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2015-06

シュガーアップル・フェアリーテイル 銀砂糖師と黒の妖精(三川みり)




(2015年読書感想37冊目)

三川みり 著 あき イラスト 
おすすめ度★★★☆☆(悪くないのですが、あまり夢中になれなかったかな)


「やる気が出てきたの。シャルのおかげ。ありがとう。約束通り、この砂糖菓子はシャルのものだから。返すね」
(中略)
「まずそうだ」(位置No3021)

―アンとシャルの会話―


砂糖菓子と妖精がキーワード! 童話の様にほの甘いメルヒェン・ファンタジー少女小説!


ずっと気になっていた少女小説が、電子書籍で期間限定無料だったので、ドキドキしながら購入して読みました。イラストがあきさんというのもポイント高いです。あきさんのイラスト、好きです。
人間が妖精を使役する世界、ハイランド。ここでは、銀砂糖から作り出される砂糖菓子が、何よりも重要なものとして位置を占めてします。
その銀砂糖菓子を作る銀砂糖師になることを夢見る少女アン・ハルフォードが、銀砂糖菓子の品評会に出場するために、妖精、シャル・フェン・シャルを護衛に雇うことから物語は始まります。

妖精、砂糖菓子、イラストはあきさんと、読むのを楽しみにしていた一冊ですが、それほど夢中になれなかったかな、というのがこの本の正直な感想です。
陰謀の犯人も、途中で出てくるヒューの正体も、すぐに何となく察しがついてしまうのですよね。デヴュー作だからか、練り込みが甘い印象を受けました。

でも、シャルやミスリルといった妖精のキャラクターはとてもいいです。また、アンが植物の妖精の誕生を見届けるシーンは、本当に美しい。
ちょっと児童書チックな少女小説だけど、物語に散りばめられた題材も、アンとシャルの間で芽吹くであろうロマンスも、素直にドキドキしながら待てる、そんな、まさしくきらりと光る宝石のような小説でした。
ジョナスはあれだったけれど、個人的にキャシーは可愛いと思います。

こういう作家さんは冊数を重ねるごとに化ける人が多いので、気長に続きも読んでいきたいなって思います。もっと色々な妖精さんや、あるいはアンとシャル以外のロマンスなんかも見てみたいな。
続刊に期待しています。

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シンデレラ伯爵家の靴箱館 恋する乙女は雨を待つ (仲村つばき)




(2015年読書感想36冊目)

仲村つばき 著 あき イラスト 
おすすめ度★★★★☆(どこかで見た感じの小説ですが、私は好きです。)


「何せわたくしたちは、シンデレラの末裔なんですもの」(位置No1497)
―ルディアの言葉―


シンデレラの末裔と靴職人たちが織り成す、ほんわかでドキドキなメルヒェン・ファンタジーな少女小説!


少女小説というものにおいて、挿絵というのはとても重要だと思うのです。
大好きなイラストレーターのあきさんがイラストを手掛けているということで、凄く気になっていたこのシリーズ、電子書籍で期間限定無料版を配信していたので、思い切って読むことにしてみました。

おとぎ話で有名なあのシンデレラの子孫と靴職人の女の子が、魔法の靴を巡って事件に巻き込まれる、というのがおおざっぱすぎるあらすじでしょうか。
イラストがあきさんなせいもあって、なんというかすごく、「ヴィクロテ」の靴版、というイメージが付きまとい、頭から離れませんでした。
だけど、私はすごく好きです。少なくとも、続きが気になるのです。まんまと電子書籍無料配信の罠にはまりそうです。
主人公のエデルちゃんは、引っ込み思案だけど素直に応援できるキャラクターだし、アランさんもちょっと冷たくみえるけど、本当は優しい。セスさんや、特にお気に入りであるアランの妹のルディアちゃんなど、なかなかに魅力的なキャラクターがそろっていますし、文章も読みやすくてすんなりと心に入ってきました。

あくまでも、どこかで見た話というか、少女小説というよりむしろラノベみたいな感じとか、いろいろありますが、でも素直に物語の中に入っていける、物語としての続きも、少女小説的なラブ要素も、楽しみに思える、そんな好感触な少女小説です。
設定が凄くファンタジーなのですが、個人的にはそこが良いです。シンデレラの末裔の伯爵家が魔法の靴の狩人だという設定は、うまいなあと思うと同時に、たまらないロマンがあるように思います。少女小説としてじゃなく、物語として純粋に続きが気になります。
これから、もっとオリジナリティのある展開を期待しつつ、続きも読みたいと思う、そんな素敵な少女小説です。読めてよかったです。

フェアリー・レルム〈7〉星のマント(エミリー・ロッダ)




(2015年読書感想35冊目)

エミリー・ロッダ 著 岡田好恵 訳 
おすすめ度★★★★☆(とにかくハラハラドキドキの一冊です。)


「自分の書く世界を、信じること。それこそ、真の作家に、ひつようなことなのです。これからも、その気持ちを大切にしてくださいね(p169)
―コネリーさんの言葉―


レルムの大切な夜のためにジェシーが奔走! 果たしてジェシーは間に合うのか? ハラハラドキドキの一冊!


大好きなこの児童書シリーズも7冊目。
前作で、悪役のベラや嫌味なお隣さんのイレーナが居なくなってしまったので、これからどうやって物語が展開するのかとわくわくと不安が入り混じるような気持ちでしたが、このシリーズらしさを失わない展開、それどころか、シリーズ随一のドキドキ感を味わえる一冊だと思いました。ジェシーと一緒にはらはらしたりイライラしたりドキドキしたりして、面白かったです!

今回の妖精さんは星の妖精です。
真面目な、気難しい妖精で、なんだか新鮮でした。まるでSF小説に出てくる宇宙人みたいな印象を抱きました。そういえば、なんとなくイメージが湧きますでしょうか?
でも、星屑を織り上げたマントとか、本当にロマンティックで、ロッダさんの発想には毎回うっとりしてしまいます。
練り上げられたプロットも、児童書だからと侮ることなかれな綿密さです。
最後、登場人物と一緒に、精いっぱい星にお願い事をしてしまうなど、読んでいてばっちり感情移入してしまう所も、この物語を心から楽しんで、また物語が面白いという証拠なのでしょうね。
しかしレルムは、本当にきれいな物、美しいものにあふれていますね。そんなところに赴けるジェシーが本当にうらやましいです!

この物語も、あと3冊なんだなあと思うと寂しいけれど、きっとレルムのキラキラした美しい世界は、大人である私の心の中にもいつまでも残るものなのだろうなって思います。
しかしこのお話、ジェシカおばあちゃんも、児童文学作家のコネリーさんも、本当に素敵です。
おばあちゃんって、物語においてなんでこんなに魅力的な存在なんでしょうね。
続きを読むのが楽しみで、早く続きを読みたいです。


すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた( ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア)




(2015年読書感想34冊目)

ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア 著 浅倉久志 訳 
おすすめ度★★★★☆(海の魅力と恐怖を鮮やかに描いた、不思議な読み心地の短編集)


「(前略)それとも自然は、人間の手にかかっておとなしく死んでいったりしないかもしれない……ひょっとすると、死そのものが、恐ろしい生命をそなえて逆襲してくるかもしれない。(後略)」(p141)
―わたしの言葉―


海を題材にした、不思議で幻想的な連作短編集


図書館で目に留まって、本当に何となく手に取った一冊です。
作者のティプトリーさんは本当は女性(覆面作家)で、SF小説の名手なのですね。彼女の書いたSF小説は、私でも名前を知っているものばかりでした(中にはずっと読みたいと思ってるSFも!)

そんな彼女が、ファンタジー小説というあ、幻想小説を書いたのが今作です。
作者も、語り手もアメリカ人ですが、キンタナ・ローというメキシコの海を舞台にしています。
「リリオスの浜に流れついたもの」「水上スキーで永遠をめざした若者」「デッド・リーフの彼方」を収録しています。

語り手の「わたし」は同一人物なので、ゆるい連作短編集といったところでしょうか。
何となく手に取った一冊だけれども、読み始めると不思議な味があって、どんどん引き込まれていきました。海って本当に不思議です。何があってもおかしくないというか、何があっても許されてしまう場所というか。海が両性具有という考えには非常に親近感が湧くと同時に、納得してしまいます。

そんな私のお気に入りは「リリオスの浜に流れついたもの」ですね。
ドキドキして、少し怖いところさえあるんだけど、本当に面白いです。
幻想的な海と、それでいて海の怖さみたいな側面を余すことなく書いていて、自然に対する畏敬の念というものがこみあげてくる好篇です。
まさに世界幻想文学大賞の受賞作にふさわしい一冊でしょう。

この本を読んだら、作者のSF小説もまた読んでみたくなりました。ティプトリーさんのお話って、とにかく題名のセンスの良さが本当に素晴らしい、て思うのですよね。
海に出ることが多くなる夏の前、梅雨くらいの時期に、なんとなく読みたくなってしまう一冊で、今の時期に読めてよかったなって、想うそんな一冊でした。

辺境の惑星(アーシュラ・K・ル・グィン)




(2015年読書感想33冊目)

アーシュラ・K・ル・グィン 著 脇明子 訳 岡野玲子 表紙絵
おすすめ度★★★★★(冬なのに、なんだかキラキラとしている、素敵なSFの好篇)


「少なくともわれわれのあいだには恨みも憎しみもないはずです」(p141)
―アガトの言葉―


冬が迫る惑星で、様々な異なるものの相克を鮮やかに描くロマンスSF


ル・グィンの作品って好きです。
さらにいえば、ル・グィンのSFをよんで、SFがもっと好きになったし、興味を持つようになりました。知人に言わせれば、「高尚なSF」らしいル・グィンのSFですが、ロマンティックでなんだかキラキラしていて、甘くもほろ苦いこの頃のル・グィンの作品は、巡り合えてよかったと思えるような素敵なものです。

「ロカノンの世界」に続く長編第二段で、ロカノン~とゆるくゆるくつながっています。
5000日もの間冬が続く竜座の第三惑星で暮らすヒルフという種族と、異種族である(彼らからしてみれば)人間であるファーボーンという種族が同盟を組み、共通の敵に立ち向かう、みたいなお話ですが、あらすじを書くと仰々しいですが、実際はもっと静かで、非常にロマンティックな一冊です。
私はル・グィンの描く恋愛描写が好き! という多分少数派な人間ですが、この作品に出てくるヒルフの族長の娘ロルリーと、ファーボーンの頭の一人、アガト(二人はいとこにあたる)のロマンスは、彼女の作品の中でもかなり糖度が高く、愛によって、従順と献身をみせるようになったロルリーに心寄せてしまいます。
異種族間で起こる様々な価値観の違いなどの相克はもちろん、男女間の相克、世代間の相克、季節や自然と人間との相克、様々な物を描き、問題提起しているように思えます。

冬のお話なのですが、読後感は夏の様に爽やかなように思えます。
非常に静かでありながら、瑞々しいSF小説で、ますますル・グィンが好きになってしまいました。
主役の二人のほかに、ヒルフの族長ウォルトがいい味出していたのが善いですね。
年代の違いにおけるディスコミュニケーション、というかディスコミュニケーションというのは、SF小説の永遠のテーマかもしれないな、などと思いました。

岡野玲子さんの描く表紙のロルリーが素敵です。
ル・グィンの描くSFの世界に、まだまだしばらくの間は、おぼれてしまいそうです。

フェアリーレルム6 夢の森のユニコーン(エミリー・ロッダ)





(2015年読書感想32冊目)


エミリー・ロッダ 著 岡田好恵 訳 仁科幸子 イラスト
おすすめ度★★★★☆(暗黒が覆う内容に対し、ユニコーンが美しい一冊)


「わたしをーーわたしたちをわすれないで。夢の森のユニコーンたちを」(p171)
ユニコーンの言葉―


邪悪なベラが人間界に! ジェシーはユニコーンに助けをもとめるが!? ドキドキの第6巻


大好きなこのシリーズもこの本で6冊目。今回は題名からわかる通り、ユニコーンのお話です。
大好きなユニコーンが主役ということで、読む前から楽しみにしていた一冊でした。
実際に読んだらびっくりで、まるで最終巻のような内容でした。
女王のいとこである邪悪なベラが人間界に現れ、ジェシカを利用しようと追いつめる。今までの冒険もドキドキだったけれども、今回のお話は今までと違うドキドキがあり、最初から最後まで惹きつけられました。
また、仁科幸子さんの描く表紙のユニコーンが、何とも言えず高貴で美しい。
もうこの表紙だけで、この本は素敵な本だといえます。

内容は本当最終巻みたいなお話で、あと4冊続くという事実が、逆に不安になるくらいです。本当はこれが最終巻だったのが、人気が出て続きを書かざるを得なかったのではないだろうか、なんて勘ぐってしまいます。
ベラはいなくなり、意地悪なお隣さんのイレーナの一家もいなくなり、むしろ今後はどういう風で話すが続くんだろうとドキドキします。

しかし、ジェシカは本当にいい子ですね。ジェシカの人間の知恵、素直な情感、こういったものが妖精たちを救い、妖精たちに好かれるのだと思うと、こういった素質を私たちも忘れないでいたいな、と思わずにはいられません。ユニコーンにあった時に、邪悪な存在だと思われてしまうことは、とても悲しいことですからね。

ベラもいなくなり、イレーナもいなくなって、ジェシーの当面の恐怖はなくなったように思います。
一体この後、ジェシーをどういう冒険が待っているのか、楽しみにしつつ、最後まで読みたいと思います。

踊る光(トンケ・ドラフト)




(2015年読書感想31冊目)

トンケ・ドラフト 著 西村由美 訳 宮越暁子 イラスト
おすすめ度★★★★★(面白かった! おとぎ話の中に誘われ、心離さない一冊です)


「そうかもしれません。だが、この物語はこれでおしまいです。王子と姫ぎみは、末永く幸せに暮らすのです」(p262)
ー幽霊ナイフより―


王子、姫君、ドラゴン魔法使い吟遊詩人。ページをめくればおとぎ話にあなたを誘う。ひねくれたフェアリー・テールファンタジーの短編集!


図書館で、美しい表紙に惹かれ手に取りました。オランダの女流作家、トンケ・ドラフトさんによる短編集。「幽霊ナイフ」「二人の王」「十三番目の妖精」「夢にすぎない」「ドラゴンと鍵」「踊る光」の6編を収録しています。
ページをめくって目次を見た時、ドキドキが止まりませんでした。王に妖精、夢にドラゴン、そういった、大好きな単語が目に入ったからです。
実際に、王子や王や姫君や魔法使い吟遊詩人といった登場人物が多く登場し、おとぎ話的ではありますが、ファンタジー小説としても上質で、楽しめます。

一般的なおとぎ話とは少し様相が違うのですが、でもやっぱりおとぎ話なんだなあと安心して読むことができる一冊で、その塩梅が見事です。
私がファンタジー小説というかおとぎ話が好きなのは、トンケさんの描くこのような世界が好きだからだよなあと改めて思わされるような、そんな素敵な一冊です。

お気に入りは「幽霊ナイフ」でしょうか。
最初に収録されているこのお話を読んだ瞬間から、この本は私の心を離さないと直感しました。ナイフというものが物語の核を担うのも面白いと思ったし、出てくる登場人物やそのパーツが面白いと感じました。
でも、どのお話も本当によかったです。挿絵も素晴らしく、表紙が心に入ってきた人には、楽しめるファンタジー小説だと思います。

トンケさんの作品はなんとなく敬遠していたのですが。一気に心近くなったような感覚です。他の作品も読んでみたいと思えるような、素敵な一冊です。おすすめ。

おこぼれ姫と円卓の騎士 臣下の役目(石田リンネ)




(2015年読書感想30冊目)


石田リンネ 著 起家一子  イラスト
おすすめ度★★★★★(面白かった! ほろ苦さを残す幕引きが何とも言えず◎)


「必要なのは軍師としての俺だ。……こうやって、下種なことを考えてやれるおれが、貴女のこれからには必要だ……!」(p262)
―メルディの言葉―


華やかなミモザ祭りの裏で起こる事件。メルディがたどり着いた5年前の事件の真相とは…!? シリーズ11弾目!


大好きな少女小説であるこの、「おこぼれ姫と円卓の騎士」も、早いことでもう11冊目(番外編いれれば12冊)となるようです。最初はどうかなと思う部分もありましたが、今では本当に一皮も二皮もむけ、面白い少女小説になったと思います。凄く微糖だけど、でもそこがいい! その分の破壊力が凄いから! と思っています。

この巻で、前作から続く「軍師編」が一段落。正直もう一つの道にも大分ときめきましたが、メルディはそこに落ち着きますよね。なんだかメルディが出てきた前の巻から、キャラクター同士の会話や絡みも、深みとヴァリエーションが出てきて面白くなったように思います。レティにとって、メルディは欠かせない存在だなと思います。

存在が消えかけていると思っていたデュークも、最後に爆弾を投げてくれました。やっぱりこの2人の辛味がたまらないのです…! 少女小説としてもしっかりと萌えを補給できます。

今回はレティの騎士がまんべんなく活躍し、前半の混沌とした展開も含めて、楽しかったです。レティも人に頼ることを覚えて、なんだか読んでるこちらまでほっとしてしまいました。安定の面白さです。
でも今回は、ほろ苦さの残る余韻のある事件の幕引きとなり、個人的にはそれがとてもよかったと感じました。デュークとレティももちろん好きだけど、メルディとレティの組み合わせも好きです。相変わらず楽しい銀狼公と、今回渋い活躍が光っていたグイード殿下も素敵でした。

南へ外交にいった長男殿下が長く帰ってこないというのは、何かの伏線かなと思いながら、次巻はその長男と一緒に事件が動いていくとにおわせるあとがきもあり、とても楽しみです。キャラクターも魅力的だし、とても面白いと思います。大好きな少女小説のシリーズです。
レティの活躍がもっと見たいなと思ってしまう、お勧めのシリーズです。

フェアリー・レルム〈5〉魔法のかぎ(エミリー・ロッダ)




(2015年読書感想29冊目)

エミリー・ロッダ 著 岡田好恵 訳 仁科幸子 イラスト
おすすめ度★★★★☆(今回の妖精はピクシー。情景が美しく印象的な児童書です。)



小さくなったジェシーが、人間の世界で大冒険! ドキドキと、でも愛しい気持ちになれる一冊。



このシリーズ、凄く好きなので、いつも読みたいなあと思うのですが、読みだすと30分くらいで読み終わってしまうので、読むのがもったいなくてなかなか読めなくて、でも読まないと気になってしまうというシリーズの本です。

今回は、ジェシーの誕生日の日が舞台。
でもすごい雨で、落ち込むジェシーに、ジェシカおばあちゃんは、庭に行くように勧めて……、という所から始まるお話です。

今回のお話は、今までと違いメインの舞台は人間の世界です。もちろん、レルムにも赴くのですが、メインは人間界。今回の主役の妖精はピクシーで、独特の言い回しや陽気な性格が楽しくて、前半のジェシーの誕生日パーティの様子は、読んでいて羨ましくなるくらいでした。ジェシーの幸せな様子に、きっと読んでる私たちも幸せになって、大切なことに気づき、思い出させられること間違いなしです。

また、このシリーズは何気ない文章や情景描写が美しいなあといつも感心して読んでいるのですが、この本に出てくる虹の妖精たちとお話しするシーンは、その中でも最も美しい描写の一つと言っていいと思います。とにかく幻想的で、うっとりとして、これぞ女の子の憧れるファンタジーだなあって思います。
また、このシリーズはやっぱりジェシカおばあちゃんが魅力的。こんなおばあちゃんと二人だけの素敵な秘密を共有できたら、本当に素敵だろうなと思ってしまいます。
このシリーズもこの「魔法のかぎ」で折り返しを迎えますが、次辺りから物語が動き出すのかな? などと思う所もあり、楽しみです。

誕生日って、何気ない物って、本当に大切だなあと思わせてくれる一冊。大人が読んでも面白いと思う、大好きな本です。

次回は私も大好きなユニコーンが主役らしいということで、読むのが楽しみです。
子どもはもちろん、大人にもお勧めの児童書です。


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