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2014-07

吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(1)(野村美月)

吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(1) (ファミ通文庫)吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(1) (ファミ通文庫)
(2014/05/30)
野村美月

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(2014年読書感想41冊目)


野村美月 著 竹岡美穂 イラスト
おすすめ度★★★★☆(やっぱり野村さんの著作は面白いです!)


「(前略)……おまえに今から重要な質問をする。正しく答えられたら、おまえに永遠の命をくれてやろう(p8)」
―雫の台詞ー


「文学少女」シリーズなどで有名な野村美月さんの新シリーズ。このちょっと冗長な題名がたまらなくロマンを感じさせていいです。吸血鬼×演劇ものということで思わず購入。

バスケ大好き少年の原田詩也は、ある日人ならざるのへと変わってしまう。
転校した先の高校で、マリア様のような先輩、春科綾音に出会い、演劇部に誘われる詩也、
演じる演目は、なんと「ドラキュラ」で……!?

といったようなお話。
感想書くの遅くなってしまいましたが、これは良かったです。
人ならざるもの(吸血鬼)になってしまった詩也の心の葛藤や受容が丁寧に描かれていて、無理なく共感して読めました。
ヒロインの綾音さんも本当にいい人で、好感度高いですし。まあ、設定的に言うとちょっとあざとさを感じる設定なのですが、書き方がうまいので鼻につきません。
脇役もいい味を出しています。カレナ様と雫ちゃんが好き。雫はこれからどう物語に絡んでくるのだろう、などと考えてしまいます。
そうして最初の言葉の、両親というのは、雫と綾音どちらをさすのだろう、などと、考え出すと止まりません。
ドラキュラについて語り出す綾音さんに、遠子先輩の片鱗を見つつ、とにかく非常に好感度の高い一冊でした。
私が演劇好きなのもありますが、やっぱり演劇ものっていいな。

なにより野村さんのすごいところは、題材にした物語を。読んでみたいな、と読者に思わせるところです。しかもちゃんと人気もあるから、こういう本から古典に触れたいと思う人がたくさん出てきて欲しいなって思います。
しかし詩也君は天然のたらしですよね。きっと詩也の吸血鬼像の一つに、キスが上手い、というような刷り込みがあったのでしょうか……。

なにあはともあれ、続きも楽しみな一冊です。続きも追いかけます。おすすめ。

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白冥の獄2(下) 影との死闘(ジン・ヘイル)

白冥の獄2 下 - 影との死闘 (C・NOVELSファンタジア)白冥の獄2 下 - 影との死闘 (C・NOVELSファンタジア)
(2014/04/24)
ジン・ヘイル

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(2014年読書感想40冊目)


原題 Lord of the White hell Book Two
ジン・ヘイル 著 原島文世 訳 笹原亜美 イラスト
おすすめ度★★★★☆(いろいろ突っ込みたいことあるけど、気づけば最後までどっぷりでした!)


「なにがしたい?」
「機械学者になりたいです」「世界じゅうを旅してまわりたい。あなたの恋人になりたいです」(p95)

―ハビエルとキラーム。会話のみ抜粋ー


「白冥の獄」の2冊目の下巻。どっぷりハマったこのシリーズも、いよいよ最終巻です。
ハビエルの意外な決断を垣間見たり、意外な? 人物が黒幕だったり、題名通りなかなかの死闘を繰り広げたり。盛りだくさんの下巻でした。
主役カップルの凛々しい姿が表紙を飾っていますが、口絵のフェでレスがとにかく素敵でした。この口絵のために、真面目に購入を検討してる私がいるくらい……。

とにかく、いろいろ消化不良だったり、書き込みが足りない部分もあったりしましたが、ハビエルとキラームの2人は、なんというかお互い、心から求め合ってる真のカップルに出逢えたって印象が強くあって、こんな2人の本だったからこそ、ここまでのめり込んで、印象に残ってるのかなと思える一冊でした。そういう意味では、作者様のあとがきも、感動的でした。
ゲイ・ロマンスというよりBLだけど、気持ちのいい話を読んだなあという気持ちでいっぱいです。

後半になって、かなり気の毒な役を振られたエレザールの株がぐんぐん上がるという現象が私の中で起こったので、エレザール主役の続編も楽しみです。5年後といえば、もう皆立派な大人ですね。こちらもぜひ翻訳希望です。
作者様はこの路線で物語を書き続けるようなので、エレザールにもパートナーが見つかるのかしら。

この本はファンタジー小説としてもしっかり世界観が出来ていますが、基本ロマンスであり、青春小説だと思います。
そういう読み方をしたもの勝ちな話かなと思いました。
登場人物皆が少年から大人としての階段をのぼっていました。その成長が嬉しかったです。
偶然ではありましたが、素敵な本に出会えて嬉しい気持ちでいっぱい。ファンタジーとBLに抵抗がなければ、おすすめのシリーズです。
個人的には、今年指折りのシリーズになりました。


神々の午睡 金の歌、銀の月(あさのあつこ)

神々の午睡 金の歌、銀の月 (アニメディアブックス)神々の午睡 金の歌、銀の月 (アニメディアブックス)
(2013/10/29)
あさの あつこ

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(2014年読書感想39冊目)


ああのあつこ 著  CLAMP 表紙絵
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。前作までの雰囲気の方が好きだったかな。)

「うん、わかる」
リュイはうなずいた。
「神は万能じゃない。だから、おもしろいんだ」

―リュイの台詞ー

あさのあつこさんの神話風ファンタジー小説、「神々シリーズ」の3冊目。あるいは続編。今回は全編書下ろしの長編になります。
音楽が栄えた平和な国、エスタルイカ。しかし、そのエスタルイカから音楽が聞こえなくなって久しい。リュイ、グドミアノ、ピチュの3柱の神は、エスタルイカに音楽を取り戻すため、旅に出るが……、というお話です。
うーん、これは、前作までの神話神話した雰囲気の方が好きだったかな。この本も悪くないし、ところどころに突き刺さるセリフは、かなりありました。でもなんか、悪い意味であさのさんが得意な、キャラクター小説になっちゃったかなあという印象なんですよね。
面白いとは思いますが、人気キャラを集めてわいわいやってるだけな感じ。こういうのが好きな人もいるのでしょうが、私は前作までの雰囲気が好きでした。

でも、続編が出るなら読んでみたいと思います。それくらい、キャラクターは魅力的です。特にグドミアノ様が本当に素敵です。あさのさん、こういう美少年キャラ書くのうまいし、大好きなんだろうな。

あと、書下ろしなら、CLAMPのイラストをもっと見たかったな、って思ってしまいました。CLAMPのイラストといえば、グドミアノだけ耳が尖ってるのはなんでだろう? 同じ神でも、ピチュは耳が尖ってないのに……。不思議です。このあたりも理由があるのか、それともなんとなくデザインしちゃったのか、気になります。

いろいろ言ってますが、それでもあさのさんはうまい作家さんなので、物語を読んでる間は引き込まれるし、次も読みたいと思っちゃうんですよね。
すぐに読めるし、まだこのキャラクターたちを見たいし、なんだかんだいいつつ、続編希望なのです。

白冥の獄2(上) 霊域(シャジュディ)の秘密(ジン・ヘイル)

白冥の獄2 上 - 霊域の秘密 (C・NOVELSファンタジア)白冥の獄2 上 - 霊域の秘密 (C・NOVELSファンタジア)
(2014/04/24)
ジン・ヘイル

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(2014年読書感想38冊目)

原題 Lord of the White hell Book Two
ジン・ヘイル 著 原島文世 訳 笹原亜美 イラスト
おすすめ度★★★★☆(異世界ファンタジーらしい描写が素敵でした!)


「ああ」ハビエルはゆっくり息を吐き出してから、疲れた笑顔を向けてきた。「自分自身を失ってはいない。満足している」(p207)
―ハビエルの台詞ー



私の中で既に今年指折りのヒット作になりそうな、異世界学園物ファンタジー、「白冥の獄」の第2巻、上巻の感想です。
学院が長期休暇を迎え、ひとり故郷のハルディーム区に帰るキラーム。ある日ハビエルが、重大な決断とともにそんなキラームの故郷に現れて……?? って感じのお話でした。
もう、一巻の最後があんなふうに終わるものだから、どうなるかすごく心配だったのですが、意外とあっさり仲直り。そのあとはふたりの若さも手伝って、まあラブラブとしたものでした。
でも文章が詩的な感じなので、いやらしさは感じないです。

そんなことよりも、この巻では、ハルディーム区とカデレオン社会の文化の違いが鮮明に描かれていて、本当にこれは異世界ファンタジーとしてもよくできているなあと感じました。
のびのびとしたハルディーム区の社会っていいなあと思います。カデレオン人の社会も、それは魅力的なのですが。
物語の重大な鍵を握る、白冥の獄こと霊域(シャジュディ)。正直細部まで把握できたわけではないですが、この物語の世界にどっぷり使っていることは確かです。

びっくりしたのは、ハビエルがアダリ(本を読めばその意味がわかります)だと昔から自覚していたこと。そしてカリクストの日記が、実はすごくしょうもない内容だったことです。
でも、作者の言葉通り、第二部では一部では明らかにされなかった謎がどんどん明らかになっています。二人の関係とともに、謎が解き明かされていく様子も楽しめました。

わたしが興味を惹かれたのは、ラーフィやアリザデといった大人たちにも、何やら深いエピソードがあるらしいということ。特にこの一冊は、アリザデがいい味出していて、大変良かったです。
1巻目とはまた違う環境の中で展開されるこの2冊目。物語がどうなっていくのか、楽しみに読みたいと思います。
ボーイズラブではあるのですが、ファンタジーとしてもしっかりしてるのでおすすめです。
表紙はエレザール、ネストル、フェデレスの脇役3人ですね。フェデレスの憂いを帯びた表情が印象的です。

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