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2014-09

5人の王(恵庭)

5人の王 (Daria Series)5人の王 (Daria Series)
(2013/09/13)
恵庭

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(2014年読書感想50冊目)


恵庭 著 絵歩 イラスト
おすすめ度★★★★✩(面白かった! 読み始めたら一気読みです。)


「忘れるな、ヒソク。お前が他を殺してでも守りたいものがあるように、私には王として、この国を守る義務がある」(p80)
―青の王の台詞ー


マイミクさんからの借本です。いつか読みたいと思っていた小説なので、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
神の子孫である五人の王によって治められる国、シェプロン。
青の王宮に召し上げられる妹を守るために、妹に成り代わり王宮に向かった主人公のセージを待ち受ける、波乱万丈のBLストーリーです。

これは面白かった! 独特の世界観や、もとはWeb小説だったという点からくる若干の展開や文章の甘さ、雑然さを抜かせば、先が気になって仕方なく、一気に読んでしまいました。
表紙は青の王であるアジュール。格好いい!
アジュール×セージが話のメインですが、ほかの登場人物がそこに複雑に絡み合って、重厚なストーリーを展開しています。
個人的には赤の王であるギルが好きなので、セージはギルと幸せになって欲しかったな。しかし、そういうままならさが、この物語の魅力であります。ギルとか後半空気だったし。

作中で主人公のセージの立場がコロコロ変わり、また、場面や時代や夢現もコロコロ変わるので、若干読みにくさはあるのですが、読む引力と勢いのある作品です。このややこしさすら、好きな作品だなあと思わせます。
前半はシリアスな重めの話が続くのに対し、後半からは登場人物が仲良くしている描写もあり、でも基本は憎しみあっていて、その合間にきちんとBLもしているので、BL小説好きな方も、またそうではない方も読めるかなとおもいます。
しかし、年齢制限のかかるような描写は、結構痛々しいものが多いので注意です。
執着系といえばいいのかな、わかりにくい愛憎入り乱れるそんなBL小説です。

主人公のセージは、甘すぎるけど嫌いになりきれないし、アジュールは格好いいけど実は優しいお兄ちゃんっぽいし、登場人物も魅力的です。でもわたしはギルとウィロウが好きだな。癒される!

なかなかすっかり、この世界観にのめり込んでいます。
420ページとちょっと分厚いですが、文章自体は易しめなので、さくっと読めるはず。
続きも気になるので、読んでいこうと思います。
文句なく面白かった一冊です。

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吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(2) (野村美月)

吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(2) (ファミ通文庫)吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる(2) (ファミ通文庫)
(2014/08/30)
野村美月

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(2014年読書感想49冊目)

野村美月 著 竹岡美穂 イラスト
おすすめ度★★★★✩(4・5くらい。これぞ野村美月かな、って感じでした!)


「原田詩也、おまえは、わたしを愛することになる」(p304)
―雫の台詞ー


「“文学少女”」シリーズで有名な野村美月さんの新シリーズ。吸血鬼×演劇のもという、わたしの大好きなものが詰まった、私得なシリーズです。なので、続きを楽しみにしていました。
今回の演目は「マイフェアレディ」もとは「ピグマリオン」という文学だそうです。知らなかった。
いずれにせよ、文学と演劇は相性が良いですよね。そこに吸血鬼というスパイスが重なって、本当に面白い物語になっています。
前巻はなんていうか、きらきらした真っ白で純粋な青春ものって感じで、「あれ、野村さんってこんなお話書く人かな?? って思ったのですが、今回はいい感じに黒くて、これぞ野村さんって感じになっていると思います。
ヒロインの綾音さんもおっとりほんわかな聖女だけど、それだけじゃない黒さをのぞかせた巻末の短編がお気に入りです。こういうキャラクター、大好き!

というわけで、前以上に綾音さんの魅力の詰まった一冊になっています。もちろん、主役の詩也君も良かったですが。私が女性ヒロインに惹かれるなんて珍しい! でも女の子、可愛いのですよね。
そうして物語最後に雫から告げられた衝撃? のセリフ↑
やっぱりそうだよね、と思う反面、このお話はもしかして輪廻転生ものだろうかと思い始めています。だとしたらなおさら好み!
しかし、綾音も、その妹の理歌も、ひいては今回のヒロインの一人だった凪乃も詩也に惹かれていて、今がすごく幸せなだけに、これからの修羅場というか、真っ黒な泥沼が逆に透けて見えていて怖いです。これから、一体どうなってしまうのか、怖いけれど本当に楽しみです。
しかし野村さん、仕事のペース早いなあ。これからもスピードは落としてもクオリティは落とさず仕事して欲しいです。応援しています。
おすすめ。

空を駆けるジェーン(アーシュラ・K・ル=グウィン)

空を駆けるジェーン空を駆けるジェーン
(2001/09/20)
アーシュラ・K. ル=グウィン

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(2014年読書感想48冊目)

アーシュラ・K・ル=グウィン 著 村上春樹 訳 S.D.シンドラー イラスト
おすすめ度★★★★✩(今までのシリーズとまた違う趣! 奥が深いです)

「私は自由なんだ。みい、みい、みい。私は自由よ!」(p33)
―ジェーンの台詞ー

「ゲド戦記」のル=グウィンが書いたものを村上春樹さんが翻訳した、「空飛び」シリーズの第4弾。ハードカバー版を読みましたが、今までのより少しサイズが小さくなっています。やっぱり文庫で読むのがおすすめのシリーズかな。
「丘の上農場」で暮らしている翼の生えた空飛び5兄妹と、友達のアレキサンダー(翼なし)
末っ子のジェーンだけは、ここでの暮らしに今ひとつ足りないものを感じています。
そこでジェーンは、外に飛び出し、都会の方へ向かうのでしたが……。
というようなお話かな。

この本もまた、今までと違う毛色の話で、面白かったです!
なにより、毎回いっていますが、村上春樹さんの翻訳や注釈やあとがきがすごくいいのです。
どれくらいいいかというと、今まで村上春樹さんがそんなに好きではない私が、彼の著作を読んでみようかな、などと考えてしまうほど。

話の内容もすごくいいです。
今までの田舎から飛び出し、「いい手」にも「悪い手」にも出会うジェーン。都会の持つエネルギーや、人間の一種のエゴイズム等、様々なものを感じ取りました。
私たち人間は、やっぱり愛すべきにとって、「いい手」でありたいものですね。

読めば読むほど味わいも含蓄も問題提起もあるような、そんな素敵な本です。
もちろん、純粋に翼のあるたちの物語を楽しむ、そんなファンタジー小説的な読み方をしてもいいと思います。が好きな人は、素敵な動物小説として読めます。
読む人の考え方や立場で、幾重にも楽しさが味わえる、そんな絵本だと思います。

続きはもう出ないのでしょうか? 作者はもうお年ですが、ある時急にシリーズの新作が出たりするので、続きが読めたらいいなあなどと、思っています。
出会えたことに感謝したくなる、そんな素敵な本たちでした。
おすすめです。

ヴラディミール・トッド・クロニクルズ1 牙に秘めた思い(ヘザー・ブリューワー)

ヴラディミール・トッド・クロニクルズ (1) 牙に秘めた思いヴラディミール・トッド・クロニクルズ (1) 牙に秘めた思い
(2014/07/25)
ヘザー・ブリューワー

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(2014年読書感想47冊目)

ヘザー・ブリューワー 著 園生さち 訳 カズアキ イラスト
おすすめ度★★★★✩(ポップな雰囲気の、明るい面白さが魅力的です!)

「ねえ、ヘンリー?」
「ああ?」
「八歳の時、噛んでごめんね」(p181)

―ヴラッドとヘンリーの会話ー

ヴァンパイアものということと、タイトルが気に入ったので図書館で借りて読書しました。全米では100万部のベストセラーシリーズとのことです。
ヴラディミール・トッドは吸血鬼の父と人間の母の間に生まれた半吸血鬼の中学生。そんな両親は三年前に死んでしまった。あるとき、担任の先生の代わりに、オーティス・オーティス先生が現れた時から、ヴラッドの平和な日常は徐々に変化し始めて……、という話かな。

これはなかなかに面白かったです!
まず何より面白いなと思ったのは、半吸血鬼であるヴラッドを取り巻くその環境です。
後見人であるネリーおばさんも、親友であるヘンリーも、ヴラッドが吸血鬼であるということを、ごく自然に受け入れて生活しています。現代社会に生きる吸血鬼というと、自身の本性を隠して生きるというイメージが強いですが、もちろんヴラッドも自信の正体を隠していますが、一部にはオープンで、そのことが物語全体を非常に明るい雰囲気にしています。
そんなヴラッドはゴス野郎と呼ばれるいじめられっ子で、好きな女の子とはまともにお話もできない感じなのが、何とも言えずリアルで、やっぱり吸血鬼のイメージとは違いますね。そのあたりの雰囲気が気に入れば、面白いシリーズだと思います。

なによりも際立つのはオーティス先生でしょう。
最初登場したときはなんともおかしな感じでしたが、そこがまたよかったです。
最後までオーティスが敵か味方かわからなくてドキドキしました。
半吸血鬼のヴラッドの、恋に友情に成長に葛藤にと、王道だけど楽しい要素盛りだくさんの、素敵なYAロー・ファンタジー小説です。私は好きです。
2巻ではヴラッドたちは高校生に。楽しみですね。
刊行も順調のようで、嬉しいです。2巻まで借りてきたので、続きも読みたいです。
すぐ読める本なので、何か気楽に読みたい問にはいいかもしれません。おすすめ。


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