FC2ブログ

2018-05

春の旅人/村山早紀+げみ 著

著者 : 村山早紀
リットーミュージック
発売日 : 2018-03-16



(2018年読書感想9冊目)


村山早紀さんの世間には未収録の短編に、イラストレーターのげみさんがイラストを付けたオールカラーの短編集「花ゲリラの夜」「春の旅人」「ドロッドロップ」を収録。
村山さんの作品は、優しい気持ちになれる魔法のような不思議な言葉で紡がれていて、好きで、心に響いたものをもうずっと読んでいます。
この短編集は本屋にて巡り合った魔法。村山さんはやはりそういった物語を書くのがうまいなと思いました。
どの物語も、読んだ後明日を生きていこうと思える、ちょっとした勇気がもらえる、とびきりの心の処方箋だと思いました。
花ゲリラの夜も、春の旅人も不思議なお話。けれど、なんとはなく前向きになれるのです。
この春という季節に、人生という旅につかれた人々が立ち寄る波止場。この本はそういった本だと思いました。
私もまだまだ人生という旅の途中だけれど。この季節にこの本に出合えたことはとてもうれしく思っています。
でみさんのイラストも、作品の雰囲気によく合っていて、とても引き込まれました。
そんな素敵な一冊です。やはり村山さんは魔法使いだ。

この本の概要

著者 村山早紀
本(作者)の国籍 日本
訳者 
イラスト げみ
出版社 立東舎
レーベル 
ジャンル エブリデイ・マジック
ページ数 96P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? これ一冊で読める。
なぜこの本を読んだか。村山さんが好きだから。
本の入手方法 書店にて購入
収録作品
「花ゲリラの夜」
「春の旅人」
「ドロップロップ」

内容

大人気作家・村山早紀の未発表作品を含む3つの短編を数多くの装幀で知られるイラストレーター・げみの世界観に寄り添うやさしいイラストが彩る、華麗な1冊。「花ゲリラの夜」さゆりさんは、いつもポケットに花の種や小さな球根を隠し持っている。散歩のふりをして、町中に種をまくのだけれど…。「春の旅人」夜のゆうえんち。そこで出会ったおじいさんから、ぼくは星をみながらとあるお話を聞くことになった。「ドロップロップ」ドロップロップかんをふるところん―。大人も子どもも楽しめる、カラフルなお話。

。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*

スポンサーサイト



ガリアの巨人とエクスカリバー (アーサー王の世界 3)/斎藤洋 著



(2018年読書感想8冊目)


物語も三冊目。
ケルト感は薄く、淡簡な筆致で物語が進みます。神話というより伝説。しかしところどころ描かれる幻想的な描写が、うまい具合に読者を非現実にいざなっていきます。前二冊に比べて、伝説とか神話の雰囲気は濃くなっていると思いました。
この巻では、14日目の月に、グィネヴィア姫も登場。アーサーとの出会いは運命ではなく宿命なのね。
名前だけならアイルランドのイズー姫、そうしてランスロットの噂も。
この本では、アーサーはランスロットの10歳年上。グィネヴィアもランスロットに比すれば8歳くらい年上のはず。
筆致は淡々としているけれどつまらないわけではなく、むしろ真面目だからこそたまのユーモアが面白い。
最後まで読んでいて思ったのは、アーサーこそ、いやこの物語の登場人物こそ、14日目の月だということです。
運命は道、自分で切り開き変えられるが、宿命は血、自分では変えられないというマーリンの言葉が、この物語には深く響きます。アーサーが王になるのは宿命、その来るだろう破滅も宿命なのでしょう。
グィネヴィア姫は褐色の髪。アーサーは初恋の女性と結ばれることになるだろう。この先が悲劇でもアーサーにとってそれは幸福なことなのだろうと思います。
この物語、円卓の騎士の人数分くらいは巻数が出てほしいと最初は思ってました。それは冗談としても、あと三冊は出て、存分にこの世界を描いてほしいと思いました。斎藤さんというとドイツのイメージがあるからブリテンの物語って新鮮なの。
ちなみにランスロットも金髪です。
金髪のアーサーとランスロットの二人に愛されるのだろう美姫グィネヴィア。
アーサーの乳兄弟、ケイ卿に言わせると、破滅のかおりのする女。彼女はまさしくファム・ファタールなのだろうと思います。
これから様々な展開を見せるだろうこの物語が楽しみで仕方ない。
私はこの本に描かれるマーリンがとても好き。
最初は腹黒だとか人間臭くないなと思ってたのですが、考えてみればマーリンは半妖の夢魔の息子。人間らしくなくて当たり前。普通にその思考回路が面白いです。
斎藤さんが、登場人物と物語に愛情をもって書いているのが伝わってきて本当にうれしいです。この本も、最後はマーリンにもっていかれました。


この本の概要

著者 斎藤洋
本(作者)の国籍 日本
訳者 
イラスト 
出版社 静山社
レーベル 
ジャンル 神話伝説
ページ数 166P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? シリーズ3冊目
なぜこの本を読んだか。このシリーズが好きだから。
本の入手方法 書店にて購入

   

収録作品

内容
アーサー王は、アイルランドに出陣し、世界一美しいといわれる王女に出会う。初めての恋、騎士として成長していくアーサー王の姿を描く。 十六歳になったアーサー王は、アイルランド国王を助けるために出陣する。その城には、世界一美しいといわれる王女がいた。恋心を抱きはじめたアーサー王だが、なぜか大魔法師マーリンの反応は冷たい。 巨人と闘うために大陸へ向かい、名剣エクスカリバーを手に入れるために北の湖へ向かう。冒険とともに成長していくアーサー王の姿を描く。 アーサー王と円卓の騎士たちの伝説を、稀代のストーリーテラー斉藤洋が、新しい視点で再構成したファンタジー・アドベンチャー第3弾。

。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・・

魔法のフラワーショップ1ヴァイオレットと秘密の合言葉/ジーナ・マイヤー 著



(2018年読書感想7冊目)

ドイツの子供向けの本です。
こういう年齢層向けの本は好きで結構読んでいますが、そういえばお花屋さんが舞台の物は新鮮かもと思って手に取りました。
主人公のヴァイオレットという名前、おばさんのアビゲイルというのも、個人的に好きな名前で、それも手に取ったポイントの一つ。
主人公の女の子、ヴァイオレットが、アビゲイルおばさんの花屋にお手伝いに行くところから始まるのですが、そこで「ピンパーネル」という不思議な言葉を聞きます。
その言葉の意味を、友達の双子の姉弟、ジャックとザックとともに探したりします。
ヴァイオレットの養父母とか、学校の先生とか、そうしてこのジャックとザックの双子とか、登場人物が感じがよいのですよね。もちろん嫌な大人も登場することにはするのですが、この、わきを取り巻く大人たちの眼差しが気に入った物語でした。
のネルソンも秘密がありそうだし、何よりヴァイオレット自身の秘密も最高に気になるミステリアスなものなので、ぜひ続刊希望です!
何より、困っている人を助ける魔法のお花屋さん、素敵すぎます! 魔法のお花の効果も、面白いなと思うものが多く、もっとたくさん見てみたいと思いました。
何より、カラベンダーボンボンもおいしそうでした。
女の子なら、きっと楽しめる一冊だと思います。
ぜひ、今後もp出版してほしいです。おすすめ。



この本の概要

著者 ジーナ・マイヤー
本(作者)の国籍 ドイツ
訳者 若松宣子
イラスト 
出版社 PHP研究所
レーベル 
ジャンル エブリディ・マジック
ページ数 173P
フォーマット 紙本
ノンシリーズかシリーズものか? シリーズ1冊目
なぜこの本を読んだか。題材に惹かれて
本の入手方法 書店にて購入

   

収録作品

内容
9歳の女の子、ヴァイオレットは、アビゲイルおばさんのフラワーショップでお手伝いをしています。このお店には、まるで人間の言葉がわかっているかのようなオスのネルソンやセキセイインコのレディ・マドンナもいて、いつもにぎやかです。
ある日、おばさんとお客さんの奇妙な会話を聞いてしまったヴァイオレットは、親友で双子のザックとジャックといっしょに、秘密の合言葉の意味を探すことにしました。
その会話のヒントを探すヴァイオレットたちは、ある日、不思議な本を見つけます。本を開いてみると、中から花がうかびあがり、さらにかおりもただよってきて……。なんとそれは、ヴァイオレットにしか見えない魔法の本だったのです! ヴァイオレットはその本をつかい、みんなのピンチを救っていきます。ドイツで大人気のシリーズの第1巻。

。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*。・.。*゚+。。.。・.。*゚+。。.。・.。*

NEW ENTRY «  | BLOG TOP |  » OLD ENTRY

プロフィール

マユリ

Author:マユリ
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ(タブ)

カテゴリ

未分類 (6)
紅茶・お茶・珈琲 (9)
海外ファンタジー (202)
ハイ・ファンタジー (105)
エブリディ・マジック (50)
アーバン・ファンタジー (22)
アニマル・ファンタジー (9)
ヒストリカル・ファンタジー (16)
国内ファンタジー (70)
異世界ファンタジー (58)
日常の不思議 (11)
神話・伝説・童話 (31)
神話 (4)
伝説 (9)
童話 (18)
ロマンス (14)
SF (29)
少女小説 (76)
ラノベ (26)
BL・JUNE・少年もの (20)
BL (14)
JUNE (3)
少年物 (3)
ミステリ・ホラー (38)
ミステリ (31)
ホラー (7)
古典・文学 (8)
現代小説 (7)
ヤング・アダルト・児童書 (114)
YA (58)
高学年 (29)
低学年 (27)
絵本 (34)
戯曲・詩 (4)
幻想・耽美小説 (7)
ハードボイルド (1)
伝奇 (2)
歴史・時代物 (4)
ノヴェライズ (4)
漫画 (5)
日記 (2)
このブログについて (1)
未選択 (2)
キャラクター文芸 (3)
エッセイ (1)

タグ

美青年 王子 美少年 王女 魔法使い 妖精 異世界 騎士 吸血鬼 双子 学校 海賊 ドラゴン 兄妹 女王 吟遊詩人 アーサー王伝説 中華風 三角関係 身分違い 兄弟 巫女 西洋風 人狼 姉妹 エリザベス朝 本・図書館 ケルト  妖怪 近未来 おすすめ 姉弟 切ない 神父・シスター 人造人間 天使 幼馴染 ユニコーン ヴィクトリア朝 お店物 RPG小説 軍人 和風 人魚 食べ物系 学園 中世 人形 ホームズ 

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

訪問者様