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2017-11

白き狼の宿命 エルリック・サーガ3/マイケル・ムアコック 著



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(2017年読書感想36冊目)


久しぶりにエルリックに会いたくなって、またこの本のページをめくった。
定期的に襲ってくる、この治しがたい熱病の様な感覚は何だろう、と思う。
この本では、エルリックの人物評をするシーンがある。この人物評を読んで、なんとなくエルリックに会いたくなる病の理由を察した。
エルリックは私とよく似ているのかもしれないと思った。「世事に無関心、しかして執念深し」
この本はもう30年以上も前に出版されている。しかし、エルリックの感性や悩みは、限りなく現代人のそれに通じている。だから私はエルリックが好きなのだと思う。
この本には4つの短編が収録されている。そこで今も鮮やかに感じるのは、エルリックの世界の女性たちの、なんと魅力的で美しいのだろうか、という事である。
サイモリル、マイシェラ、シャーリラ、イシャーナ、エルリックが愛し、また愛される女性の魅力的なことといったらない。病弱なのに、沢山の女性と良い仲になるエルリックも、やはり英雄という事か。
この本の、井辻朱美さんの翻訳が好ましい。エルリックの世界にこれほど似合うj翻訳もないと思った。天野さんのイラストも素晴らしい。読んでいて震えてしまうほどだ。
この巻は短い四本の短編からなるが、どの本にも退廃と破滅の中の美の様なものが感じられて、唯一の世界観を醸し出している。やはり私は、エルリックが好きだなと思う。心から強くそう思う。
エルリックの世界でファンタジーの世界にやってきた私にとって、この本の魅力は筆舌に尽くしがたいものがある。言葉なんていらないとさえ思う。
ただ、またきっとこの世界に戻ってくると思う。私にとって、この世界が魂の故郷の一つなのだろうとさえ思う。
何度読んでも、そのたびに褪せることのない素晴らしい感動に震える。
このシリーズは、だからこそ、やはり名作なのだ。


この本の概要


著者 マイケル・ムアコック
本(作者)の国籍 イギリス 
訳者 井辻朱美
イラスト 天野喜孝
出版社 早川書房
レーベル ハヤカワ文庫SF
ジャンル ハイ・ファンタジー
ページ数 210P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? シリーズ三作目
なぜこの本を読んだか。このシリーズが好きだから
本の入手方法 図書館

   

収録作品

オーベック伯の夢
夢見る都
神々の笑うとき
歌う城塞



内容


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パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々 タイタンの呪い3-下/リック・リオ―ダン 著



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(2017年読書感想35冊目)


パーシー・ジャクソンの三冊目の下巻。上巻を読んでから随分間があいてしまいましたが、なんだか無性にこのシリーズのアポロンにまた会いたくなって再び読み始めました。そしたら、これがまた面白い! なんでもっと早く読まなかったのだろう。
もうシリーズ三作目の付き合いだから、最初はとっつきにくい部分もあったキャラクター達にどんどん愛着がわいている。個性が愛おしく思えてきます。
また、時折混ぜられる痛切な社会や人間風刺には、本当にハッとさせられます(時に人間の方が怪物よりも残酷になる、など。)
あともうこの巻は本当にキャラクターとプロットの勝利でしょう。アポロンのキャラクターが神過ぎる。(神だけれど!) あとアポロンがアルテミスをちびちゃんって呼んだのがもう、可愛すぎてツボ過ぎて反則。なんて愛すべき神様たちなのだろうと思ってしまいました。ギリシャ神話の神様たちの本質が、このシリーズにも息づいているのだなと感じます。最初は発想や解釈が奇抜過ぎて面食らって驚いてしまうことも多かったけれど、今では純粋にこの世界観が素敵だなと思えます。
最後にはオリンポス12神も一堂に会し、またグローバー達サテュロスが長年探し続けてきた牧神パンの気配も感じられ、そうして予言の子に関しては二転三転もあり、最後まで本当にどうなるかわからないあたりがドキドキします。本当に面白かったし、なんだか愛着が出てきて、このシリーズを読んでよかった! ってこの本は本当に思ったくらい面白かったです。
アナベスのお母さん(アテナのことですが)とお父さんのチェイス教授が、アナベスをとても大事に思っているのが伝わってきて、なんだか本当に感動し、印象に残りました。
あとルークのことも気になるし、ハデスの息子のニコのことも気になります。この2人がどういう役割を果たすかで物語のクライマックスがどうなるか変わってきそうです。本当に巧い。
しかしルークはモテますね。海外ではイケメンは悪という方程式がある気がします。パーシーはイケメンではないかもしれないけれど、その致命的欠点には思わず胸が熱くなりました。パーシーみたいなまっすぐな主人公は本当に素晴らしいと思います。
この巻だけ登場するハンターのゾーイも良かった。ギリシャ神話に出てくるアマゾネスみたいで、凛々しくて強くて優しくて格好いい。
予言に翻弄される物語ですが、その予言やピンチを様々なアイデアで切り抜けていくところが本当に面白いシリーズだと思います。
都筑も読みます。もう本当にお勧めです。面白いです!

この本の概要


著者 リック・リオ―ダン
本(作者)の国籍 アメリカ 
訳者 金原瑞人 小林みき
イラスト 新井洋行
出版社 静山社
レーベル 静山社ペガサス文庫
ジャンル アーバン・ファンタジー
ページ数 279P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? シリーズ三作目の下巻
なぜこの本を読んだか。このシリーズが好きだから
本の入手方法 書店にて購入

   

収録作品




内容


行方不明の女神アルテミスとアナベスを捜す旅に出たパーシー、グローバー、タレイア、ゾーイ、ビアンカの五人。「将軍」と呼ばれる謎の男が送り込むゾンビ兵に追われながら、度重なる危機に見舞われる。そして、いよいよ予言が現実のものとなって襲いかかり、五人の運命を翻弄していく--。

「一名は雨なき地にて失われるであろう」
「一名はタイタンの呪いに耐えよ」
「一名は親の手により命を落とすであろう」

オリンポスの神々の会議が行われる冬至まで、残された時間はあとわずか。はたしてパーシーたちは女神アルテミスとアナベスを無事救い出すことができるのだろうか?

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