。
百年シリーズって3冊でおわる予定らしいですが、これで終わりだったら悲しすぎるので、これはぜひ番外編であってほしいな。
難しい話ですが、なかなか楽しめました。ミチルとロイディの活躍も、楽しみに待っています!



ルリユール(村山早紀)

ルリユール (一般書)
ルリユール (一般書)
  • 発売元: ポプラ社
  • 発売日: 2013/10/11




(2014年読書感想15冊目)

村山早紀 著

おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。本への想いに、何度も涙腺が緩みました。)

「本というものは、人間に似ているのよね。こんなに未来の、科学の力で人間が月へも行く時代になったのに、いまだにこんな柔らかいものでできていて、水や衝撃に弱く、傷つけば壊れてしまいーー死んでしまう。永遠に生きることはできない存在のまま……」(p162)


大好きなYA・児童書作家、村山早紀さんの一般書。
本の装丁も、シックな感じがしてとってもいいですね。眺めれば眺めるほど味が出てきます。
図書館本なので帯や表紙を外したところが見れないのが残念です。
ルリユールというのは、あまり知識はないのですが、本の修復などを手掛ける職人さんの事です。
作中で主人公の瑠璃ちゃんが、きれいな響きの言葉だと言ってましたが、本当にきれいな言葉ですよね。

作風としては、いつもの優しくて暖かくて切ない風早ワールドで、風早の街って本当に素敵だなあと今回も思いましたよ!
主人公の女の子、その名も瑠璃ちゃんが、謎の美しきルリユール職人、クラウディアさんに弟子入りし、その工房を訪れる人々にまつわる本の物語、みたいなお話です。
もう、村山早紀先生の書かれる物語は大好きです!
主役の瑠璃ちゃんが歌を歌うからか、今回のお話はその中でも大好きな物語、『はるかな空の東』を思い起こさせて、より物語を楽しめた感じです。
というか瑠璃ちゃん、しっかり者だし、歌もお料理も得意って羨ましい! と真剣に思ってしまいました。
ルリユール職人のクラウディアさんも、お屋敷に住む7匹の黒も素敵でした。
この本はたびたび出てくるお料理の描写もとっても美味しそうで、読んでいて本当に幸せな気分になりました。レモンバターのパスタ、食べたいです! パスタ食べるシーンが幸せそうで、すごく好きです。

お話としては、どのお話も素敵でしたが、前半の2つのお話が特に好きです。
すごく切ない気分いなって、2話ともに泣いてしまいました。
3話目はちょっとホラーっぽさがありましたが、にちなんだいいお話でした。
最終話は、それまでと毛色が全然違って、完全なファンタジーになってたのにびっくりしました。
最後のお話を読んだとき、この本はファンタジー小説だったんだなあと思いました。
ちょっとびっくりしたけれど、でもこの『ルリユール』という本は、すごく素敵な本だと思います。
切なかったり、苦かったり、少し甘かったり、そんな物語を読んでる時間は至福の時間でした。
それにしても。ルリユールって素敵なお仕事ですね。私も世界に一冊の本をつくってほしい、作ってもらうなら何がいいかな、なんて思っていました。
とにかくとっても素敵な、お勧めの一冊です。


花びら姫とねこ魔女(朽木祥)

花びら姫とねこ魔女
花びら姫とねこ魔女
  • 発売元: 小学館
  • 発売日: 2013/10/09




(2014年読書感想14冊目)

朽木祥 著 こみねゆら 絵

おすすめ度★★★★☆(かわいらしくも、厳しい物語)

「あれは、あの男の子のとくべつなねこにちがいない」(p72)


大好きな児童書・絵本作家の朽木祥さんのちょっと長めの絵本です。
図書館で見かけて、思わず借りてきてしまいました。

花びら姫は、とっても美しく、愛らしく、そうして気まぐれで、何よりも特別でなければ気が済まない王女様。
そんな彼女はあるとき妖精の怒りを買って、醜い老婆の姿に変えられてしまいます。元に戻る方法は……?

子どもにはちょっと長めの絵本で寓話だけれども、面白かったです! なによりもこみねゆらさんの描く絵がとっても繊細で、かわいらしい! 特にお姫様のかわいらしさと言ったら、うっとりしてしまいます。繊細の極みの挿絵が、どれもとても丁寧に描かれていて、とても愛おしい気持ちになります。

ちょっと題名からではどんなお話か想像の付かない絵本ですが、中身はまるで外国の作家さんが書いたような、とってもメルヘンチックな物語になっています。
お姫様との物語という所がまたとってもいいですね。そうして魔女の物語という所がたまらないです。

朽木さんは大好きな作家さんですが、どこが好きかといわれるときっと朽木さんには妖精さんや河童といった存在が身近に感じられて、きっと彼らとお話しできるんだろうなあとか思わせてしまうような、そんな作風が好きなのです。
それほどまでに、朽木さんの作品は、メルヘンでありながら、現実的でもあり、ときに痛々しくて、しかしとても温かいのです。
ちょっと出ていた食べ物もどれもおいしそうで、私もバターケーキ食べてみたい! とか思ってしまいました。

物語は展開が王道でちょっと予想のついてしまうものでしたが、それでもよかったです。
最後におまけのように書かれた最後の一ページも、温かい気持ちになりました。
ちょうど冬の日に読めたことを感謝したくなった、そんな素敵な絵本です。
お姫さま、好きな方にはぜひ読んでほしい、そんな一冊です。

シャドウハンター 灰の街(シティ・オブ・アッシェズ)(下)(カサンドラ・クレア)

シャドウハンター 灰の街 下 (創元推理文庫)
シャドウハンター 灰の街 下 (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2011/09/21




(2014年読書感想13冊目)

カサンドラ・クレア 著 杉本詠美 訳 多田由美 表紙絵

おすすめ度★★★★★(2冊目を読み終えて総評。1冊目より好き!)


善き妖精の女王がいっていたことは、やはりほんとうなのかもしれないーー愛は人を嘘つきにする。(p39)


大好きなシリーズ、全米で(世界中で?)大人気のファンタジー小説、「シャドウハンター」シリーズの2冊目下巻の感想です!

祝映画日本公開! 上巻から間をあけず一気に読んでしまいました。面白かったです!
シャドウハンターの至宝、天賜の剣を狙う反逆者ヴァレンタイン。
クラリーたちはシーリーコート(善き妖精)の女王に支援を要請するが、代わりに意外な条件を提示され……?

この表紙、だれですか! と思ったらメガネ持ってるからサイモンだと分かりました。超別人ですね。格好いいです。●●●になるとシャドウハンターの世界ではbもれなく美形になるんですって。
一巻目に比べて、二巻目は本当に面白かったです! キャラクターの会話が面白くて魅力的だし、映像が目に浮かぶような描写はさすがというか、凄いです。
1巻に登場したキャラクターたちも魅力的でしたが、この「灰の街」から登場した新キャラもいい味出してますね。マイアとマックスがたまらなくかわいいです! いきいきとした魅力的なキャラクターが織り成すアメリカでの、人外たちの戦いは本当に面白いです。外国のティーンが夢中になるのもわかります。

今回、ジェイスがかわいそうな感じでしたが、というか最後そっちに決断が行くんですか!? とびっくりしてしまいました。次作ではとってもじれったいことになりそうです。
クラリーは遂に強力なシャドウハンターに開花しましたね。その力は、ちょっと反則かも!
マグナスも終始ちょっとかわいそうでしたが、最後は報われたのかな? アレクとマグナスの2人からも目が離せません。
イザベルが影が薄かった気がして残念です。イザベルってとっても可愛いと思うので、次作の活躍に期待したいです。
それにしてもこの2作目は、本当サイモン! って感じのお話でした。もうサイモンが主役でいいような……。マイアとくっつくのかな。
三角関係に一応の終止符が打たれ、これからどうなるのか、最後の引きがたまらなく憎いです。

私があとちょっと感心したのは、各章の章題の多くが、文学作品や詩の題名からとられてることですね。
こういった細かいところから、もっと読書の輪が広がるような、そんな章の題名をつける作者のキャシーは、本当にうまいと思いました。
このアーバン・ファンタジーな雰囲気がすごく好きなので、次巻はいよいよイドリスに物語の舞台が移りそうで、イドリスが一体どんな場所なのかなど、楽しみなような、残念なような気がしています。

とにかく、登場人物の様々なロマンスに友情に戦いに、ととにかくとても贅沢なものがたくさん盛り込まれている、そんな素敵なファンタジー小説です。私は大好き。
日本での映画公開を機に、もっと読者が増えるといいなあと思う、そんなシリーズです。おすすめ。

シャドウハンター 灰の街(シティ・オブ・アッシェズ)(上)(カサンドラ・クレア)

シャドウハンター 灰の街 上 (創元推理文庫)
シャドウハンター 灰の街 上 (創元推理文庫)
  • 発売元: 東京創元社
  • 発売日: 2011/09/21




(2014年読書感想12冊目)

カサンドラ・クレア 著 杉本詠美 訳 多田由美 表紙絵

おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。前作よりも面白い感じ!)


「大人になんかなりたくない。僕は、不安に支配され、内なる妖魔と対峙することもできず、まわりの人間にあたりちらすティーンエイジャーでいたいんだ」」(p61)



大好きなシリーズ、全米で(世界中で?)大人気のファンタジー小説、「シャドウハンター」シリーズの2冊目上巻の感想です!
一巻を読み終わってからちょっと間が空いてしまいましたが、第一作目の映画が日本でも公開決定ということで、読書を再開しました。
結果、なんでもっと早く読まなかったんだよう! とじたばたしております! 面白いです!
正直、前作はお話の筋というより登場人物の人間関係を追っかけて読んでいたのですが、今回は作者も訳者もこなれてきた感じで、展開、訳文ともにとてもスマートです。すごく面白いです! やっぱりこのシリーズ好きです。

しかしやっぱり話のあらすじを説明するのが難しいのですが……。何というか、サイモン! って感じのお話でした。●●●(一応伏せます)になっちゃうんだ! という感じだったし、クラリーとジェイスとサイモンの三角関係も見どころでした。
アレクとマグナスのカップルも、影では順調そうですが、ちょっとマグナスが哀れな感じかな。
「NARUTO」の話題が出てきたり、日本のアニメを見てるシーンが描かれたり、日本人にはきっと嬉しい描写の多いのがこのシリーズの特徴で、読んでいて世界の中における日本なんてものも感じることができます。
それに、天使妖精吸血鬼人狼と、パラノーマル生物好きにはたまらない、少し詰め込まれ過ぎた感じのある贅沢な物語にもくらくらします。こういうの、ティーンの女の子は本当に好きだろうな。面白いから、日本のティーンにももっと読んでほしいんだけどな。
ところどころくすっと笑ってしまう場面もあり(カミングアウト云々に笑いました)あっという間に読むことができました。
私はアレクが好きなのですが、アレクは何というか、もっとマグナスを大事にしてあげてほしいです……。
新キャラも沢山出てきたり、これからの展開が本当に楽しみなシリーズです。
映画も絶対見に行きます。映画は4月に小規模ですが全国ロードされますよ。
一巻目ではみんなつんけんしたところの多いキャラクターたちでしたが、二巻目は棘が取れたように柔らかくかわいらしい感じのキャラクターになっています。そんなキャラクターの少年少女らしさというものを楽しみながら読むのがいいかなあと思います。
面白いので、映画化を機に第2部も翻訳してほしいです!


銀竜の騎士団 ドラゴンと黄金の瞳(リー・ソーズビー)




(2014年読書感想11冊目)

原題 Knights of The Silver Dragon2 Riddle in Stone
リー・ソーズビー 著 安田均 監訳 柘植めぐみ 訳 池田宗隆 画

おすすめ度★★★★☆(やっぱりこのシリーズは面白いです!)


「剣がもらえるよう祈ってるよ。父さんがもっと気のきいた人なら、盾をくれるかもしれないな。自分で自分をけがさせるような鋭い刃物じゃなくて」(p10)


米国で大人気のファンタジー小説、RPGのD&D、グレイホークの世界観をベースとした
銀竜の騎士団」の第2冊目。
このシリーズは多数の作家さんが、それぞれに分担して書いていく話のようです。それぞれの作家さんの持ち味が出て、何重にも楽しめていいですね。

呪われた町、カーストン。街を護るための「銀竜の騎士団」となったケラックとモイラとドリスコルの三人。
カーストンの街はその日、過去の平和だった時代の栄光を思い出すための祭り、「プロミスの祭り」でにぎわっていた。しかし、衛兵たちの様子がおかしい。街は水面下で、何やら事件が起こっているようだ……、
という話かな。

過去の平和だった時代の栄光を思い起こす祭り……! 何というかなんていう後ろ向きな祭りなんだ! と思ってしまいました。でも、師匠から弟子に対して贈り物があるというのはとてもいい風習ですね。
そしてカーストンって、その名もずばりカース(呪い)っていう意味なんだ、とあとがきを読んで気づきました。

今回もとっても面白い小説でした! でも、大好きなグレイホークらしさがあまり感じられなかったのが残念。呪文の名前にD&Dらしさを感じる程度かな?

今回はドラゴンにメドゥーサに、何というかカーストンはいろいろな種族が沢山来るな! みたいな楽しみを満喫できました。RPGがもとになってるからか、すごくゲーム的な感覚で本が読めるので、ツボに入る人なら時間を忘れて読書できる本だと思います。
今回新しくケラックの使い魔になった、機械仕掛けのドラゴン、ロッキンヴァ―。ドラゴンが使い魔なんてなんて羨ましいんだろう! と思ってしまいました。ロッキー、好きです。
それにしてもこのシリーズは、ミステリアスファンタジー? っていうのかな? 毎回物語がミステリ風味になっていて、本当にドキドキします。

今回は、ドリスコルが格好良かったな。ちょっと臆病だけど、勇気を持っていて、ここぞというときに頼りになるなんて! もちろん、ケラックも魅力的だし、モイラはかわいいです。
そのうち兄弟のどちらかがモイラと恋仲になったりするのかな? そんな展開を見届けられない(翻訳があと1冊しか出ていない)というのが悲しいです。すごく面白い本だと思うのですが。
とにかく読みやすくて、ドキドキして、さらりと読める本です。この本を読むと、RPGをやりたくなるな。
翻訳が出ている分の後一冊も、楽しみに読みたいと思います。翻訳文読み終わったら、自分で続きの原書を購入して、読んでもいいのですけどね。
とにかく、すっかり夢中なシリーズです。



妖精国の恋人 黒馬の王子様と暁の娘(山本瑤)



(2014年読書感想10冊目)


山本瑤 著 起家一子 イラスト 

おすすめ度★★★★☆(4・5くらい。面白かった! 続刊に期待大です!)


「君の目の前で全裸になろうか?」
ケイトリンは束の間考え、頷いた。
「じゃ、なってくれる?」(p122)


初読みの作家さんです。
最近コバルト文庫はおもしろい本が多いし、大好きな「妖精」というキーワードの入った少女小説だし、好きなイラストレーターさんの表紙が美しいし、とにかく手に取ってしまった作品です。こんな好みの本、読まないわけにはいかないわ!

結果、とってもかわいらしい小説で、面白かったです! お勧めです。
なによりも馬を愛する自由奔放な娘、ケイトリン。彼女のもとにやってきて、婚約してほしいと頼む、不機嫌な第二王子のエリス。
自由奔放なケイトリンに振り回されるエリスがとにかくかわいくて……! 何だろう、しゃべり方? が冷たい感じだけど端々がすごくかわいくて、反応もかわいくて、極め付け、エリスは●●●になっちゃうし! それがもうツボでたまりませんでした。
本裏のあらすじに、もふもふと書いてあったのですが、確かにもふもふでした。

とにかくエリスがかわいい! ヒーローをこんなにかわいいと思った少女小説は、久しぶりかも。
ケイトリンとエリスが心の距離を縮めていく様子などもかわいらしく、特に一緒に眠るシーンと、上記に抜粋したやり取りのシーンが好きです!
ケイトリンもエリスも、とにかく表紙からして美しくてかわいくて、そんな二人が織り成すちょっとずれたやり取りに、終始微笑ましい気持ちが大きくなるばかりでした。
エリスみたいな王子様には、ケイトリンみたいな女の子が必要だよなー、と思うので、最後の最後の展開にはしてやられました! ケイトリンらしいというか! とにかく続刊が気になるので、待ち遠しいです。

誤字がちょっと多かったこと、架空世界の設定のわりには、シェイクスピアの創作であるオベロンの名前が出てくることなどが、妖精好きとしてはちょっと気になりましたが、このお話はすごくしっかりした妖精ファンタジーだと思います。
例えるならアイルランド的な土地の、妖精の住んでいる土地の匂いが、文章から漂ってきて、すごく心地よいです。

あとは、梟のクローディアス君に、もうちょっと活躍してほしかったかな? でも、想像していたよりもずっと嫌な感じの性格だったので、続刊でクローディアスがどんな役割を担うことになるのか期待したいと思います。
いい意味でどんでん返し的な展開もあり、かわいらしいロマンスにときめいたり、とにかく夢中で読んでしまいました。
ただ残念なのは、起家一子さんの挿絵がもっと見たかったことと、どうにも前後編で終わりそうな気配のあるところですね。

でも、来月には続刊の刊行が予定されてるようなので、楽しみに待って、読みたいと思います。
とにかくエリスがツボでツボで! こういうカップル、好きです!
お勧めの一冊なので、気になっている方は是非読んでみてくださいね。


ばんぱいやのパフェ屋さん 真夜中の人魚姫(佐々木禎子)



(2014年読書感想9冊目)


佐々木禎子 著 栄太 表紙絵 

おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。おもしろかったけど、ノリが軽すぎるかなー。)


「たしかに、私の恋の責任は私が取らないとですよね」(p319)


ばんぱいやのパフェ屋さんの第二巻目。二巻目が出るのは微妙かな? とか勝手に思っていたので、無事に二巻目が読めて嬉しいです。
「真夜中の人魚姫」と短編「マジックアワーのマジック」の2編が収録されています。

ちなみに作者の佐々木さんは普段はBL畑で活動されているようですが、この小説はBLではありません。
キャラクターの造形はなかなかにそれっぽかったりしますけどね。
音斗君がなかなかどうしてお姫様だと思います。

今回も、軽くて、読みやすくて、おもしろくて、でも、それだけじゃない考えさせられる部分とかもあって、すごくよかったです。
最初のタカシ君に関する話題では笑ってしまいました。
笑ってしまうくらいおもしろいのですが、でも、一巻にましてちょっとお話がギャグ寄りになってしまったかな。好き嫌いが分かれそうなお話だなあと感じてしまいました。
面白いし、私は嫌いではないのですけどね。

今回、音斗君にお友達が二人もできて、二人ともいいやつで、読んでいてこっちも嬉しかったです。
佐々木さんのこの作品は主人公の音斗君も弱者の立場だし、弱い立場で困っていたりする人にも読んでほしいなあなんて思ってしまいました。

あと、一巻で気になったパフェの描写も、二巻目は結構描写がふんだんで嬉しかったです。
でも、もっともっと美味しいパフェの描写を堪能したいです!

キャラクターの個性も光り、皆がそれぞれかわいらしく見えてきました。作者様はきっとフユ萌えなんだろうなー、なんて思ってしまいます。

これからは伯爵が出てきて、音斗君をつけ狙う感じの展開になるのかな? 伯爵もかわいそうな感じの人で、なかなか愛着があります。

読み始めるとさらっと読めてしまうので、ちょっと軽く何かを読みたいときにお勧めの一冊です。
表紙そのまんまの、かわいらしい雰囲気のお話です。


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