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2015-11

『ユニコーンの乙女 決戦のとき』/牧野礼 著




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(2015年読書感想69冊目)

牧野礼 著 
sime イラスト

   
おすすめ度★★★★☆(児童書だけれども大好きなシリーズでした。読めて良かった!)


この本の概要
日本の児童書作家、牧野礼さんの著作、「ユニコーンの乙女」シリーズの三作目にして最終巻。
レーベルは講談社青い鳥文庫。
児童書ですが、大人の読書にも耐えうる、ドキドキワクワクのファンタジー小説です!

本のあらすじ

旅を続ける月影の家のユニコーンの乙女ラーラと、ユニコーンのルッカ、テミス賢王国の女王ロトと王家のグリフィンであるネロ、王国の秘密を託されている宮廷建築士のダリオスの息子エーリオの五人は、私欲で王国を自分の物にしようとしている大臣、ブーエの罠と知りつつ、王都に戻ることに!
仲間たちの絆も深まる最終巻!



この本の読みどころと感想


児童書と侮るなかれ。美しい世界観、ドキドキの展開。ファンタジー小説の全てがここに

私はユニコーンが好きなので、このシリーズも、店頭で題名に惹かれて購入してであったものです。最初は。「青い鳥文庫なんて、十数年ぶりだし、大丈夫かな……」とおもった読書でしたが、読んでいくうちに、すっかりこの世界観に惹かれて最終巻まで読んでしまいました。
とにかく、丁寧に紡がれている物語という印象で、ファンタジーが好きな子がさらに好きになるための一冊だったり、ファンタジーに興味のない子でも、ファンタジーが好きになれる一冊だったり、そういった良書だと感じました。
ユニコーン、グリフィン、夢告げ鳥、出てくる生き物の全てが美しく、ハッとさせられる感動を秘めていました。
内容も最終巻にふさわしい内容で、旅の一行の絆も深まり、ああ、ファンタジー小説ってこれでこそだよな、と思わせてくれる内容でよかったです。
とにかく、出るわけないと思った続編が出て、こうして綺麗に無事完結してくれたことが嬉しい。ラーラやルッカたとと出会えたことがうれしいです。
こういった純粋な嬉しいをたくさんくれたこの本には、改めて読書の大切さを教わった気持ちです。
悪役にも、ただ悪役ではない背景があるのも良かったな。



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『かなしき女王―ケルト幻想作品集』/フィオナ・マクラオド 著




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(2015年読書感想68冊目)

フィオナ・マクラオド 著
松村みね子 訳 
東逸子 表紙絵

   
おすすめ度★★★★★(素晴らしいの一言。美しく残酷なケルトの哀しみ)


この本の概要
アイルランドの小説家、フィオナ。マクラオドのケルトの神話伝説を題材にした短編集。
フィオナ・マクラオドは執筆名で、実際は作者は男性である。
キリスト教を題材にしたもの、ケルト神話を題材にしたものなど、収録されている話の幅は広い。

本のあらすじ

短編集のため割愛
収録作品は以下のとおり

海豹
女王スカァアの笑ひ
最後の晩餐
髪あかきダフウト
魚と蠅の祝日
漁師

約束

浅瀬に洗う女
剣のうた
かなしき女王



この本の読みどころと感想


ケルトらしい残酷で透明な哀しみを堪能できる珠玉の短編集


私はケルトが好きです。
あの、琴と詩と戦を愛し、黄昏のような悲しみに沈みゆく永遠の場所が。
この短編集には、そういった私のケルトを愛する理由が、惜しみなく、美しく、そうして残酷に悲しく、凝縮されています。個人的には傑作。
旧字旧仮名遣いの表記ですが、むしろそこがいい。
ケルトの女は美しく残酷で、ケルトの男は猛々しくて脆い。
ケルトという民族は本当に素晴らしく、永遠のロマンです。
この短編集を読めて良かった。読んでいる時間は、至福でした。
ケルトというものへの限りない愛情と哀切、承継といったようなもの。
この本には、そういった全てのものが詰まっています。
ケルト好き必読の書に違いありません。
言葉は不要です。何も聞かずに、ただ読みましょう。
個人的には、「髪あかきダフウト」「精」「琴」がお気に入りでした。


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『バチカン奇跡調査官 サタンの裁き』/藤木稟 著

著者 : 藤木稟
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2011-01-25



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(2015年読書感想67冊目)

藤木稟 著 
THORES柴本 表紙絵

   
おすすめ度★★★★✩(ロベルトの過去が明らかになり、キャラクターがますます好きになる一冊。)


この本の概要
日本のミステリ・ホラー作家、藤木稟さんの大人気シリーズ、「バチカン奇跡調査官」の第二巻目。表紙はロベルトですね。格好いいです。
今回は腐らない死体、預言詩、黒魔術など胸ときめく題材が多く登場し、相変わらず素敵なホラーミステリになっています。

本のあらすじ

バチカン市国でキリストの奇跡の真贋を見定める部署、「聖徒の座」に所属している平賀とロベルトの神父コンビに、新しい奇跡調査の依頼が。
未開の国に趣いた平賀たちを出迎えたのは腐らない預言者の死体。しかも、その予言するところによれば、ロベルトは不信心ゆえに死ぬというのだ…。



この本の読みどころと感想


明らかになるロベルトの過去、魅力的な悪役の登場


一冊目の「黒の学院」を読んで、短編に比べて長編は結構とんでもだな、とおもったこのシリーズ。
でもキンドルでまとめて購入してあるし、続きも読もうと思って紐解きましたが、この本はなかなか面白かったです。
なんというか謎解きは相変わらずとんでもというかむしろファンタジー、みたいな勢いの超解決なのですが、とにかくキャラクターが魅力的。しかも一巻目ではあまり出番のなかったロベルトに焦点が当たってるとのことで、楽しく読めました。これを読んでしまうと、私は平賀よりロベルトの方が好きですね。
また、今回新しく登場したジュリア司祭も魅力的です。
正直短編を先に読んでいたので、ジュリアがすごく悪い人なのは知っていました。
でもこの清々しいまでの高貴な悪っぷりはむしろ好きです。
次回以降も登場しそうとのことで、再登場が楽しみです。
しかしロベルトは、おもった以上にヘビィな過去を持っていて……、その彼にとって、信仰が救いになっているのなら、それは素晴らしいことだなって思います。
今回は、信仰云々よりも黒魔術とかサタニズムが主な主題でしたが、そういうのが好きなので楽しく読めました。
なによりキャラが素敵なのがいいです。
三巻まで積んであるので、次も読んでみようと思います。面白かったです。


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『神々と戦士たちⅠ青銅の短剣』/ミシェル・ペイヴァー 著







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(2015年読書感想66冊目)

ミシェル・ペイヴァー 著 
中谷友紀子 訳

   
おすすめ度★★★☆✩(3・5くらい。古代の人々の様子が生き生きと描かれるギリシアの歴史ファンタジー)


この本の概要
日本では、「クロニクル 太古の闇」シリーズがヒットしたミシェル・ペイヴァーの新作。「クロニクル」は石器時代にオオカミを相棒にした主人公の少年の物語でしたが、こちらは青銅器時代のギリシャで、相棒はいるかとなっています。


本のあらすじ

現代から1500年前の青銅器時代のギリシャ。
よそ者として蔑まれたヤギ飼いの少年ヒュラスは、黒づくめのカラス族に、ある日理由も分からずに襲われ、妹と離れ離れになってしまう。
逃げ込んだ先の洞窟で、死にかけたひとりの男から青銅の短剣を渡されたことによって、ヒュラスの運命が大きく動き出していく!



この本の読みどころと感想


厳しいストーリー展開、活き活きとした登場人物たち。


「クロニクル 太古の闇」シリーズは一冊だけ読書済み。そのときはあまり面白さが理解できなかったのですが、今回のこちらの本は、素敵な装丁と舞台のギリシャに惹かれて読み始めました。
クロニクルは何がダメだった勝手、とにかくその厳しいストーリー展開がダメだったのですが、こちらの神々と戦士たちも、最初から緊迫した苦しいストーリーで、息つく間もなく、最初は読んでいて辛かったです。
でも中頃、ヒュラスとピラが出会うあたりから面白くなってきて、一気に読みすすめました。その頃には、妥協を許さないストーリー展開が逆に面白く、睡眠時間を削って読書しました。
太古に暮らしていた人々の暮らしが活き活きと描かれていて、瞼の裏に鮮やかに想像できるような、そんな素敵なファンタジー小説でした。
あと、なによりイルカかわいいです。こんなイルカの相棒欲しいです。
とにかく最後まで厳しいストーリーだったように思いましたが、このあとヒュラスやピラやテラモンが、どのように絡み合い、どうなって行くかが楽しみです。
二巻も読むかもしれません。

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『白いオオカミ―ベヒシュタイン童話集』/ ルードヴィヒ・ベヒシュタイン 作




(2015年読書感想65冊目)

ルードヴィヒ・ベヒシュタイン 作 
上田真而子 訳

   
おすすめ度★★★★✩(4・5くらい。かなり好きな雰囲気の童話集です!)


この本の概要
ドイツのグリム兄弟と同時期に活躍した昔話収集家、ベヒシュタインの童話集。彼の代表作から10篇を日本に初めて紹介した一冊です。
レーベルは岩波少年文庫。
個人的に、グリムのものよりもこちらのほうがかなり好みです。
甘く、ロマンティックで、幸せな気持ちになれるものが多いです。

本のあらすじ

短編集につきあらすじは割愛。
収録作品は以下のとおり。

白いオオカミ
もてなしのいい子牛のあたま
ねがい小枝をもった灰かぶり
魔法をならいたかった男の子
おふろにはいった王さま
ウサギ番と王女
魔法つかいのたたかい
ウサギとキツネ
七枚の皮
明月

この本の読みどころと感想


当時はグリムより愛好されたという、ベヒシュタインの素敵な童話が堪能できる至福の一冊。


図書館で何となく手に取って読み始めた童話集です。
有名な童話収集家のグリム兄弟と同時期に活躍した昔物語収集家のようですが、恥ずかしながら全く存じませんでした。
でも、読んでみて、なんて素敵な童話たちなんだろうと思いました。
美しく、ロマンティックで、まるで魔法にかけられたかのようにうっとりしてしまう甘い童話集は、まさにおとぎ話や童話の定番といった風で、読んでる間は至福の時間でした。
また、グリムと似たような題材も多く、比較も楽しいです。
個人的には、グリムよりも断然好きな童話を読めた、という印象が残りました。
お気に入りは、「白いオオカミ」「願い小枝をもった灰かぶり」「魔法を習いたかった男の子」「ウサギ番と王女」です。
なんというか、ベヒシュタインの童話に出てくる女性は美しいです。
そんなところがお気に入りです。
読んだことのない方は、ぜひ読んでみてほしいような、そんなおすすめの隠れた名著だと思います。

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『バチカン奇跡調査官 黒の学院』/藤木稟 著

著者 : 藤木稟
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日 : 2010-12-25



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(2015年読書感想64冊目)

藤木稟 著 
THORES柴本 表紙絵

   
おすすめ度★★★★✩(キャラは素敵。好きだけどお話としてはつめが甘いかな)


この本の概要
日本の作家、藤木稟さんの人気シリーズ、「バチカン奇跡調査官」の一冊目。レーベルは角川ホラー文庫。ホラー文庫ですが怖さは控えめかも。
柴本さんの描く表紙の平賀が素敵です。

本のあらすじ

バチカン内に持ち込まれたキリストの奇跡の真贋を見定める奇跡調査所、「聖徒の座」に持ち込まれたとある学院に纏わる聖痕現象と処女受胎の謎。
平賀とロベルトの神父ふたりは、その奇跡を調査するために、曰く有りげなカトリックの伝統校、聖ロザリオ校に調査に向かう。そこにはとんでもない秘密があって…!?



この本の読みどころと感想


キリスト教の造詣の深さと、科学調査の細やかなマリアージュが面白い、雰囲気バッチリの一冊。


このシリーズは短編集、「天使と悪魔のゲーム」を読書済み。
その頃からキリスト教に対する深い造詣に惹かれていて、やっと本編を読書しました。
読んだのはキンドルの電子書籍版です。
読んでみて思ったのは、短編向きの作家様かな……と思いました。
500ページ近い分量があるホラーミステリの割には、最後の展開が駆け足で、また出てきた罪のない登場人物(マリオやセバスチャン)の今後が全く触れられていないのも残念でした。
でも、平賀とロベルトのキャラはとても良くて、ちょっオカルト的な内容もなかなかのツボをついていて、読んでいて興味深く、面白かったです。
キリスト教の奇跡を科学的に解明する様子も、こういう解釈もあるのか、と読んでいて興味深かったです。
ただ、ミステリとしてはちょっとお粗末かな、と思いました。
キャラクターで読むか、キリスト教的な思想に興味がある人にとってhが楽しいと思います。とにかくキャラがいい。短編集を読んでいたのもあって、キャラクターの背景を知った上で読めたのも嬉しかったです。

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