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2017-08

深海カフェ 海底二万哩 3/蒼月海里 著


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(2017年読書感想25冊目)

蒼月さんの本は、疲れた時についつい手に取ってしまいます。私にとって癒しの空間に行くような様子なのかもしれません。蒼月さんの本で最初に出会ったのがこの深海カフェだから、やはり特別な思い入れがあります。前の2巻がとても印象的だったので、続きが出てくれたことがとてもうれしかったです。
今回のテーマは、「行動することの勇気」かなと思いました。
このシリーズのとても印象的なキャラクター、セバスチャンの秘密も明らかになります。なるほど、こんなことが、と感じてしまいました。
確かにそれをできてしまう深海の力は考えれば怖くて、それを想像してわかったうえでそれでも深海と一緒にいたいと思う倫太郎の決断は勇気以外の何物でもないと感じました。軽いだけではなく、その中にも考えさせられるところがあったりして、そういう所がお気に入りです。
私は前の巻から登場するシータが好きなのだけれど、シータが今回は深海にデレてくれます。少しだけですが。
和解するの早いな、とも思いましたが、もともとの感情を考えるとこれくらい早くていいのかも。
みんな仲良しで、今が良くて、ずっとこれからも仲良しでいてくれたらと思えて、正直この巻で終わってもいいくらいだったんだけれど、皆の活躍があともう少しみたいので続きがあると嬉しいです。
それと、定番の倫太郎の女顔ネタですが、これ読んでると倫太郎がどれだけの美少女顔なのかがとても気になります。
何となくこのシリーズは、深海が海、大空兄ちゃんが空、そうして彼らを繋ぐ倫太郎は陸なのかな、と感じました。
深海カフェのメニューは見た目が面白そうだから食べてみたいです。水族館の歴史なども興味深く読めました。私にとって、深海という未知の世界のお話だったけれど、今はこの本のおかげで、少しだけ近く感じられて、水族館と科もまた行ってみたいなと思える本で、そういう意味では、大切なシリーズなのだろうなあと思います。


この本の概要


著者 蒼月海里
本(作者)の国籍 日本
訳者 
イラスト 六七質
出版社  KADOKAWA
レーベル  角川文庫
ジャンル キャラクター文芸
ページ数 208P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? シリーズ3冊目
なぜこの本を読んだか。このシリーズが好きだから。
本の入手方法 書店にて購入(著者サイン本)

   

収録作品

受賞・ノミネート情報など

不明

内容

“心の海”に宝物を落としてしまった人は、このカフェの入口が見えるんだ

サンシャイン水族館のミズクラゲの回廊のそばにある扉を開くと、そこは“深海カフェ 海底二万哩”という不思議な空間。そっと入り込んだ僕、来栖倫太郎をいつものように深海(ふかみ)とその執事でメンダコのセバスチャンが歓迎してくれる。今日の客は、八景島シーパラダイスに繋がった入り口からやってきたと思われる女性、真帆。誰にでも意見を合わせ、自分では何も決められない彼女はなぜそうなってしまったのか、それを探りに深海たちは真帆と一緒に彼女の“心の海”に潜ってみる。(「クダクラゲシュークリームサワー」)。他に、誰かの宝物を呑み込んでしまったようだ、というデメニギスの相談を受ける(「デメニギスゼリーケーキ」)。うっかりセバスチャン共々、カフェ店内から“心の海”に落っこちてしまった倫太郎が出会ったのは?(「シーフードサンドイッチ」)。日本最古の水族館を調べて、葛西臨海水族園で出会ったのは、「幽落町」にでてくるアノ人だった!(ブレイクタイム アクアミュージアムヒストリー)

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ピアリス/萩尾望都 著



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(2017年読書感想24冊目)

総てを読んだわけではないけれど、萩尾望都は天才だ、と思っている。確たるジャンルを確立しているからだ。特にSFものを書かせたら一級品と思っていた。
そんな萩尾望都の、過去のSF小説が初刊行されたそうだ。ずるい。こんなの飛びつくしかなかった。
物語は双子少年と少女、ユーロとピアリスが幼いころに生き別れになり、それぞれ別の環境で育っていくことで進んでいく。ユーロはシモン修道会で、ピアリスは「9×7」と呼ばれる島で、お互いの事を折に触れて思いながら、懸命に生きていく。
時代は戦時であり、2人も難民だ。それでも、2人は二人なりにたくましく生きていく。
沢山の人があっけなく死ぬ。理不尽な暴力に支配されてしまうこともある。
それでも、未完でありながら、本書に収録されている最後の一行、「憎しみが愛に変わりますように」という一文にはハッと気づかされるものがあり、この時代背景だから何よりも貴く、美しく聞こえる。
本書自体は1994年ころに書かれたものだが、今の時代に読めてよかったと思えるものがある。元来、こういう読後感を残すものがSFであると思うし、そういう意味で、この本は萩尾望都のSF小説だ。
本書に収録されている物語はきっと序盤だったのであろうと思う。もう続きは書かれることもないのかもしれない。
それでも、私の中でこの物語は特別な感慨をもって心に残るだろう。
萩尾望都のことは魂の詩人だと思っているのだけれど、それに反してこの本はそこまで詩的な表現はでてこない。
それでも、この本は双子の魂が紡ぐ詩物語なのだと思える輝きがある。
双子の未来が少しでも良いものであれと願う。そんな未来を想像してしまう。
未完の本書だが、未完という形が、読者に想像の余地を残させ、この本をこの本タラ占めているのかもしれない。
この本をきっかけに、ますます萩尾望都の世界が好きになりそうだと、そんなことを確信した。

この本の概要


著者 萩尾望都
本(作者)の国籍 日本
訳者 
イラスト 萩尾望都
出版社  河出書房新社
レーベル  
ジャンル SF
ページ数 237P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? 単巻(ただし未完)
なぜこの本を読んだか。萩尾望都が好きだから。
本の入手方法 書店にて購入

   

収録作品

受賞・ノミネート情報など

不明

内容


雑誌「The Sneaker Special」(角川書店/※1995年廃刊)
1994年春号・夏号・秋号・冬号に発表。全4回連載。

I ユーロ シモン修道院
II ピアリス 「9×7」
III ユーロ カルカーシュの予言者
IV ピアリス 青いリンゴの木

過去が見えるピアリス。未来が見えるユーロ。
幼い頃生き別れになった双子の数奇な運命の物語。

――願いに力があるのなら、あたしは一番にこのことを願おう。
いつか、ユーロに会えますように。
より

――ピアリスがぼくのような目にあってませんように。
決して決して、ぼくのような目にあってませんように。
より

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