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2014-10

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おこぼれ姫と円卓の騎士 恋にまつわる四行詩(石田リンネ)

おこぼれ姫と円卓の騎士 恋にまつわる四行詩 (ビーズログ文庫)おこぼれ姫と円卓の騎士 恋にまつわる四行詩 (ビーズログ文庫)
(2014/09/13)
石田リンネ

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(2014年読書感想56冊目)

石田リンネ 著  起家一子 イラスト
おすすめ度★★★★✩(4・5くらい。シリーズ初の短編集! 本編より糖度高いです。)


レティは王となってーー……平和な国も、兄も、皆のための学校も、全てを手に入れるのだ。(p279)
ーレティの決意ー


石田リンネさんの大人気少女小説、「おこぼれ姫と円卓の騎士」の初の外伝にして短編集。
しかも、恋をテーマにした短編が4本収録されています。
ウィラードとアイリーチェの、偶然から始まった運命の恋を描いた「葡萄姫の恋愛未満」
アストリッドがレティの妹姫であるコルネリアのためにワルツに奮闘する「ボラリスと恋のワルツを」
ノーザルツ公と彼の4人の妻を描いた「恋をしている銀色の狼」
レティとデュークの出会い? を描いた「もしもわたくしの恋だったら」

表紙が綺麗ですがなかなかすごい構図です。愛人王となるレティのその一端を垣間見るようです。
私が好きなのは、短編と呼ぶよりむしろ長編というか中編な、「葡萄姫の恋愛未満」
ウィラードは一桁の少女しか愛せないという特殊嗜好の持ち主の伯爵令息ですが、そこを除けば(いや、そこも込みで)穏やかで優しくて紳士で、大好きなキャラです。アイリーチェもかなり好きなので、二人が主役のお話を堪能できて幸せでした。

石田さんは本当に成長して、うまい作家さんになりましたね。
キャラクターがすごく多くなってるにも関わらず、ちょっとの見せ場で、キャラクターを魅力的に表現することが、特にうまいと思います。そんなところが、このシリーズの好きなところです。
この外伝は、ソレス以外のキャラクターにはほぼ出番があったんじゃないかと思います。このシリーズはキャラクターが魅力的でどのキャラも甲乙つけがたいので、キャラクターをうまく捌く作者様の力量の上達っぷりが嬉しいです。これからも応援したいシリーズで、作家さんです。

それにしても今回、短編集の最後を締める上記に抜粋した文章が、この物語のひとつの方向性を提示しているようで、嬉しくなってしまいました。レティ、お兄さまたちもゲットするつもりなのですね。それは頼もしい!
どんどん世界が広がっていき、魅力的になっているこのシリーズ。
個人的に、今一番推している少女小説の一つです。おすすめ

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GOSICK ―ゴシック― (桜庭一樹)

GOSICK  ―ゴシック― (角川文庫)GOSICK ―ゴシック― (角川文庫)
(2009/09/25)
桜庭 一樹

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(2014年読書感想55冊目)

桜庭一樹 著  カズモトトモミ 表紙絵
おすすめ度★★★★✩(さらりとよめるけどなかなか怖い! 面白かったです。)


「わたしは囚われの姫なのだよ。どうだ、似合わないだろう?」 (p292)
ーヴィクトリカの台詞ー

桜庭一樹さんのライト・ミステリー。
実は桜庭一樹さんの著作を読むのは初めて。でも、少女を描くのがうまくて、多彩な作家さんだよなあという認識を持っていた作家さんでした。
そんな桜庭さんのこの著作、ちょっと? 前にアニメにもなりましたね(見てませんが)
こんな、なんというかある意味で萌えの詰まった作品もかける人なんだなあと、改めてしみじみしました。

非常にライトなタッチのミステリーなのですが、これがなかなかおどろおどろしくて怖くていいです!
ヴィクトリカと一弥くんのやりとりはコミカルで、非常に映像が浮かびやすい小説といった印象です。
複雑に絡み合った事件の背景など、興味深く読めました。
でも、この本は
事件部分はあくまでおまけ(っていう言い方もあれですが)で。メインとして描きたいのはヴィクトリカと一弥の交流であり成長なのかなという印象を抱きます。
最後に少しだけ判明したヴィクトリカの生い立ち。
まだまだ明かされない部分も含めて、この謎だけで、シリーズ読んでみたいなあと思わせるような、魅力的な物になっています。

わたしは、こっそりグレヴィール警部が好きなんですけどね。俗物いいじゃないですか。ヴィクトリカとの関係も美味しいです。あと、チョイ役で出てきたアブリル。普通に可愛いですね。
これ以降もお目見えしそうなメンバーは、なかなか魅力的です。
反面、ミステリー部分はあっさりかな。
怖いのですが、なんというか現実離れしすぎてる感じ……。
これ以降の展開も楽しみで、続きが読みたくなります。
桜庭一樹さんの著作は初めて読みましたが、十分に満足できるものでした。
少し物足りない部分もあるけど、面白かったです。
アニメは見てませんが、個人的には新装版の小説を推しておきます。この表紙が可愛いのですよね。


ロカノンの世界(アーシュラ=K・ル・グウィン)

ロカノンの世界 (ハヤカワ文庫SF)ロカノンの世界 (ハヤカワ文庫SF)
(1989/05/31)
アーシュラ・K・ル・グィン

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(2014年読書感想54冊目)

原題 Rocannon's World
アーシュラ=K・ル・グウィン 著  小尾芙佐 訳 萩尾望都 表紙絵
おすすめ度★★★★✩(ファンタジー小説のようなSF小説! 面白かったです)


「ときどきおもうんだが、つまりその……われわれがあまりよく知らない世界からやってくる連中にあうと……なんだか、伝説や悲劇的神話や、なんだかわけのわからない世界にさまよいこんだような気がするんだよ……」 (p40)

ーロカノンの台詞ー


ゲド戦記などで有名なル・グウィンの最初の長編SF小説。彼女のSF小説を読むのは初めてでしたが、なんとなく手に取ってしまいました。
プロローグである「セムリの首飾り」と、それに続く「ロカノンの世界」を収録しています。
非常にきちんとしたSF小説でありながら、上記に抜粋したロカノンのセリフのように、伝説や悲劇的神話といった雰囲気を感じさせ、なんというか未来の異世界で起こったファンタジーといった雰囲気のある一冊です。

私はより神話性の強い「セムリの首飾り」がお気に入りです。神話伝承的な切ない物語ですが、でもしっかりしたSF小説でもあって、その塩梅が、SF好きな人にも、ファンタジーが好きな人にも受けそうです。
ファンタジー好きさんが読むSF入門書として、また逆の書物として、お薦めできるかもしれません。
中身は、セムリの旅であり、ロカノンの旅といったところ。
ロカノンが、画面越しに出会っただけのセムリに抱く、憧れのような、淡い恋心のような、そんな感情が好きでした。
そのセムリの子孫がロカノンの右腕となり、旅に同行し、そうしてロカノンがたどり着いた世界とは……。

やっぱりル・グウィンの書く文章は好きだなあと思いました。どちらかというと硬質な文章ですが、何とも言えない美しさがあります。女性作家が紡ぎ出す物語の妙といったところでしょうか。
薄目の本ですし、読みやすくてあっさりと読めます。SF入門書に最適の一冊ではないかと思います。
おすすめ



ArcheAge もみの木と鷹1 女神の幼い娘(上)(ジョン・ミンヒ)

女神の幼い娘(上) ArcheAge もみの木と鷹1 (ゲームオン)女神の幼い娘(上) ArcheAge もみの木と鷹1 (ゲームオン)
(2013/06/14)
ジョン・ミンヒ

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(2014年読書感想53冊目)

ジョン・ミンヒ 著  田端かや 訳
おすすめ度★★★★✩(まだまだ序章ですが、重厚な世界感を感じさせる良作)

「あの、ジンですって?」
「ユージニーアが男の子なら、ジンだろう」 (位置No509)

ーティナとラバンの会話ー

日本でも人気のオンライン・ゲーム「テイルズウィーバー」の原作小説の作者ジョン・ミンヒが、別のオンライン・ゲーム、アーキエイジの原作小説を執筆したものが本書になります。
ゲームの2000年以上前の時代、神とは何かを追求した最初の遠征隊、そのリーダーだった放浪の王子、ジンの出生の物語です。電子書籍限定配信本。正直これが読みたくてキンドルを購入したといってもいいです。

紙の本の暑さで言えば84ページほどと薄い本電子書籍ですが、最初から緊迫した展開が続き数章読んだ頃には、すっかり魅入られてしまいました。王の息子を産んだことにより、王妃の憎しみをかったエレクティナと、王妃の末弟ラバンの逃亡の物語です。
正直、お話としては短くて、指輪物語とかで言えばホビット庄も出ていない感じ(そもそも、ジンは生まれたばかりの赤子ですし)ですが、作者の筆力で読ませてくれます。
また、巻末に最初の遠征隊、12人の紹介がなされていて、これがまた想像を膨らませる仕様になっていて、ワクワクします。

最初は、怯えるティナの様子に今ひとつ感情移入できませんでしたが、彼女も母親として、どんどん強くなっていくのが好感触でした。
そうして彼女を助ける事になるラバンの存在が魅力的です。
また、ファンタジー小説としても重厚な世界感を感じさせ、もっとこのシリーズを読みたいな、この世界観に浸りたいなという気にさせてくれます。
上下巻に分ける理由はいまいちわかりませんでしたが、上巻はとても気になるところで終わっています。

また、余談ですが作者のミンヒは日本のファンタジー小説作家、水野良氏に影響を受けているとのこと。一冊前の読書がロードス島戦記だっただけに、日韓を代表するファンタジー小説を読めたことを、貴重な体験だと感じました。

電子書籍が読める環境にあるファンタジー小説愛好家の方に、おすすめしたいシリーズです。

新装版 ロードス島戦記 灰色の魔女(水野良)

新装版 ロードス島戦記    灰色の魔女 (角川スニーカー文庫)新装版 ロードス島戦記 灰色の魔女 (角川スニーカー文庫)
(2013/10/31)
水野 良

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(2014年読書感想52冊目)

水野良 著  出淵裕 表紙絵
おすすめ度★★★★✩(面白かった! 色褪せない国内ファンタジーラノベの名作)

「ヴァリスに行って、何を見つけるつもり」
ディードリットは静かに尋ねた。
「何を? 何かな。きっと、今は見つからない何かをだよ(位置No908)

ーパーンとディードリットの会話ー


日本のファンタジー・ライトノベルの草分け的存在になったロードス島戦記の25周年を記念して出版された新装版。ロードスは大好きなアニメだし世界観だけれど、なぜか原作を読むのを敬遠していて、でも今カドカワ祭りで電子書籍が驚くくらい安かったので、これを機に電子書籍版を購入して読書しました。
馴染み深いキャラクターたちが繰り広げる冒険! これが、とっても面白かったです。やっぱり名作は、時を経ても色褪せないのですね。
「ロードスと呼ばれる島がある」この一文が、なんともロマンをそそるのです。
驚いたのは、思っていたよりずっと文章が硬派でしっかりしていたこと。そうして、思っていた以上にしっかりとした英雄叙事詩であり、RPGノベルだったことです。どちらも大好きな私は夢中で読んで、20時間も経たないうちに読みました。

もちろん、いろいろ思うところはあります。
ドワーフのギムとか、明らかに指輪のギムリを意識してるし、(でも最後はどちらかというとドラゴンランスのフリントだったし)
最後の方でちょっと出てきたアシュラムは暗黒騎士っていうより傭兵っぽい品格しかなかったり。
でも、何よりもこの世界観と、そこで必死に生きる人々が、自分はとても好きだったなああと、懐かしく読むことでいっぱいでした。
今のラノベ読者が読んでも、イマイチ面白さがわからないのかもしれないなあと思うのですが、先にも言いましたが名作は色あせません。
日本のファンタジー小説の黎明期を支えた一作品を、ぜひ多くの人に読んでいただきたいなと思います。
個人的には、ディードリット(私のエルフ好きの多分原点)も好きですが、スレインもなかなか。年を取って、変わる好み、変わらないもの、いろいろあるなあと思いました。そういう貴重な読書体験ができたのも、よかったです。
これを機に、ぜひ読んでみようと思います。面白いです。アニメもいいですし、やっぱり多くの人に読んで欲しい作品の一つです。

ストラヴァガンザ 仮面の都(下)(メアリ・ホフマン)

ストラヴァガンザ 仮面の都 下 (SUPER!YA)ストラヴァガンザ 仮面の都 下 (SUPER!YA)
(2010/06/29)
メアリ ホフマン

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(2014年読書感想51冊目)

メアリ・ホフマン 著 乾侑美子 訳 丹地陽子 表紙絵
おすすめ度★★★★✩(面白かった! 色褪せない良質なファンタジー小説。)

「そうね。なれたとは言えないけれど、それほど悪くもないわ。それに、そう遠くない先に、はずすつもり」(p249)
ーアリアンナの台詞ー

イギリスで大人気だったというタイムトラベル・YAファンタジーの下巻。
なんというかこれは本当に面白かったです! 講談社のYAレーベルってこんな感じで、良本を出すのかな?? ほかのラインナップも読んでみたいと思うくらいにはこのシリーズは面白かったです。
ここがこうなるのか、とか、そうなるのか、とか、とにかくいろいろな驚きがあって、楽しく読みすすめられました。
女性作者だけあって、女性が強いですし、恋愛描写が、あっさりしてるんだけどなんだか濃密な空気感。大人組の愛情がいいのです。
とにかく、この本を気になってる方がいたら、とにかく読んでって言いたいです。続編もきちんと翻訳されてるようで、いつか読んでみたいと思います。

物語は大団円。こういう終わり方は、嫌いじゃないです。
唯一物語通して一人だけ? 確実な死者が出ますが、それが一番の衝撃だったり。
でもとにかく、自分もヴェレッツァに住んでるかのような錯覚を引き起こす、躍動感あふれる描写は素晴らしいです。自分もストラヴァガンザできたら、ちょっといいだろうなって思ってしまうくらい(危険もたくさんありましたが)タイムトラベルって憧れたりします。
ルシアンは今まで辛かったんだろう、ルチアーノになれてすごく、苦しいこともあったけど、でも、第二の命、人生という贈り物を得られて、本当に良かったと思いました。
現実パートは、正直ちょっと辛かったので……。
そしてこの本自体ののいいところは、上下巻に分かれていて、とにかく読みやすかったことです! 今から読むなら、断然このソフトカバー版がおすすめです。
ハードカバー版はそれだけで、ちょっと人を遠巻きにさせてしまうようなところがあると思うのですが、この版は装丁もいい感じです。多くの人に読んでもらえたらいいなあって思います。
とにかく、思わぬ良書でした。おすすめのシリーズです


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