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2015-09

「星のひとみ」/ サカリアス・トペリウス 著





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(2015年読書感想57冊目)

サカリアス・トペリウス 著 
万沢まき 訳
   
おすすめ度★★★★✩(とても綺麗で、敬虔な気持ちになれる短編童話集です!)


この本の概要

あ短編童話集。
北欧を舞台にした、冬と夏、それから植物や虫の物語が殆どを占める。

収録作品は以下のとおり。

よい子どもたちに
スイレン
サンポー・ラッペリルの話
アリとお医者さま
星のひとみ
白いアネモネ
赤いくつ
夏至の夜の話
ウンダ・マリーナの足あと
古い小屋
霜の巨人
雲の中のかじやさん


本のあらすじ

短編集につき割愛します。



この本の読みどころと感想


教訓的すぎない、人生の道しるべになるような、優しい眼差しの童話集


読んだ最初の感想は、なんて北欧らしい短編集なのだろう! でした。
キリスト教的な思想と、北欧神話的な物語がうまく絡み合った、敬虔な気持ちになれる美しい物語が多数収録されています。
冬の厳しさ、その後訪れる夏の日の輝きのような明るさを、とても上手に伝えてくれる、感傷的で美しい物語たちは、読んでいて何とも言えない気持ちになります。
トペリウスさんが、時々語りかけるような筆致で書かれている物語も多く、その眼差しの暖かく優しいことと言ったらありません。
基本的に敬虔なキリスト教的思想が背景にあり、日本の子供などには馴染みがないかもしれませんが、それでも、読んだあとに心に残って、星のように、人生をテラス小さな光となりそうな、そんな素敵な本です。
こどもたちが主役な物語が多く、子供には共感でき、でも大人が読んでも、気づかされるものがある。そんな本です。
お気に入りは表題作の「星のひとみ」
人生の時の真理を描くかのような、「古い小屋」がお気に入りです。


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『死神うどんカフェ1号店 二杯目』/石川宏千花 著




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(2015年読書感想56冊目)

石川宏千花 著 
庭 イラスト
   
おすすめ度★★★★✩(4・5くらい。一冊目より登場人物に愛着も出てきて面白く感じます!)


この本の概要

日本のYA、児童書作家、石川宏千花さんの著作、「死神うどんカフェ」シリーズの2作目。レーベルは講談社の「YA! ENTERTAINMENT」
うどんに惚れ込んだ死神と、その死神を慕うやっぱり死神の後輩たちが運営するうどん屋に通いつめるワケあり高校生、林田希子ちゃんの青春成長物語です。

本のあらすじ

高校1年生の夏休み、うどん屋に通う口実のために、毎日図書館で勉強していた希子は、同じ高校の先輩であるめぐしーこと目黒先輩に声をかけられ、半ば強引に行動を共にする日々が続くことに。
そんな中、希子の身に命の危機が降りかかるかもしれないと、うどんカフェの皆(=死神)に告げられて!?



この本の読みどころ


バランスの良い読み心地は健在。作者の筆力のUPも嬉しい第二巻


わたしは石川さんの著作が好きで、一通りのシリーズものを読んでいます。多分。
とても素敵な、また考えさせられる、素晴らしい話を書かれる方だなと思っていますが、ほとんど唯一、キャラクターの個性付が弱いと感じることがあって、そこがもったいないなと思っていました。
このうどんカフェシリーズも、一巻を読んだ時点では、やっぱりとてもキュートだけれど、やっぱりちょっと弱いキャラクターを感じていました。
でもこの二巻は、バッチリといっていい出来だと思います。
新しい登場人物、目黒先輩はとっても個性的で可愛いし、月太郎なんてもう悶えるレベル。死神さんたちも個性がたってきて、希子ちゃんも真面目かわいい。
そんなとっても可愛いキャラクターたちを読んでいる時間が楽しくて、あっという間に読み終わってしまいました。お話の重さのバランスの絶妙さも健在です。


感想

このお話は、とにかく目黒先輩がとってもキュート!
この年代特有の、希子ちゃんの真面目なものの考え方や、死神さんたちの見守る眼差しの優しさもとてもいいです。これは本当、YA世代の子達の読んで欲しい作品だな、と思いました。
それにしても、希子ちゃんに迫る命の危機に関しては、少し怖いな、と思ってしまいました。こういうことって、世界の見え方によっては、当たり前に存在するのかも知れないですね。その辺りも、YA世代の子たちの心の中に、残ればいいなあと思います。
あっさりと読めるし、でもいろいろ考えさせられる。学生の頃の自分を思い出す。そんな本です。
読んでいて、とてもほっとできる読後感も好きです。
それにしても月太郎可愛すぎます。月太郎の事情も、いつか明らかにされる日が来るのでしょうか。


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『秘密同盟アライアンス(上): パラディンの予言篇』/マーク・フロスト 著




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(2015年読書感想55冊目)

マーク・フロスト 著 
大谷真弓 訳
サマミヤアカザ イラスト
   
おすすめ度★★★★✩(魅了的な登場人物たちに日本人好みのストーリーで、とても面白かったです!)


この本の概要

アメリカの映画監督、脚本家、プロデューサーのマーク・フロストさんが小説を執筆したのが本作。ホラー系の映画を作られてる方なのでしょうか。たしかに怖い描写は恐怖心を煽られました。
秘密同盟アライアンスという突っ込みどころ満載な題名が付いていますが、原題シリーズ名は、翻訳すると、パラディンの予言シリーズで、第二巻のタイトルが、アライアンス(同盟)となる様です。
今年発売の完結編は、ローグ(悪党)のようですね。パラディンの逆??

本のあらすじ

両親の愛情をいっぱいに受けて育った育った少年、ウィルは、うっかりテストでとてもいい成績をとってしまったことから、両親は何かおかしくなって、変な男たちがあたりをうろつくようになった。ウィルは生き延びるため、「統合学習センター」に入学するのだが……。


この本の読みどころ


視覚に訴える文章、魅力的な登場人物たち


上にも書いたとおり、作者のフロストさんは映画畑出身の方で、小説はまだそんな書いていないはず。
そのためか、文章はあまりうまくない(翻訳のせいもあるかも知れないのですが……)ように感じるのですが、とにかくキャラクターが魅力的。
センターに入学し始め、ルームメイトたちが出るころには、すっかり物語の虜になってしまいました。
普通に見えて負けん気が強くスパイスの効いた切り返しをするウィル。
ショートケーキのような美少女、優しくていい子なブルック
いたずら好きで子供みたいなスポーツマン、ニック。
エジプトの女王のように神秘的なエリース。
妖精のように小柄で、丁寧に喋る社交的なアジェイ。
それぞれタイプの違う五人のキャラクターは、物語を読み進めるには十分な魅力となっています。


感想

キャラクターも良いのですが、この本のいいところは、おそらく100はあるのだろう父さんの決めたルールだと思います。作中に太字で出てきます。これがなかなかいい味出していて、読んでいて楽しかったです。特に「時間通りにいけないのなら、早くいけ」これは正しくな、と思ってしまいました。
しかし本当にキャラクターが魅力的で、どの子が一番好きとかないくらいどのメインキャラクターも可愛く思えてしまいます。
いろいろな思惑や勢力の存在を匂わせながら、何もわからない状態でウィルと同じように読者である私たちも物語に向かっていくのですが、下巻ではいろいろありそうで、読み進めるのが楽しみです。

それにしてもこの本、ファンタジー小説なのかな? と思ったら、SF文庫から出ていて驚きました。ファンタジックなSFとでも言うのかな?
しかし、最初ニックとデイヴがごちゃごちゃになっていたのは秘密です。デイヴの所属する場所の思惑も気になるな。

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『月のしかえし』/ジョーン・エイキン 著






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(2015年読書感想54冊目)

ジョーン・エイキン 文 
アラン・リー 挿絵
猪熊葉子 訳
   
おすすめ度★★★★★(美麗な挿絵に幻想的な文章。ファンタジー小説を読んだかのような充足感!)


この本の概要

イギリスの女流作家、ジョーン・エイキンさんの描いた月に纏わる物語に、指輪物語の挿絵画家として知られるアラン・リーは挿絵を描いた絵本です。
と言っても、文章びっちり系の絵本ですが、アラン・リーの挿絵が本当に美しく、それだけでも読む価値のある一冊だと思います。

本のあらすじ

七番目の息子の七番目の息子、セッピ―が本当になりたいのは、バイオリン弾きだ。
バイオリンがうまくなりたいセッピ―は、ある助言に従って行動したが、その行動が真白い月の怒りを買ってしまって……。


この本の読みどころ


エイキンの奔放な想像から生まれる物語を、美しい挿絵で表現。まるでファンタジー小説にような物語。


昔から、月というのは日本人だけでなく海外の人の想像力も刺激してきました。
月の黒い模様は、海外では月男だと考えられていますが、この本ではなんと、セッピ―が月に靴を投げつけた結果できた後だというのです。
この自由奔放な想像力の文章を、繊細で美しい挿絵に仕上げているアラン・リーの手腕も素晴らしく、二人の才能が溶け合った素敵な一冊となっています。
イギリスの様々な伝承をうまく取り入れた作品でもあり、ちょっと不気味な感じのする雰囲気も、幻想的な絵本をより奥深い味わいに仕上げています。


感想

月のしかえし、という題名もずるいならば、アラン・リーの挿絵がついているというのもずるい、絵本好きなら読まずにはいられない絵本です。とにかくアラン・リーの挿絵が美麗です!
文字びっちり系の絵本ですが、読むのには分量的にちょうどいい絵本ではないかと思います。ちょうどいい分量なのに、まるで素敵なファンタジー小説を読んだかのような満足感があって、読んでよかったと萌える絵本でした。
月という想像を掻き立てられる女性に、私たちも何か悪いことをしていないかふと自分を顧みてしまいます。
月に好まれる人間になりたいですね。この本の、月のしかえしは本当に怖い物なので……。

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『フェアリー・レルム〈9〉空色の花』/エミリー・ロッダ 著




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(2015年読書感想53冊目)

エミリー・ロッダ 著 
岡田好恵 訳
仁科幸子 挿絵
   
おすすめ度★★★☆☆(3・5くらい。 魔法の力に満ちた素敵な一冊です!)


この本の概要

オーストラリアの女流作家、エミリー・ロッダさんの著作。
妖精」をテーマにした小さな女の子向けのシリーズ、「フェアリー・レルム」シリーズの9冊目の本です。
今回の妖精は、ペスキーという妖精です。

本のあらすじ

災いをもたらすという妖精、ペスキーの群れが妖精の王国に現れ大パニック!
ペスキーを追い払うという魔法の薬をつくるため、奮闘するジェシーたち。
しかし材料には「空色の花」が必要で??
人間界も妖精界も。大パニックの第9巻!

この本の読みどころ


オールスター! 登場人物たちのやりとを楽しむ一冊。

このフェアリー・レルムシリーズといえば、子供向きの本ながら、読んでいてハラハラドキドキさせられる、そんな本でした。
でも、この巻にはそのドキドキ感があまり見受けられなくて……、挿絵も少ないな、なんて思ってしまいました。
でも、この本はシリーズオールスター、おじいちゃんの絵の展覧会から始まって、おばあちゃん、お母さん、パトリス、メイベル、ジフ、ヘレナ女王、学校の皆やお隣さん。
とにかく沢山の登場人物が出てきて、物語を華やげます。
登場人物たちそれぞれの魅力を、堪能してほしい! そんな一冊です。


感想

妖精好きを自認している私でも、ペスキーって初めて聞きました、そんな妖精もいるのですね。
ハラハラドキドキはしないけど、ハチャメチャな感じを楽しむ一冊かなと思いました。
このシリーズは妖精の知恵と人間の知恵がいたるところで出てきますが、今回は妖精の魔法と人間の知恵がいい感じに溶け合って、事件は解決。
こんな風に、妖精と人間が共存していければいいなあと、私などは思ってしまいます。
このシリーズもと1冊ですね。どんな風に終わるのかすら、読まなくても予測できてしまうような、そんなシリーズではありますが、最後の一冊も、楽しく、子供の気持ちにかえって読みたいと思います。

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